第80回文化フォーラム・電子製品の開発を振り返って
令和7年11月22日(土)13時から、多摩市関戸の京王クラブにて藤原雅博幹事の司会進行により、第80回文化フォーラムが開催された。尾ノ井光昭会長挨拶に続き、原和也氏により「電子製品の開発を振り返って」と題してご講演を頂戴した。

原和也氏は、早稲田大学理工学部機械工学科を1979年に卒業後、カシオ計算機株式会社に入社され、電卓、ポケットベル、PHS、携帯電話の開発、生産に携わっており、2016年からは富士ソフト株式会社に移られ、AI搭載の人型音声認識ロボット(アトム)の開発、生産に携わってこられている。前半は電卓、ポケットベルの開発における苦労話をされた。「世の中にないものを作る」という理念の基、厚さ0.8mmの超薄型電卓や文字表示機能のポケットベルの開発、携帯電話では何度落としても壊れないGショック携帯の開発について話された。後半はアトムロボットの開発について話された。低価格に抑えることに成功したのは、これまでの携帯電話の開発経験が役立ったとのことであった。

アトムが原和也氏と会話したり、鉄腕アトムの主題歌を歌ったり、ラジオ体操をしたりする姿に、会場は驚きとともに拍手喝采に包まれた。原氏の恩師である早稲田大学の菅野重樹教授が提唱している「一人に一台のロボット、いわゆるスマートロボットの時代」が来るかもしれないと感じられた。
【懇親会】
15時より別会場で、野宇進会計幹事の司会進行で懇親会が開催された。長張紘一副会長の挨拶、加来健一郎幹事の乾杯の音頭により開宴となった。新入会員の吉川正行氏と片山正之氏や現役学生の参加者である清水堯仁氏が紹介された。各サークルの活動報告の後、ジャンケンによる稲門祭景品の争奪戦で盛り上がった。片山正之氏の提案で肩を組んでアカペラで「紺碧の空」を斉唱した。学生時代に戻った雰囲気に包まれた。校歌斉唱の後、倉澤茂幹事のエール発声、又木淳一副会長の閉会挨拶で17時過ぎ閉宴となった。

【文化フォーラム・懇親会出席者】(敬称略、50音順)
浅井隆夫、稲垣友三、遠藤千尋、尾ノ井光昭、加来健一郎、片山正之、川面忠男、菊沢光江、倉澤茂、子幡嘉之、小林勲、清水堯仁、白井昭男、鈴木忠男、鷹尾清文、辻野多都子、堤香苗、中西摩可比、長張紘一、浪久圭司、野宇進、藤原雅博、又木淳一、宮地麗子、谷内正彦、吉川啓次郎、吉川正行、吉田浩、原和也(講師)
【藤原雅博 記】

















