2018.5(第174回)東青梅・塩船観音寺
2018年05月13日
今日のメンバーは櫻井和子さん、林 譲さん、長張の3名と少人数となった。
光明寺前の城山通りを右に折れ暫く進むと吹上しょうぶ園の入口にでる。前回、しょうぶ園で昼食をとっており、入園せずに先を急いだ。この地区には大きな寺が点在している。
高台にある立派な寺の境内に入ってみた。宋泉寺である。階段を上ると左側に鐘楼があり、右側には都指定のカヤの大木が聳えていた。街並みが眺望できる。宋泉寺のカヤは、これから向かう塩船観音の夫婦杉と青梅市の都天然記念物4つのうちの2つで今日同時に出会うことができる。
茅葺の仁王門をくぐり境内にはいる。左側は車用の道が並行している。仁王門の左右には都指定有形文化財の阿吽像が安置されている。参道をくねくね曲がりながら奥へ進んで行く。人も少し増えてきた。予報通り曇りがちであるが、雨の心配は夕方までは持ちそうであった。敷石の参道は続き、やがて階段となる。階段の左右に都天然記念物の巨樹夫婦スギが構えていた。
更に進むと大きく開けた場所に出た。不動明王・護摩堂・本房を中心に、売店や鐘楼などが並んでいる。尾根の天辺に観音像が安置されて見下ろしている。食事の場所を観音像辺りと決め、つつじ園の中を上る。ツツジは既に花が終わっており緑の葉のみである。台座からは低木の園が一望でき満開の時期は絶景だろう。
この周囲の地形が小丘に囲まれ船の形に似ているところから、仏の衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の船」になぞられて、「天平年間に僧行基菩薩が塩船と名付けたと伝えられる」と案内チラシに紹介されていた。食事を観音像の真下のベンチで済ましてから、観音像の裏側にある尾根道に入ってみた。この尾根道は、七国峠方面まで散策できる霞丘陵ハイキングコースとなっている。
本房の裏側には観光客用のベンチが並び、僕らは観音様に背中向けて集合写真を撮る。観音像は比較的新しく平成22年に建立され、台座を含めてまだ真新しかった。
昔のあぜ道の中のような道をくねくね曲がりながら、大通りまで同行してもらったが、二度と同じ道を行くことはできそうもない。河辺駅は東青梅駅より賑やかであるが、私の初めての所である。立川駅で下車し何時もの北口の居酒屋「磯村水産」でハイキング後の歓談の場を楽しんだ。小雨がぱらついてきた。