2月「いねの会」黙祷でスタート
2014年02月23日
カラオケサークル「いねの会」の2月例会は18日正午から多摩市関戸の「麗」で行われ、会員の15人が参加した。例月はビールの乾杯から始まるが、同日はまず昨年12月に故人となった青山盛弘さんに黙祷を捧げた。この間、幹事の金谷さんがハーモニカで追悼曲を吹いた。続いて長老の田中さんの声に合わせて献杯した。
その後、田中さんが「金谷さんは、ラッパは上手いが、ハーモニカは下手だね」と冗談を言い、いつもの通り和気あいあいの雰囲気になった。ラッパは、正確に言えばトロンボーンのことである。
青山さんは生前、大病をされた後遺症で足が不自由になり、杖をつき足を引きずりながら「いねの会」に現れた。石原裕次郎の唄が好きで、歌い終わると「まだ生きています」と言ったものだ。定刻よりも遅れて来て、迎えに来た夫人の車で早目に帰った。いつも笑顔で、生きている喜びが顔に表れていた。
「いねの会」は発足12年が過ぎたが、この間に青山さんを含め4人の方が物故者になった。生を得れば死があり、生きている者は残された時間をできるだけ楽しいことに使いたいと思うのが道理であろう。そういう場のひとつが「いねの会」になっている。
当日は青山さんを偲んで裕次郎唄も選曲されたが、各人それぞれ十八番を歌って楽しんだ。新曲に挑戦したり、いつもは英語の唄を得意とする人が演歌を歌ったり、意外感のあるおもしろい会になった。
会費は3千円。飲み放題だが、会員が持ち込む酒の銘柄もいろいろ、これも楽しみだ。当日はつきだしに続いてカレーライス、野菜の煮物、サバの塩焼き、乾き物、コーヒーもサービスされた。女性会員によるチョコレートの差し入れもあった。