【雨のラグビー早慶戦】
2019年12月01日
「晴れの特異日」というのがあって、ウィキペディアによれば、1/16、6/1、11/3などがそうなのだということだ。が、私たちラグビー愛好家からは、11/23がその特異日で、この日は必ず快晴、試合が終わると秩父宮ラグビー場の裏入場口からの銀杏並木が黄金色のように見える幸福な日だった。そして、その対戦は1922年の第1回からずっと、11/23に行われたという。
ところが、今年は違った。週の初めの11/17頃には23日は曇、と天気予報も言っていたのに、木曜日頃には雨マークが新聞にも付きはじめ、当日はビニールのポンチョを羽織るファンが多い。観衆はこの雨にもかかわらず約1万6千人と、発表された。
我ら早稲スポ・オッカケたいでも、当日の観戦を表明し、前売りのチケットを購入していた二人の女性が、観戦を諦めた。「テレビで応援します」、「きっと風邪をひくから」と、電話口で辞退された。
残った男性4人は、ゴール裏の屋根がある一般自由席で、あるいは止まない雨を厭わず、バックスタンドで観戦、となった。
さて、試合が始まった。始まって4分、Wは左隅にウィング古賀がトライ、W5-0、コンバージョンはならず。更に次
も、16分に左コーナーぎりぎりに同じく古賀がトライ、W10-0と突き放す。慶応も19分にフッカーの原田がトライ、スタンドオフの1年生中楠がコンバートを決め、W10-7と迫る。そして42分にはペナルティゴールを決め、10-10の同点で、前半が終わった。
この試合まで、早稲田は5戦全勝である。前週の対帝京戦では、ノーサイド直前にスクラムハーフ斉藤主将が逆転トライを挙げ、34-32で勝利し、あのワールドカップ日本チームに、OBで7人ものプレイヤーを送り込んだ常勝軍団帝京を打ち破ったのだ。だがどうもこの日はあの時とは違う。
後半になって、早稲田はこの日、不調だったスタンドオフの岸岡が、バックスのきれいなパスでのボールを抑え込んでトライ。コンバージョンも決めて17-10と点差を開いた。
後半、ノーサイド寸前、岸岡はボールをライン外に蹴り出せばいいものを、ミスキックして、慶応バックスの逆襲にあった。慶応は早稲田のゴール前に迫り、懸命な攻撃を繰り返したが、最後はWがボールをスタンドに蹴り出して終わった。
その後、恒例の「新宿ライオン」で祝勝会。美酒と野球、ラグビーにと、話は大いに盛り上がった。