感動の一戦!「早慶ラグビー」観戦記
2017年12月03日
今シーズンは、野球、駅伝・・を初め、何故か早稲田スポーツは冴えない。
「よし! 多摩稲門会で気合を入れてやるか!」と言う「オッカケたい」湯浅たい長の号令に呼応して、去る11月23日、伝統の「ラグビー早慶戦」を応援するために我々「たい員」は秩父宮ラグビー場に駆け付けた。
11月23日「勤労感謝の日」は統計的に「快晴の日」が多いと言われてきたが、この日は何と朝から冷たい雨。 しかし、ラクビーは「雨天決行」が常識。天候の回復を祈りつつ先発隊は、試合開始(Kick off )の3時間半前に球場に入り座席の確保活動。
中央席ではないが、我々全員がゴールライン近くの比較的良い席で一緒に観戦することが出来た。
14時のKick off が近づくにつれ、雨天は曇天に変わり、観衆の波が雲霞のごとく押し寄せ、球場は瞬く間に2万余の観衆で埋め尽くされた。そしてKick off の鉄笛が何と「紺碧の空」に吸い込まれていったではないか・・・。「今日は何かある。奇跡が起こるぞ!」と予感させてくれた。
しかし、好敵手・慶応は今年特に強い! 今シーズン「常勝・帝京」に我が早稲田は21対40 で敗れたのに対し、慶応は帝京を終盤追い詰め、僅か3点差で惜敗しておりまた明治にも既に快勝している・・・。
この日も慶應の攻勢は序盤から激しく、強烈なスクラムとラインアウトを武器に早稲田陣に迫り、我々の必死の応援にも拘らずトライを奪われ失点を余儀なくされる。一方、早稲田は攻めてもパスミス等でトライに至らず、せいぜい ペナルテイ・キックで一矢を報いる程度の反撃で全く情勢不利。 早稲田陣営には、悲鳴とため息が・・・。
この重苦しい状態が80分の試合時間の内、65分間も続いた。 この時、得点は早稲田9 対 慶應 21 と言う「絶望的 点差」。
残り15分で12点差。ここで多摩稲門会の応援による(?)「奇跡」が起こった。
雨天は曇天に、そして何時しか晴天に変わっていた。 早稲田のパスのテンポが突然別チームのように高速になりノック・オンのミスも無く、鉄壁と思われた慶応の防御の壁を次々に打ち破っていく・・。
どよめくスタンド。総立ちの観客。歓声と悲鳴。
これまで、一本のトライも取れなかったワセダラガーの「荒ぶる魂」が騒ぎ出す;68分にはフランカーの佐藤が初トライを、そしてその4分後にはキャプテンの守護神・加藤が、我々のすぐ目前で、4人の慶応デフェンダーを押し倒し、引き摺りながら鬼の形相でインゴールに飛び込み、21 対 21 の同点トライを叩き出した。
更に、ワセダ高速ラグビーの起点でありワセダの「牛若丸」こと、斉藤が難しい角度からゴールキックを成功させ、更に2点を加え、23 対 21 で早稲田の劇的逆転勝利をもたらした。 その瞬間、飛び跳ね、抱き合い涙する「赤黒ジャージイ」の早稲田と地に這いつくばり頭を上げない「タイガージャージイ」の慶応・・・。
我が「オッカケたい」も暫くその歓喜の輪の中心に居た。
余韻冷めやらぬ我ら仲間は、その後、錦秋真っ只中の神宮外苑の、その黄金色の銀杏並木の下を逍遥しながら家路へと向かった。
この「感動の一戦」を目撃できた幸せな多摩稲門会の面々は、湯浅「たい長」を初め櫻井さん、遠藤さん、竹内さん、杉川さん(多摩稲門会の友人)、吉川、及び吉川の息子夫婦、(プラス吉川の可愛い1.才半のお孫ちゃん)でした。
お疲れ様でした。 楽しかったですね!!