第7回俳句同好会
2014年07月20日
毎月第3金曜日に実施している俳句同好会の7月は18日午後1時から4時まで多摩市永山の公民館(ベルブ永山)の4階和室で行われた。6人が出席し、各人が3句ずつ投句した。欠席者のうち3人も投句はしたので、全投句は27句を数えた。1月に発足した俳句同好会だが、今年も後半に入り順調に活動を続けていると言えよう。
全投句の27句から出席者は自句を除き5句ずつ選句した。これら互選句の中で6人それぞれが最も佳いとした句を特選句とした。
選句後の披講では前回と同様、出席が順次、特選句とした理由を述べた。これに対し他の出席者が賛同したり異論を述べたり自由に発言した。その後で作者名が明らかにされた。
互選句についても同じように論評を行い、その後で作者名が明らかにされた。
選外となった句もコメントされ、また作者名が明らかにされた。
同好会らしく論評は辛辣になっても、雰囲気は和気藹々だった。
選句者が3人と最も多かった高得点句は互選句の「葉の裏にやごの抜け殻水鏡」。トンボの幼虫の抜け殻が葉の裏に付着し、それが水面に映っているという景をとらえたものだ。よく観察し、水面を水鏡と表現したところがいいとして秀逸なスケッチ俳句という評価に落ち着いた。
特選句にならなかったが、その句をめぐって意見、感想を述べ合っているうちに句の佳さがわかるということもある。披講後、これを特選句にするべきだったと思った出席者もいたようだ。
句会後、男性4人、女性1人の5人が最寄りの蕎麦店に行き生ビールで乾杯、俳句談義や世間話で3時間を過ごした。店に行く前は「ちょっと軽く」と申し合わせたが、結果は「かなり重く」なった。それだけ楽しい時間になった。
特選句、互選句は以下の通り。カッコ内は選者名、互選句のうち特選句となった句は省略した。
特選句
桐の花和様とほのく暮らしかな 川俣あけみ(辻野)
太古顔尾は新品の蜥蜴かな 中川邦雄 (萩尾)
気だるさやぶっきら棒の青蜥蜴 金子宏二 (長張、中川)
青葉騒思想に生きし時ありき 中川邦雄 (金子)
蕎麦膳の岩魚渓風(たにかぜ)連れ来たる 川俣あけみ(川面)