2015.10(第154回)御岳山・日の出山
2015年10月11日
10月の山歩きは9日に行われ、一日中爽やかな秋晴れで絶好の山歩きの日となった。
参加者は中西摩可比さん、中川邦雄さん、林 譲さん、私を含め4名である。
御岳山ケーブルカーはそれほど混雑せず出発し、標高差400mを6分で御岳山駅に到着した。
周りの雰囲気は高尾山と大変似ているが、少しスケールを大きくしたように見える。
ケーブルを降りた標高800mの広場の展望台から関東平野が一望でき、これから目指す日の出山の山頂が身近に見渡せる。
御岳山の山麓にあたる平らな台地には、軽自動車やオートバイが行き交い、寺や宿坊、旅館、ビジターセンター、民家が立ち並ぶ天空の街である。
ここには住民が住み、子供達は下の学校にケーブルを使い通学し、大人も通勤する人がいるそうである。
日差しは強いが清々しい空気の中、街並みのハイキングを楽しみながら、名所の神代ケヤキから西に折れ、日の出山を目指し街並みから離れた。
国民宿舎山楽荘を過ぎ、なだらかに下って行く。
80歳の中川さんは足早に先を進む。
中西さんは先月念願の甲斐駒登山を終えたばかり、麓の水仙小屋のオヤジから、今までの最高齢は81歳とのこと、88歳の中西さんは最高齢を大きく更新されたそうである。
手入れのされた杉林は長く続き、日陰の涼しい道は幅も広く、これも高低差がない高尾山周辺の尾根道に似ている。青年の団体が何組みか行き交うが、それ以外はウイークデイのせいか人の少ない道であった。
日の出山山頂は、以外にも大勢のハイカーで溢れ食事をしていた。
山頂にある四阿の中の日陰のベンチは僕らの場所はなかった。周りに置かれた日焼けしそうな場所で昼食とした。目の前に広がる多摩川流域の青梅市街地や、狭山丘陵の西武ドームが眼下に展開し、遠くは少し霞んでいた。
隣のベンチでは、山ガールスタイルの3人のグループが、僕らには匂いだけのお裾わけだったが、山頂での食事の料理を楽しんでいた。
全員の記念写真撮影で、自動シャッター操作が上手く行かない僕の様子を見ていた中年の夫婦は、見てはおられんとシャターを押してくれた。直に下山開始。
そろそろ花の時期が終わっているが、下り坂の斜面には、黄色の花のアキノキリンソウがちらほら咲いている。センブリの花が斜面に群生している場所もあり、ツルリンドウの蕾もみられた。
日の出山からつるつる温泉への下りは緩やかな下りとパンフには紹介されていたが、長い下りの連続は足に結構疲労が増してくる。山道から車道に出て更に下る。
3時発の五日市駅へのバスは、間に合わず目の前を通り過ぎて行った。次のバスは1時間半後であり、温泉施設で休む事になった。
結局、温泉には入らず生ビールで足の疲れを癒した。温泉施設内の広いパノラマ食道は僕らが占有することになった。
林さんは、御岳山は始めてであるが、つるつる温泉は以前からドライブをかねてよく利用されていたとのことであった。
4時30分、つるつる温泉施設前から観光向け機関車バスで20分程、武藏五日市駅に着き、立川駅で途中下車し、居酒屋により再度足の疲れを癒し、楽しい山歩きを終えることができた。
長張 記