2018.10(第178回)八王子市舘町・寺田町散策
2018年10月14日
今年は幾つかの台風の猛威にさらされた。一昨日の台風の後は10月で32度を観測され、また異常気象が更新された。
近場に連なる丘陵にはハイキンコースに絶好な場所が多い。八王子市舘町・寺田町もその一つで、多摩市の尾根幹線に続く多摩丘陵の主稜にあたる。
今日のメンバーは櫻井さん、中西さん、中川さん、小林さん、鈴木さん、林さん、長張の7名。高尾駅南改札口に10時前に集合した。
3番乗り場から舘ヶ岡団地行きバスに乗車した。館中学校前で下車し歩行開始。たてまち幼稚園の横の殿入中央公園に入る。
園内の高台から全長105mのローラー滑り台に沿ってなかよしの道を登って行く。滑り降りた園児が、賑やかに次々と僕らを追い越し登って行く。再度挑戦するためだろう。登り切った遊戯広場には地元と思われる園児の集団が遊んでいた。
遊戯広場からさえずりの道を下りる。林に覆われた木陰の散歩道だ。沢まで下ると緩やかな道となり、先程のたてまち幼稚園の反対側に接する多目的広場にでる。
僕らは再び下ってきた沢の反対側の小道をゆっくりのぼる。沢には棚田が続いていたと思われるが、今は最下流にわずか稲作が行われていた。ボランティアで保全されている。緑の中を上り、やがてピークに達すると林が続く。直に林から抜けて開けた四辻にでた。真っ直ぐ進むと法政大学のジョギングコースに至る。左に折れて開けた畑を下って行き、八王子の美瑛と云われるスポットの平らな所で一同食事をとった。
遠くに法政大学の建物が見えているが、全体に緑が大きく広がり、お薦めしたい場所である。
めじろ台グリーンヒル通の広い車道を進み、再び丘陵の中に入る。滑りそうな斜面を登ると、栗林や竹林が続きやがて緩やかな林道となり、大学の敷地内に入る。
左右に交差するジョギングコースはどちらも倒木のため通行禁止となっていた。真っすぐ進むとかなり予定コースから外れてしまうため、左のコースに入り進むことにした。
先週の台風24号は、八王子市風速40mを超える風が記録されていたが、尾根筋の樹木が多数折れ、風の強さが解る。葉の付いた枝は至る所に飛び散っており、根こそぎ斜面から倒れている爪痕はすざましい。僕ら一同恐る恐るやり過ごす。
ジョギングコースは、メインキャンパスに導いてくれた。
キャンパス内の学生食堂には行列ができていた。南側の屋上広場から丹沢の山並みが見られる。僕らは下のバスターミナル(エッグドーム)2階の軽食・喫茶に立ち寄りそれぞれのメニューを楽しんだ。
帰路は東側のジョギングコースの外周を予定していたが、キャンパス内にある多摩送信所跡碑に寄って、ショートカットする事にした。
跡碑には昭和19年の終戦時対外送信の確保が要請された。隠蔽送信所として多摩送信所が建設され、翌年5月から創業を開始した。ポツダム宣言受諾表明に際して歴史的な役割を果たしたと。
碑の横には、60mの木製のアンテナ支柱の土台一つが保存されていた。歩道の際にある事から、この場所に移動したのか守衛の人に確認したが、当時のままの所だそうだ。昭和19年4月の中西さんは中学を卒業、中川さんは小学4年生とのことである。
守衛所に断り、真っすぐジョギングコースに抜ける道に出ることができ、外周を下り町田街道の円林寺バス停に着いた。
円林寺バス停から橋本駅へ、一同多摩センター駅で下車し、懇親会は昼間も営業している「多摩の里」で行われた。天気の安定しない日が続いていたが、今日は秋らしい一日であった。
長張 記