2017.12(第171回)八王子城跡・心源院
2017年12月17日
朝晩が急に冷え込む季節に変わり、12月12日の朝も寒々としていた。今日のメンバーは櫻井和子さん、中川邦雄さん、白井昭男さん、長張の4名である。JR高尾駅北口改札口10時に集合。中西さんは前日のポリープ摘出の手術のため欠席。林さんは風邪気味で経堂の駅まで出向いたが途中で諦めたようである。
高尾駅から森林科学園の前を過ぎ、中央自動車道を潜り左折して八王子城跡に向かう。頻繁に走る車の騒音から開放された。
管理棟の男性からガイドしましょうかと声をかけられたが、御主殿跡から直ぐ戻り城山に急ぐために断った。ガイドの説明を聞きながらゆっくり上る事も何時か企画したいと思った。曳き橋の下を潜り御主殿の滝をやり過ごし御主殿跡の広場に上る。
御主殿跡は平らな広場となっているが、ここに幾つかの建物が立ち並んでいた名残の礎石が整然と並んでいる。
奥の庭園跡といわれる場所には池跡もあり、徐々に復元されていた。
御主殿から降りて櫓(やぐら)門跡の急な石段を下りる。急な下りで足が攣ってくる。急な石段も戦略の一つであろう。曳き橋を渡り対岸の古道を下り、管理棟まで戻り裏側の城跡の登山口に着いた。ここから本格的な山登りが始まるが11時を過ぎていた。
急登が続く中で平地の金子曲輪で小休憩。昼食の時間になっていたが、食事場所である中の曲輪まで足をのばすことにした。冬至近くの快晴の日差しは低く大変眩しい。静かな山道であるが、時々先行の登山者が降りてくる。
9合目を過ぎて、樹木が伐採された場所に出る。冬の乾燥した晴れ間の展望は良く、筑波山や房総の山並みもはっきり、池袋・新宿・品川・横浜のビル群も澄み切った空気を通して一望できる。遮るものがないこのような場所に城を造りたくなる気持ちもわかる。中川さんは途中から本丸跡の山頂に直登するコースに入り、山頂で僕らを待っていたようであるが、僕らは山頂まで上らず食事を優先したい。
八王子城址の中の曲輪の展望地のテーブルで遅い昼食をとる。他のテーブルは僕らと同じような年齢の団体で賑わっていたが、僕らが食事を終わった時には誰もいなくなっていた。前回の「山歩きの会」ではテーブル傍らにあった山桜の大木は地際で切られていた。