西丹沢・中川温泉の「いねの会」
多摩稲門会のカラオケサークル「いねの会」の9月例会は9月16日、神奈川県山北町の中川温泉の旅館で開いた。一泊二日の旅で10人が参加した。世話人の上條喜義さんが土地勘を活かし企画したもの。おかげで温泉につかってリラックスした後、酒宴に興じ、カラオケで仕上げることができた。当日は敬老日であり、高齢者同士で祝い合った形だ。
16日午前11時前、7人が小田急多摩線の永山駅に集まり、小田急線の新百合ヶ丘駅へ。同駅で2人と合流し、小田原行きに乗り換えた。町田駅で1人が加わり、10人が揃って安堵した。当日朝、体調を崩してキャンセルをしたメンバーがいたからだ。
新松田駅で降り、JRの御殿場線に乗り換え、松田駅から谷峨駅へ。谷峨駅に着くと、旅館のマイクロバスが出迎えに来ていた。途中でダム湖の丹沢湖を見て午後3時頃に旅館に入り、温泉に入ったりして夕食までくつろいだ。
夕食の会場へ。鷹尾清文さんが発声し、全員が生ビールで乾杯した。「長月のお品書き」というメニューに目を通しながら料理を味わい、地酒を飲んだ。肴の塩焼きの鮎は最寄りの川で釣れたものと聞き、野趣を感じた。2時間ほど歓談してカラオケルームに移った。
カラオケタイムは2時間。10人がそれぞれ3曲ずつ歌った。女性の1人が戦後間もない頃にヒットしたデュエット曲「悲しき竹笛」を選曲した際、筆者は誘われて一緒に歌い4曲となった。
「いねの会」は2022年10月、上條さんの企画で上高地を旅した後、奥飛騨温泉に泊まった。宿にカラオケルームはあるが、コロナ対策のために閉鎖されていて歌うことができなかった。その時と違ってカラオケを楽しむことができ、「いねの会」らしくなったと思った。
翌日は朝食後、参加者がそれぞれ宿の近くの川沿いの小道を散策した。宿がある地域は中川であり、地名に因んで中川川と呼ばれ、下流は河内川となる。しばらく上流に向かって歩くと吊り橋が架かっている。ゆらゆらよく揺れる。水は澄んでいて川底は青緑色だ。落差のある箇所が少なくない。そのせいか瀬音が高い。非日常の一時を過ごすことができて満足した。
宿に戻り、マイクロバスで御殿場線の谷峨駅へ。10人は小田急線の新松田駅で解散、6人は直帰し、4人が小田原へ向かった。小田原行きの4人は土産を買ったという。それぞれに楽しんだ旅だった。
(文責・川面)