第83回俳句同好会
2020年11月22日
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の11月例会が20日午後2時から多摩市の永山公民館和室で開かれ7人が出席、1人が欠席投句した。5句ないし3句の投句で投句数は合わせて38句だが、うち選句は21句とばらけた。
当日の高得点は特選にこそならなかったものの〈あきつさへ密かに飛びぬ一乗谷〉が4人に選句された。一乗谷は福井市郊外にある。戦国時代、越前を支配した朝倉氏の拠点だったが、義景が織田信長に攻められ自刃して滅びた。遺跡が発掘され昔日の居館、家並みが再現されている。作者は遺跡を訪れて詠んだもので実景を見て作った句ならではの実感が伝わる。
当日の出席者のうち4人はサークル「山歩きの会」が11月10日に行った三鷹の玉川上水歩きに参加した。〈紅葉散る太宰入水の流れかな〉の作者もその1人で実感が共有された。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。