第147回俳句同好会
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の句会が3月20日午後、多摩市関戸のつむぎ館で開かれ、現メンバーの7人全員が出席した。今回が147回目。兼題は「薄氷」で「うすらひ」、あるいは「うすごおり」と読み、春の氷のことだ。もう一つの兼題は「雪柳」、雪が積もったように見える花だ。
兼題はメンバーが交代で出す。また選句結果をまとめて発表する披講も同じく交代で行っている。投句は35句、メンバーは減ったもののほぼ7割が誰かの選に入った。
第1席の〈薄氷に閉ぢし命や朝日さす〉だが、氷の中に閉じ込められた命は虫のことという。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)。
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薄氷に閉ぢし命や朝日さす―――富山珠恵(又木◎、松井◎、長張)
薄氷を突くためらひ病上り―――澤本登代子(長張◎、川面、又木)
眠り入る羅漢もをりぬ西行忌―――又木淳一(澤本◎)
うぐひすの鳴く一声にひき締まる―――白井昭男(澤本、松井)
薄氷踏みて童心戻りけり―――川面忠男(白井、富山)
花冷えに友の淹れたる紅茶かな―――富山珠恵(川面、白井)
薄氷の厚みを指で確かむる―――長張紘一(澤本、松井)
薄氷の漬物桶に手を入れぬ―――白井昭男(川面、富山)
目一杯朝の日弾き雪柳―――松井秋尚(澤本、長張)
次々に蝌蚪の紐から飛び出して ―――長張紘一(富山、松井)
薄氷の水との境早消えて―――松井秋尚(長張)
卒業式の以下同文以下同文―――又木淳一(富山)
小流に零れて光る雪柳―――松井秋尚(又木)
口すぼめ深呼吸してしゃぼん玉―――長張紘一(白井)
雪柳風にタクトを振る如く―――又木淳一(松井)
春雨や昭和レトロの街並に―――川面忠男(又木)
黙祷に心の震へ海は春―――澤本登代子(又木)
山影へ追ひ詰められし薄氷―――松井秋尚(長張)
雪柳色は雪より白きかな―――川面忠男(白井)
風を呼び風を操る雪柳 ―――松井秋尚(澤本)
下宿跡マンションとなり春愁―――川面忠男(白井)
名を探す昔の上司春の夢―――長張紘一(川面)
雪柳校庭囲む無垢の白―――澤本登代子(川面)
雪柳並びて咲くや通学路―――白井昭男(富山)
(文責・川面)

















