「イネの会」の旅に10人が参加
多摩稲門会のカラオケサークル「イネの会」が10月3日から4日にかけて中部国立公園の上高地(長野県松本市)、奥飛騨温泉(岐阜県高山市)に旅をし、帰りには松本城に寄った。同会の世話人で松本出身の上條喜義さんが企画したもの。男女5人ずつ10人が参加し深まる秋を楽しんだ。
3日朝、JR八王子駅に集合後、特急「あずさ5号」で松本駅へ。貸し切りのマイクロバスで上高地の大正池に着いた後、活火山の焼岳、さらに前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳の連峰を眺めた。それから梓川に架かる河童橋まで1時間ほどの道程を歩いた。所々が木道になる。途中で熊出没の情報を知ったり、清流の岩魚を見たりした。白樺はシラカンバ、ダケカンバがあるが、上高地はシラカンバだという説明を読んだ。その先は梓川コースと林道コースに分かれるが、一行は梓川に沿う道を選んだ。川辺の薄が揺れ、その背後の前穂高岳が迫るような感じ。東京は残暑の日だったが、上高地は標高が1,500mで晩秋の気候だった。河童橋に着くと、付近は平日ながら観光客でにぎわっていた。
3日は岐阜県高山市の奥飛騨温泉に泊まった。「イネの会」の旅はカラオケがつきものだったが、ホテルのカラオケルームはコロナ感染対策として閉鎖されていた。そこで飛騨牛などの食事後は全員が一室に集まり、歓談に耽った。
翌日の4日はホテルに近い新穂高温泉駅からロープウエーに乗り標高が2,000mを超す高地へ。晴れていれば展望台から穂高連峰、北アルプスの山々が眺望できるが、あいにく霧がかかり何も見えなかった。長居は無用と早々に引揚げ、下りのロープウエ―に乗った。ホテルの駐車場に待っていたマイクロバスで松本市内へ。途中で信州そばの店に電話で10人の予約をし、松本城近くの店に寄った。天ぷらそば、天ざるそば、とろろそばなど各自好みのそばを食べたが、それらの味に満足したようだ。
その後は松本城を見たり土産物店に寄ったりして松本駅へ。観光の人力車に乗って駅まで行った人たちもいた。筆者は上條さんの案内で松本の古い街を歩いた。なわて通りは昔、露天商が多かったとのことだが、今では「カエル大明神」を祀り、「カエルの街」として親しまれている。その近くの中町商店街は「蔵のある町」で蔵造り風の店が並んでいる。一通り歩いて松本駅へ向かったが、どの街灯の柱にも花が飾られていることに気がついた。
(文責・川面)