「元ラグビー日本代表名選手を囲む会」に出席して
2017年10月22日
日野稲門会のラグビー愛好者サークル『日野荒ぶる会』からお誘いがあり、『オッカケたい』から櫻井さん、吉川さん、湯浅が参加して往年の名ウイング伊藤忠幸さんの心づくしの手打ち蕎麦会席料理とお酒を頂きながらのラグビー談議と何とも贅沢な至福の一時を過ごすことが出来ました。
日時は10月14日(土)12時半~15時、場所は田園都市線あざみ野駅から徒歩5分の「ラグビー資料館」で立派なマンションの1室にラグビーファンに垂涎の的の各国代表ジャージーやW杯・日本代表の写真等が陳列されていてラグビーの匂いがプンプンしていました。
参加者は元名選手4名、日野稲門会10名(夫人2名含む)、多摩稲門会3名、ご友人3名の総勢20名と頃合いの人数で活発に意見交換が出来ました。
元名選手は法政OB2名(S39年卒ウイング伊藤忠幸氏とS43年卒センター水谷真氏、早稲田OB2名(S53年卒フランカー伊藤隆氏と58年卒ナンバーエイト益子俊志氏)ですがいずれもオールドファンにとっては懐かしいビッグネームでした。筆者は法政OBの両氏は日本代表戦や大学選手権で観ましたが早稲田OBの2氏は丁度地方に転勤していた為残念ですがテレビ観戦でした。
尚、両伊藤氏と水谷氏は卒業後リコーに入社してチームの日本一に貢献し、監督もされました。早稲田の2氏は大学で主将を務めました。益子氏は現役時代は名スタンドオフの本城と同期で卒業後は引退して防衛大准教授を経て現在は日大スポーツ科学部教授です。その間2度早稲田監督を務め、H13年に清宮氏に監督をバトンタッチしました。尚現在、伊藤忠幸氏は日本協会評議員、水谷氏は日本協会副会長と関東協会会長を兼務されています。一方、早稲田2氏はOB会副会長として後輩の為にご苦労されています。このように4氏はいずれもラグビーと縁を切らずに、ラグビーの発展のために色々と活躍されています。
元選手の皆さんの紹介の後に参加者の自己紹介があり、いずれ劣らぬ早稲田ラグビーへの熱い思いの持ち主で多摩3人組も違和感なく仲間入りしました。
話題の中心は自然に2年後のW杯と早稲田ラグビー再建になりました。
W杯に向けた課題としてはエディー前監督のボール継続戦法とジョセフ現監督の地域獲得を重視するキック戦法の得失が議論で熱くなりました。結論は出ませんでしたが名選手サイドから「厳しさは前監督の方があった」との意見は4氏が一致していました。その中で直近の10月15~17日代表候補合宿に早稲田から呼ばれたのは布巻一人で従来からの常連メンバーの畠山、伊藤、垣永、金、矢富、五郎丸等が外されたのは合点がいかないと衆議一決となりました。
早稲田ラグビー部が創部100周年の来年に大学日本一奪還を目標に掲げている。打倒帝京には何が課題についてOB2氏始め我々応援側からも熱心な意見が交わされました。(一部筆者の私見が含まれますのでご容赦ください。)
まず両大学のラグビーにかけるヒト、モノ、カネに大きな差があるとのではとの指摘でした。帝京の年間費用は約6~7億円に対し、早稲田は約8千万円で桁違いと言われています。またリクルートでは毎年のラグビー推薦入学は帝京40名対早稲田3~4名と歴然としています。更に合宿所では帝京は全部員入寮で食事も完備体制に対し早稲田は部員120名の内45名程が入寮出来て、残りは自宅又は下宿で自炊と大きなハンディがあります。これらの差は一ラグビー部の力ではいかんともしがたく大学当局自体の考えに逢着せざるをえません。
今年の夏合宿中の練習試合で0対82と屈辱的大敗を喫しました。この試合を観戦されたOB2氏は『ハッキリしたのは両者のプレー精度の差とゲーム中の対応力の差』であったと喝破されました。更にOBの方は『帝京に学ぶべきは彼らの挨拶は全員シッカリしている。早稲田はまだ甘い。小さい事のようだが試合の結果にも結び付いてくる。』と指摘されました。
現場の監督・コーチ陣と部員達が置かれた状況下で最善の努力をしているのは疑いもありません。秋の本格シーズンに入って故障者も復帰してベストメンバーが組めるようになりチームとしての仕上がりも順調のようです。
『囲む会』の途中で早稲田対筑波戦で33対10で勝ったとの情報が入り、この一戦がシーズン前半戦の山場と見られていただけに皆さん大喜びでした。
10月28日に秩父宮で早稲田、帝京が対戦するので楽しみです。残念なことに「オッカケたい」は同日の六大学リーグ戦の掉尾を飾る早慶戦に行きますのでラグビー観戦の方は熱い応援を宜しくお願いします。
兎に角、ラガーマンの皆様が全員快活で上の目目線でなくラグビーを愛していることが伝わって来て私も益々ラグビーが好きになりました。ラグビー談議に時間のたつのも気がつかず、美味しい料理とお酒に大満足の一時でした。
櫻井さんが『囲む会』の珠玉の感想文を寄稿して下さいました。
僭越ですが小生の拙文と併せてご一読頂ければ幸いです。
文責:湯浅芳衛
「ラグビー愛」のランチ・パーティー
”オッカケたい”の会員として、早慶、早明ラグビーなど久しぶりに観戦するようになって、私もこの頃ラグビーの魅力にハマっています。
そんなわけで、急に秋らしくなり、肌寒ささえ感じられる昼下がり、お隣り日野稲門会のラグビー愛好者の「日野荒ぶる会」に加えていただき「元全日本ラガーを囲む会」に参加しました。(私事ですが日野稲門会にはハイキングでもたいへんお世話になっております)