‘24春 「早慶戦」観戦記
「お待たせしました! 多摩稲門会の皆様、そして早稲田ファンの皆様。早稲田は、「好敵手・慶応」を圧倒的に倒し、また6大学のライバル各校から全て勝ち点を挙げ、7期ぶりに “完全優勝“を 果たしました!
今シーズンこそ、何としても優勝したい!との熱い願いから、多摩稲門会の「スポーツオッカケたい」は湯浅隊長を中心に準備を進めて来ました。しかし今シーズンは、早稲田、慶応、明治、法政の混戦予想、そして勝ち残った「早明」による覇者決定が、早慶戦で決まると言う最重要試合となったので、その入場券獲得戦争が激烈となってしまいました。
「何としても、多摩稲門会として共に応援できるよう」との判断から、試合当日の早朝に長い列に並び、外野席を何とか確保し、次の熱心な校友が何とか一緒に応援出来るようになりました。
*尾ノ井稲門会会長(元有名な高校球児)、小林さん、馬場さん、松本さん、そして湯浅おっかけタイ隊長、プラス吉川世話役。
神宮球場は3万人余の観客で既に略満杯。試合前から嵐のごとき早慶両校の応援合戦!グランドでの練習をよく見ると、早稲田選手の動きがスムーズで、明るい笑顔が目立つ。昨年までのどこか落ち着きがなく不安そうな姿と明らかに違うーと思った。何故だろう?
今年は違う:早稲田卒でプロの「打撃コーチ」として名を挙げた、金森氏を小宮山監督が助監督として早稲田に迎えた事、次に層が薄くコマが少なかった選手を、高校時代の実績から実力主義に変えた事だろうと思っています。高校時代は略無名で、体は大きくなくも今シーズンは既に、早稲田の中心選手として大活躍している選手が少なからず居ます;
例えば、センターの尾瀬君、セカンドの山県君、内野手の小沢君、更に日大三校から入学したばかりの1年生・安田投手(初年度から早稲田の救世主になりたいと言い、実際に勝利投手となり、この早慶戦でも登板)等々。
6月1日の初戦:“8:1”の大勝! 伊藤投手の好投。4年生・吉納の2本ホームラン始め山県・石郷岡君等の好打で圧勝!
我々、多摩応援団は、勝利に酔い校歌を高らかに歌い、明日の勝利を信じて家路についた。
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翌日の6月2日は運命の決勝戦! 「オッカケたい」世話役の吉川は、大学当局の特別の好意により、決勝戦の内野指定席券(ほんの1枚だけ)恵んで頂き、多摩応援団の(仮の)代表として勇躍、神宮球場へ駆け付けました。
6月2日の決勝戦: 天気予報は “午前中くもり、午後夕立の可能性あり”とのこと。
今日!なんとか決着をつけたい。早稲田ファンの異常な熱気の中、勝利を神に頼み必死に応援しました。 そして、願いは叶えられました。「決勝戦は “10 : 2” で早稲田の圧勝!!」
決勝戦は、初回こそ慶応に先取点を許したが、今日の早稲田は全く微動だにしない!
早速2回には中村・尾瀬の好打2点で逆転し、5回には小沢の本塁打に加えて吉納、寺尾等も長短打の雨を降らせ一気に6点を叩き出し、Game set 時には早稲田12点、慶応2点と大量差。夕刻一時夕立に襲われたが球場は超満員で雨を避ける場所がない。私を含めて観客の多くは雨に降られながらも動かず、試合の再会を祈りました。幸いにも雨は30分位で止み、そして早稲田の優勝は決定しました。
神宮球場は狂気乱舞。早稲田の小宮山監督始め功労者の胴上げ。そして六大学の選手入場と表彰式・・・ここに「早稲田の47回目の、そして7期ぶりの優勝試合は終了しました。」「お~い、多摩稲門会の友よ、早稲田は勝ったぞ! 有難う。次も一緒に応援しような!」 大声で叫ぶと、未だ雨に滴るコートを身に纏い、しかし元気に球場を後にしました。
「完」
(多摩稲門会、吉川啓次郎)