2016.10(第160回)八王子市由木地区散策(長沼公園)
2016年10月16日
「山歩きの会」例会の真夏8月は休み、9月は雨天のため中止し、同コースを10月11日に行った。台風や秋雨前線が停滞し安定しない天気が続いている。今朝は曇り空ではあるが、秋らしい空気が漂っている。
参加者は、櫻井和子さん、松本靖子さん、中西摩可比さん、中川邦雄さん、西村弘ご夫妻、浅井隆夫さん、又木淳一さん、日野稲門会の松島正明さん、長張10名で京王線長沼駅を1時にスタートした。又木さんは初参加である。改札口からガード下を右に折れ、緑が続く丘陵に向かう。駅前には田畑が広がり住宅は少ない。5分程で都立長沼公園の霧降の道入り口に着く。
36haの広大な丘陵の北斜面の公園である。駅から5分ほどで行ける都立公園は他にはない。
霧降の道は、園内の中央を真っすぐ登るメインの道である。樹木の下は清涼な空気が漂っている。秋に残る草木の花を観察しながら、頂上の尾根道にたどり着く。
尾根道を左に折れ50mほど進むと展望園地がある。眼下に八王子市街地が広がる。ビル群の背景には奥多摩の山並みが連なり、手前下には浅川が流れ、京王線や中央線の電車が走っている。
尾根道を戻り頂上園地、峠の小さな美術館、営業をやめたといわれている鎌田鳥山、草広場の上に出て野猿口から長沼公園をあとにする。野猿峠まで住宅地を縫いながら下り、野猿街道に出ると峠まで少し上り坂が続く。
峠のバス停で西村夫妻と別れ、大学セミナーハウスに向かう。峠を過ぎると終点の南大沢まで大栗川流域となる。セミナーハウスの本館はピラミットを逆さにしたような大きな建造物であり、事務所や研修者たちの宿泊施設ともなっている。この建築物は早稲田大学教授らが設計担当し、日本の近代建築20選に選ばれた。無断で敷地内に入ってしまったが、施設管理者は僕らには親切であった。
下田バス停までのクモの巣を払いながら薄暗い小道を下る。墓地に出ると視界は広がる。長閑な里山の風景を下ると車道に出る。車道を渡りそのまま直進し、また里山の丘陵に入る。林の中や竹林、畑が広がり南大沢のマンションのビル群が、緑の里山の一角に場違いのように林立していた。
下りながら由木西小学校を巻いて、また、丘陵を登る。太い道に出るが再び山道のような小道に入る。林の中のハイキングが続くが、北野台団地の南側の高台に出た。
多くのだいだい色の屋根瓦が印象的である。団地周縁の車道に降り、大塚山公園に向かう坂道を登る。車道は途中で侵入禁止の柵があるが、上部にある給水タンクの管理のための道はそのまま続いている。
絹の道に出て右側の小高い場所が大塚山公園である。元気な人は、公園内にある堂了堂跡を見学し、半分の人は帰って来る連中を待って休みをとる。
休憩場所の絹の道資料館は、毎週月曜日は休館であるが、昨日は祭日で今日が休館日となっていた。仕方なく扉の閉じた前で西村夫妻はいないが今日の全員の集合写真を撮った。