2020.1(第190回)秋川の堤防を歩く
2020年01月19日
辻野多都子さん、中西摩可比さん、荒井孝之さん、鈴木忠男さん、青木康成さん、鷲野和弘さん、林 譲さん、長張紘一の8名の参加である。天候は安定していないが、今日一日雨の心配はなさそうである。
中村酒造の資料館には古い酒造りの用具が整然と展示されている。酒造りを始めたのは1804(文化元)年と簡単な案内説明を聞く。酒造りの仕込み現場の冬季の見学はできない。酒造りの道具を見学しながら試飲もでき売店で土産を購入し、酒蔵を後にした。あきる野市には古くから操業する五日市の野崎酒造と中村酒造の2件の造り酒屋がある。
秋川の河原に出ると、圏央道とその出入り口である、あきる野ICが縦横に上部を走り自然豊かな河原の景色を覆っていた。秋川を渡らずに手前の堤防を上流方向へ右折する。堤防をしばらく歩き、適当な昼食場所を探す。
対岸には東京サマーランドの施設が並んでいる。冬場は閉園しており異様な静けさであった。川の水量はあまり多くはないが、鮎などの小魚がいそうな流れである。
真照寺は1,100年前の創建と伝えられている。本堂裏の薬師堂は室町時代の建立で、都の有形文化財に指定されている。段丘の斜面は広く墓地が左右に広がっている。墓地の上には住宅が迫っていた。真照寺から住宅地の中を、再び堤防を目指す。
対岸の東京サマーランドの上流に、六枚屏風岩の土柱の崖が構えている。度重なる洪水時の激流に浸食され、土柱の一部は消失しているが、都の天然記念物に指定されている。再び堤防歩きとなり、引田橋を渡り対岸の道路にでた。大きなゴルフ練習場を周りこむと山田大橋が構えている。
高い山田大橋の上からの眺望は良く、大岳山や御前山の山並みが良く見えている。昨年の19号台風の大水でこの辺りは冠水し、少し下流の堤防のコンクリートが崩れ落ちている箇所も見られた。緩やかな流れも時には猛威となり、甚大な災害をもたらしている。山田橋は真っすぐ北方面へ下って行く。
道中で出会ったハイカーは、極少数であったが、冬の長閑な秋川の堤防歩きが楽しめた。五日市街道を渡り更に北上し、武蔵益戸駅14時13分発の電車に乗り、拝島駅経由立川駅で下車し、24時間営業の居酒屋「磯村水産」に入った。この時間の2階席は僕ら以外の客はいなかった。早い時間から利用できる居酒屋は大変ありがたい。この季節でも外はまだ明るく、通りは大勢の人達が行き交っていた。