9月のグルメの会 落ち着いた雰囲気と多彩な料理で熱弁も。
2013年09月29日
43回目のグルメの会は9月25日、多摩センター駅前の「かごの屋」で開いた。駅から徒歩3分の多摩ニュータウン通り沿いにあり、大きな看板がひときわ目を引く。多摩市では珍しい本格的料理店ながら、料金はまずまずで、居酒屋よりもかなり居心地がよかった。
夏バテの影響もあって常連の不参加者がいつもより多めで、女性の参加者はゼロ。とはいえ、季節の移ろいは激しく、猛暑から一転この日は秋風が吹いて10人の参加者の多くが長袖姿だった。
まずは元多摩稲門会会長の中川邦雄さんの音頭で乾杯。サントリープレミアムモルツの生ビールがのどをうるおしてくれた。トコロテンやヤマモモ、鴨ロースの前菜に続いて、タイとイカ、甘エビの刺身が出された。このころには、日本酒や焼酎、赤ワインなど各自好みの酒を次々と注文。レンコンまんじゅう、海老の五色揚げや野菜の天ぷら、茶碗蒸しのあと、牛シャブの小鍋がふるまわれた。
「かごの屋」は魚だけでなく、ステーキなどの肉も楽しめる多彩なメニューが自慢で、いずれも味は悪くない。
恒例の参加者全員によるショートスピーチでは、2週間ほど前に決まった2020年開催の東京五輪が話題に上った。元NHKアナウンサーの西村弘さんは1964年の東京五輪を回想し、テレビカメラのレンズが4本からズーム1本に減り、録音機も半分になった、と技術革新の目覚ましさを語った。多摩稲門会の長張紘一幹事長は「あの当時みんながんばったからこそ、現在こうやって飲み食いできる」。
川面忠男さんは高尾山の300回登頂を目指してきたが、「エキサイティングな感覚を持ち続けた方がいい」。中川さんは「死ぬ前の晩まで元気でいたい。とにかく歩くこと」とおふたりとも元気さの秘訣を披露してくれた。
弁護士の河合一郎さんは法律相談の難しさをひとくさり。「2、30分の短時間では回答も方向づけ程度しかできない。私は年ですから分かりません、と言ってしまうことも」と苦笑い。「でも、健康にはいい」そうだ。
話題は広がり、ジャズ、運転免許更新、囲碁、コンピュータ―、弔辞など「多彩」だった。
最後に世話役が、安倍政権が集団的自衛権の行使を目指し、憲法解釈を変えようとしていることに危惧を示した。「戦後68年間の平和が脅かされている」。
宴は大いに盛り上がり、松茸入りのせいろご飯を味わってお開きとした。ひとり5千円で飲み放題だった。