「早稲田・怒涛の5連勝!」に酔う(春の6大学野球、早慶戦のご報告)
本年は、たまたま「東京6大学野球・開設100周年」の記念すべき年。更に我が早稲田は昨年の「春秋連覇」の偉業を達成し、今年の戦果が野球ファンの大なる関心の的となっていた。
我が多摩稲門会の「オッカケたい」は、「団体」として、どの試合に応援に出かけるか、詳細に検討した結果、「早慶1回戦」が6大学決戦の「天王山」と想定し、参加者の応募に掛かった。
1)早慶戦に至るまでの激戦
しかし、早慶戦にいたるまで「春季リーグ戦」は早稲田の期待通りには展開しなかった;「3連覇」を目指す早稲田は、東大、法大から勝ち点を挙げたが、立大とは1勝2敗で痛い勝ち点を落としてしまった。一方最大のライバル明大は、東大、慶大、立大から勝ち点を挙げ、早稲田は絶対的不利な立場に立たされた。早稲田が優勝するには「早明・直接対決」で勝利するしかない。しかし、残念ながらその直接対戦の直前、早稲田のエース・伊藤投手が体調を壊し「先発」を回避せざるを得ず、第一戦を3:0で落としてしまった。今や逆転優勝をする為には「怒涛の5連勝」が唯一のシナリオとなり、もう後がなくなった。
早明2回戦で早稲田は、病み上がりのエース伊藤が「リーグ戦史上26度目の無安打・無得点試合」を達成するが明大投手陣も継投で対応し、試合は0:0で進む。しかし9回裏、早大4番・寺尾のサヨナラ安打と言う快挙により「劇的勝利」となった。次の第3戦は一転して点の取り合いとなり6:6と追いつかれ、9回には遂にエース伊藤を投入、延長10回に突き放し8:6で完勝。更に早大にとって幸運だったのは、明治は次の法大戦で2勝はしたものの1敗を献上。ここで「早稲田が早慶戦で連勝し、更に明治との優勝決定戦に勝利すれば早稲田の逆転優勝・3連覇」が夢ではなくなった。
2)早慶決戦: 夢の「怒涛の5連勝へ」多摩稲門会の出動
「愈々、我々の出番だ!」 応援に駆けつけ、早慶戦で何としても「連勝を勝ち取るぞ!」と力んでみても、そう簡単にはいかない。「天気」が許してくれない・・・とは。予報によれば「明日の午後は雨」だと。もし雨なら「試合順延」になる筈だ。明日の試合開始予定は13時、我が「応援部隊」は11時半に神宮球場入口で集合する事になっている。もし「順延」に決定すれば、仲間が家を出る前に連絡してあげねばならない。TV、PC、スマホを総動員して夜中まで「正式情報」を待ったが、残念ながら全く、日程延期、時間延期の情報はなかった。当日の朝9時になっても。多摩稲門会(世話役)の一人として、もし仲間が予定の時間迄に球場に計画どうり来てくれたら・・と心配し、早めに家を出て9時には会場に着く予定だった。丁度、外苑前駅に着く直前だった。我々のボス・湯浅会長からスマホに電話を頂いた「正式な情報が今、入った」。本日の「早慶戦は一時間遅れの14時開始に延期」「わが仲間にも併せて11時半に集合する事と、連絡した」と。 「それは良かった」と安心して小雨の降る近くの神宮球場と国立競技場をぐるりと散歩して時間をつぶした(近くの喫茶店、レストランは早慶戦待ちの観客でどこも満杯だったから。)そして結集した「仲間」と合流し「早慶戦・必勝」を誓った。
歴史的一戦になる可能性の高い「早慶1回戦」は1時間遅れの2時に開幕した。我が「多摩軍団」は、かって早稲田の名選手だった先輩のご厚意により「2階・指定内野席中央の席」で応援させて頂いた。紺碧の空の下ではなく冬の寒さの中であったが、我々は若者の如く「熱い応援」を送り続けた。さすが「早慶戦」。慶応も早稲田に負けぬ大応援で挑戦してきたが、さすが「歴史的勝利」に懸ける早稲田には及ばなかった。初戦は,早大の5番で今季不振気味であった4年生、前田選手の満塁ホームラン、エース伊藤の好投等により攻守とも好調の早稲田が「11:2」で大勝。そして決戦の「第2戦」も慶応はさすが名誉に掛けて,早稲田の追撃に死力を尽くしたが不幸なエラーも重なり、「6:5」で敗退。残すは「宿敵・明治」との優勝決定戦を残すのみ・・となった。 『怒涛の5連勝」にあと1勝!! 頑張れ早稲田!!
3)壮絶な「早明・決戦」。“怒涛”の最終の一戦“
早稲田の強烈な追撃に、わが強敵・明治も万全の備えを用意していた。何と明治大学創立以来初めての屈辱的な” No hit, no run” を浴びせられ「この屈辱に報いたい」との思いが強く感じられた。しかし、それに対する早稲田の熱意は更に激しかった。それは、小宮山監督から発せられた言葉と伺っているが “怒涛“ の意味に強く表現されていると思われる。
この決戦を戦う早稲田の選手を見れば良く分かる。4番を担う3年生の強打者・寺尾を除けば野手はほぼ全て4年生、昨年「春秋連覇」を経験した猛者達。“今年も優勝・3連覇” を狙っている筈だ。 早稲田は、初回から明治に猛打を浴びせ4点、6回にも2点を加え圧倒。さすがの明治も3回に5点を返し必死に追ったが既に時遅し。4回以降は伊藤投手に最後まで抑えられ早大が 6対5で完勝。ここに、早稲田の夢「怒涛の5連勝」、栄えある「3期、連続優勝」が達成された。おめでとう!!
かくして、東京6大学野球・100周年記念の年に、早稲田は栄えある49回目の優勝を飾る事が出来た。我々も今回は「多摩稲門会」としては、球場では「早慶1回戦」だけしか応援できなかったが、今後も共に頑張って「早稲田の栄光」を支えたい・・・と思っています。
終わりに、今回の「早慶戦」を共に応援し、楽しんで頂いた「多摩稲門会」又は友人の方は下記の皆様でした。有難う御座いました。次の機会には、新しい友人も心から歓迎致します;
(順不同、敬称略)菊澤、小林、佐藤、鷹尾、林、松本、菅原、安藤、湯浅、吉川。
(文責:多摩稲門会・オッカケたい 吉川啓次郎)