2020.11(第194回)三鷹駅から玉川上水近辺の武蔵野文学散歩
2020年11月15日
改札口からそのまま南口を出て西側の階上の広場からエスカレーターで道路に下りた。多摩市の街並みと雰囲気が少し違う。三鷹通りを真っすぐ南へ、太宰治が眠る禅林寺に向かう。八幡神社の東側に禅林寺がある。
太宰治の墓へは北側に更に向い、渡り廊下を潜り裏側に位置していた。はす向かいに森鴎外の墓がある。どちらも普通に見られる墓でこじんまりしていた。
三鷹駅に戻る。
記念館は瀟洒な洋館で、鴎外は昭和11年から進駐軍に接収される21年まで住んで「路傍の石」などを執筆したようだ。
集合時間が昼食時と重なり、昼食場所は特に決めていなかったが、北側の庭にあるベンチでそれぞれ食事をとっていた。もう3時を過ぎていた。
池の縁から階段を上り住宅地に入る。閑静な住宅地を進んで行くと、井の頭恩賜公園第二公園に入り、再び玉川上水に沿った歩道を歩く。近所に幾つかの大学や高校が点在し学生が大勢行き交っていた。上水はこの辺りでは緩く蛇行している。下にある井の頭の池の低地を避けて、神田川と仙川の間の分水嶺を上手く蛇行しながら流れているようである。
右側の上水は緑のベルトと共に延び、左側は人家が並び、井の頭の池の方向に傾斜する。緑道は続き地元の住民の散歩道にもなっている。この辺りは川幅も狭くなる。上流から下流に進むにつれ川幅は狭まり、自然の川とは逆である。久我山駅まで足を伸ばす予定であったが、一つ手前の三鷹台駅を終点とする事にした。
宮下橋から上水を離れ、京王井の頭線三鷹台駅に向い下って行く。一日中日本晴の天気であったが、4時を過ぎると夕暮れも近くなってきた。三鷹台駅の北側に神田川が流れていた。明大前駅経由聖蹟桜ヶ丘駅へ、京王クラブで懇親会を行うことができた。京王クラブに入るにも全員の氏名電話番号を求められた。