2019.4(第184回)ヤマブキソウの花観察
2019年04月21日
3月カタクリ群落の観察に引き続き、同じ場所で3週間後の4月15日に、ケシ科ヤマブキソウの群落に置き換わる変化を楽しんだ。
八王子市片倉城跡公園に13時集合。公園の入口広場は、新緑の時期となり淡い芽吹きが目立ってきた。
今日のメンバーは辻野さん、川俣さん、村井さん、小林さん、青木さん、長張の6人となった。村井智恵子さんは今回が初参加となる。広場には写生する姿が3人ほど見られる。園内には幾つかの彫刻が置かれている。北村西望の自刻像と「浦島-長寿の舞」が、バックに写っている。その他西望賞の受賞作品が17基ほど園路に沿って設置されている。
低地に並ぶ幾つかの像を鑑賞しながら、園内の奥に進むと水車小屋に出る。北斜面の地下から湧き出る水は、一年中枯れた姿は見たことがない。少ない水の量でも回り続ける水車は、4・5年前に新設されたものである。新設前の水車は、回るたびに断続的に木槌で叩くような音がやまず、近所住民からのクレームの結果新しくなった。また、同じ頃水車の水溜まりに大量の金魚が捨てられて、行政からクレームの看板が設置され、その後金魚は取り除かれた。公園管理も結構面倒な仕事である。
この水を利用した菖蒲田が広がり、次の季節には色とりどりの菖蒲が見られる。この奥に進み、一気に斜面の階段を上る。
この斜面は近所の園児たちの行列が、大騒ぎしながら登って行く場所でもある。少し高度が上がると背面の景色が変わる。
八王子駅のオリンパスホールの高層ビルが前面に現れる。
橋のある背面の斜面にはヤマブキソウの黄色の花が現れてきた。前月のカタクリの花に覆われた斜面は様変わりしている。
この斜面は、小規模な北斜面の一つの谷戸であるが、谷戸の上部は平坦な台地が続く。
自然の雑木の茂る林床は、それなりの管理が続けば山野草の絶好の場となる。
カタクリは花が終わり大きな種を膨らませている。ヤマブキソウの次に現れるキツネノカミソリ・シュロソウ・ウバユリなど自分の出番を待っていた。ニリンソウ・イチリンソウ・ヤマエンゴサク・カタクリの名残は、直に姿がなくなる。先月も休憩した同じ広場に向った。暫く歓談し新緑の林下を楽しんだ。別のテーブルベンチには、同年齢のグループが既に占めていた。
二の丸広場に出る。ここは平坦な芝生の広場である。南側には丹沢の山並みが続いている。ヤマザクラの大木は満開の花をつけていた。今年の桜は寒暖の条件が重なり、長い間楽しむことができている。
二の丸の空堀に続く農園を過ぎ、広場にでた。広場から秩父や奥多摩の山並み、間近に高尾山、丹沢の山並みが一望できる。