7月のグルメの会 スリルたっぷりの山中グルメを満喫!
2013年08月04日
42回目のグルメの会は、7月27日の土曜日に早大新卒のふたりの若者をまじえて高尾山ビアマウントで開いた。定例日は奇数月の第4水曜日だが、休日に開催して会社勤めの人でも参加しやすいようにした。
盛夏の土曜日とあって若者を中心に大混雑ではあったが、「休日の土曜にしては空いている方だよ」と事情通。というのも、この日は全国的に大気が不安定で、高尾山の予報も「3時ごろから雨」。ゲリラ豪雨に見舞われている地域もあり、敬遠した向きがあったようだ。
男性14人、女性2人の参加者のうち、男性4人と女性2人が一足先に登山した。熱中症が心配だったが、緑いっぱいでせせらぎが楽しめる6号路を選んだせいで、時折吹き抜ける涼やかな風が額の汗を飛ばしてくれた。
残り10人は夕方5時からグルメだけを楽しむ予定だった。ところが、4時前に会場前に到着していた「グルメ組」の湯浅芳衛さんから、登山中の世話人に携帯電話がかかった。「行列ができていて1時間以上待たされそう。整理券を配っているから人数分もらっておくからね」。
高尾山ビアマウントは、平日なら電話予約ができるが、休日は予約を受け付けず先着順なのだ。最初にもらった整理券は、入場予定時刻のかなり前に整理番号が呼び出され、人数が揃わなかったせいで無効になった。2回目にもらった整理番号で呼び出されたのが偶然にも5時直前。ひとりが遅刻しただけで、ほぼ全員が5時から飲み放題・食べ放題をスタートできた。
生ビールや焼酎などが飲み放題、かつ中華料理とイタリアン中心の和洋中60種類以上が食べ放題。生ビールはサントリープレミアムモルツと一番しぼりのフローズンが今年から加わり、オランダのハイネケンやスーパードライ、黒生なども。焼酎やワイン、日本酒、果実酒、ハイボール、変わったところではコーヒーリキュールなど盛りだくさんだ。
料理では、その場で切ってくれる生ハムや自家製麺を使ったラーメンと焼きそば、梅や昆布、海苔の茶漬けなどが増え、朝獲りのキュウリなど地元の新鮮野菜や桃などの果物が加わった。
大変なボリュームだが、大部分の参加者が果敢に飲み食いに挑戦した。
ひとまずグルメを楽しんでもらったあと、多摩稲門会の佐藤達雄・前会長の音頭で乾杯。「水曜日だとどうしても参加できなかったが、今回土曜日となり、初参加できた。素晴らしい環境のもと、若手もまじえ、誕生日の人もいて」とご満悦。
早大応援部の太田祐輔・前主将、同部の鈴木智香子・前チアリーダーはいずれもグルメの会初参加。ショ―トスピーチでは、4月からの社会人生活ぶりや高尾登山の快適さを口ぐちに語った。ともに多摩市在住で、多摩稲門会にもこの日正式に入会した。
川面忠男さんは73歳の誕生日に286回目の高尾山登頂を果たし、参加者全員が祝福。「一緒に登山した鈴木さんとは50歳違い」と感慨に浸った。湯浅さんは胃がんの手術を無事乗り越え、「きょうからまた酒が飲めるようになった」と喜び、「小学生以来60数年ぶりに高尾山に来られた」とグルメの会の効用を説く人もいた。
「自宅でもクーラーは使わない。自然の風な何より身体にいい」、「素晴らしい自然環境でのビールは最高」と高尾山賛美が続き、最後に「(スポーツ観戦の)オッカケたいとチアリーダーとのつながりを通じて若い会員を増やそう」という提案が出された。
アッという間に飲み・食べ放題制限時間の2時間が過ぎ去った。気象情報では大雨が降ってもおかしくない時間帯だったが、「大勢の晴れ男と晴れ女がいるんだなあ」という声が漏れたほど天気はもった。
雨が落ち始めたのは、ケーブルカーから参加者全員が降り立ったころ。その後都心ではゲリラ豪雨に突風が加わった。浴衣姿の若い女性たちがずぶ濡れになり、低体温症で病院に収容される事態にもなった。