第82回俳句同好会
2020年10月18日
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の10月例会が16日午後2時から多摩市永山の公民館和室で開かれた。第82回で8人が参加、5句ずつ投句と選句を行ない、うち1句を特選とした。
今回の高得点句、〈厄歳の表疾うに超え秋うらら〉は、「厄歳」を「やくさい」か「やくどし」と読むかで句意の受け止め方が分れた。結論は「やくさい」、つまり「わざわいのある年」であり、今年はコロナという災いに苦しめられた。「表」は「地上に立てた時刻をはかった木」、つまりコロナは秋には終息するという目途であり、それが外れたもののコロナに感染せず息災であるという心境が〈秋うらら〉という季語という解釈である。その心境に共感して特選にしたのだ。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)。