新年賀詞交換会 早大マンドリン楽部が演奏
多摩稲門会は1月27日午後1時から多摩市・永山駅近くの情報教育センターで新年賀詞交換会を開き、会員・準会員・来賓合わせて31名が参加した。前半は第75回文化フォーラムで早稲田大学マンドリン楽部が演奏、後半は会員らの懇親会だが、前半は59名の一般市民も参加し、地域の文化活動にもなった。
マンドリン楽部OBの大橋忠弘さんが司会した。早大マンドリン楽部は110年以上の歴史があり、現在は60人ほどの部員がいるという。そのうち20人弱は他大学の学生だ。中学・高校でマンドリンを演奏していたが、進学した先にマンドリン楽部がないため早大マンドリン楽部に入ったのだという。
当日、多摩稲門会の文化フォーラムで演奏したのは男子学生が3人、女子学生が8人の11人、2人が4年生で残りの9人は2年生、平均年齢がほぼ20歳だ。その中に日本女子大生と東京芸大生がいた。芸大生は大学で音楽理論を学んでいるが、クラリネットを趣味としている。マンドリン楽部にはマンドリンだけでなく他の楽器の演奏者も加わっているのだ。大橋さんの楽器の説明の際にクラリネットに合わせて「ダニーボーイ」という曲を演奏して見せた。また男子学生の1人の楽器はギターでイタリア映画の「禁じられた遊び」を弾いてみせた。
当日、マンドリン楽部が演奏したのは「学生時代」、「花は咲く」など馴染みの曲の他、オペラ・トゥ―ランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」など合わせて約10曲。参加者は心地よく聴き入り、大橋さんの軽妙な司会も相俟って楽しんでいた。
それから10分の休憩後、多摩稲門会の会員でマンドリン楽部のOBである上條喜義さんの指揮で同楽部の演奏に合わせて参加者が合唱した。曲は「寒い朝」と「ふるさと」。続いてマンドリン楽部はアンコールの拍手に応えて「川の流れのように」、最後に早大校歌「都の西北」を演奏、文化フォーラムは午後3時半頃に終わった。
多摩稲門会には早大卒業生でなくても準会員になる制度があり、この文化フォーラムに参加した機会に準会員になった方々もいた。
後半は稲門会の尾ノ井光昭会長兼幹事長の司会で賀詞交換会を開いた。会員、準会員、来賓の多摩三田会の役員が丸テーブルに分かれ、マンドリン楽部の学生たちも同席した。ビールで乾杯、宴たけなわとなった頃、尾ノ井会長の指名で参加者がショートスピーチをした。その1人、副会長の又木淳一さんは〈早稲田なる往時を今に老の春〉と詠んだ俳句を披露した。最後は「都の西北」を合唱、午後5時前に閉会した。
(川面 記)