W杯ラグビー日本代表に早稲田OBの6選手が選出!
W杯ラグビー日本代表に早稲田OBの6選手が選出!
23―8-29「早稲スポ・オッカケたい」 湯浅芳衛
W杯は9~10月にフランスで開催されます。前回19年大会のベスト8以上の成績を挙げて欲しいと心より期待しています。
選出されたのはPR垣永(2014年卒180cm115kg)、SO兼FB小倉(15年卒172cm82kg)、SH斎藤(20年卒165cm73kg)、CTB中野(20年卒186cm98kg )FL下川(21年卒188cm105kg)、CTB 長田(22年卒179cm90kg)で全員初選出です。「オッカケたい」で応援に行った時に彼等が大活躍したのを鮮明に憶えています。
試合の思い出と各選手の期待のポイントを紹介します。
(1)垣永と小倉
13年12月3日の早明戦は旧国立競技場取り壊し前の最後のラグビー試合として行われました。ラグビー部からは各稲門会に“国立を満員に”と呼び掛けがあり、「オッカケたい」は会員・塩沢三男氏のご子息(ラグビー部OB)のご協力により64名(会員37名+ご家族、ご友人、 校友等)が観戦しました。観客数は46,961名で試合前から大盛り上がりでした。
試合は垣永主将のリーダーシップ、司令塔小倉の活躍で15対3と早稲田が快勝しました。 試合後に両校選手が整列して、ユーミンが『ノーサイド』を熱唱してスタンドの我々も感動しました。電光掲示版に選手達の涙が大写しになりましたが、中でも垣永が大泣きしたのが印象的でした。試合中は荒々しく闘志むき出しですが実は心優しい男と分かり驚きでした。
垣永はスクラムの強さと忠実な運動量が評価されて何回も代表には呼ばれるもW杯には選ばれない状況が続きましたが、今回遂に選出されたので本当に喜ばしく思っています。
小倉は代表に定着できず雌伏の時が長かったのですが直近1年間の所属チームでの活躍が評価されて見事W杯代表に選ばれました。
沈着でグラウンドを俯瞰する判断力に優れたスキルフルな司令塔で正確なキック力も持っているので代表にとり欠かせない戦力になります
(2)斎藤、下川、長田(おさだ)、そして中野
コロナ禍が表面化する直前の20年1月11に第56回大学選手権決勝戦早稲田対明治戦が新国立競技場初のラグビー試合としてほぼ満員の57,345 名の大観衆の中で行われました。“オッカケたい”は竹内前代表の尽力で前売り券を確保でき、15名が参加しました。菊澤さん、故亀井さんや野宇さん達が席の陣取りをして下さり首尾よく全員がまとまって坐れました。感謝です!
試合は45―35で早稲田が勝ち、11年振りの通算16回目の最多優勝(2位は明治13回、3位帝京11回)を飾りました。試合後は選手、全部員の127名がグラウンドで円陣を組み、優勝した時にのみ歌える『荒ぶる』を齋藤主将のリードで合唱して喜びを爆発させました。スタンドの私達もこれに唱和して勝利の余韻を味わうことが出来、最高でした。
齋藤は試合では主将としてチームを鼓舞し、更に巧みな球捌きと素早いパスアウトでチームを操縦しました。PG1本の3点とトライ後のコンバージョンキック7本を全て決めて2点×7本の14点の合計17点を稼ぎ出して正に勝利の原動力になりました。 日本代表でも彼のパス能力と試合の流れを瞬時に読む強気のプレーで要のポジョンをきっと果してくれると確信しています。
下川は攻守にわたる豊富な運動量と突破力、更にラインアウトのジャンパーとしても優れているのでFWを支える貴重な働きで優勝に貢献しました。
ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(監督)は直近のテストマッチでの仕事振りを大いに褒めて 滑り込みで代表に抜擢しました。FLに加えてLOでも起用される可能性があります、
長田は前半26分に自陣10mでパスを受けてシャープな動きにより相手のど真ん中を突破してゴールポスト直下にトライして勝利を決定付けました。
ジョセフへッドは彼のランとパスの能力を高く評価して直近のテストマッチでは先発に続けて起用しています。日本代表期待の新星と言えるでしょう。
中野はFW並みの体格を生かした攻守両面の接点の強さとオフロードパス(相手にタックルされながら片手で味方にパスをする高度なプレー)で勝利に貢献しました。
外人相手にもそのパワープレーは十分に通用するので期待していました。所が28日のラグビー協会によると「コンディション不良の為辞退」との発表がありました。本人の落胆は察するに余りありますが4年後を目指して更にレベルアップするようエールを送ります。
日本(世界ランク14位)はグループ戦で10日チリ(22位)、18日イングランド(8位)、 29日サモア(12位)、10月8日アルゼンチン(6位)と当り2位以内にならないと16強に進めません。 16強戦で勝ってやっとベスト8で前回並みです。前回は日本開催でのホームでしたが今回はアウェーなのでバーは高いので余程の覚悟が必要です。
最終の強化試合26日のイタリア戦(13位)は最後に連続2トライを奪われ21-42のダブルスコアで敗れました。問題点は山積しています。ベストの状態で開幕戦のキックオフを迎える よう望んで止みません。
早稲田OB・5選手の活躍で日本代表が8強以上に勝ち進むよう大いに期待しています。 代表の試合は全てテレビ放映されるので是非楽しみましょう。 (了)