2007.12(第 90回) 影信山・高尾山
身震いするような冷え込みは今冬初めてではないか。真っ青な空には雲が見あたらない。今日の見どころの「シモバシラノ花」は期待できそうである。高尾駅からバスに乗り大下(オオシモ)で下車してBコースのメンバーと別れた。Bコースは櫻井さん・湯浅さん・西村さん・福田さんで、バス終点の小仏から登る城山・高尾山のコースである。Aコースは金子リーダー・川面さん・橋本さん・子幡さん・山岸さん・長張の6人で、小下沢からザリクボ(砂利窪)沢・景信山・高尾山となり、歩行時間は1時間ほど長くなる。Aコースのメンバーは9時にバスを降りた後バス道を少し戻り、中央本線のガード手前で旧甲州街道から分かれ中央自動車道をくぐり、小下沢の林道をなだらかに上って行く。辺りの草の葉は、霜で真っ白になっている。車が2台・バイクが数台追い越して行く、他に2・3のハイカーを見ただけの静かな林道だった。暫らくすすむと通行止めの鉄扉が道を塞いでいた。さきほどのオートバイの連中は足止めされているようであった。しかし、車は見受けられなかったがザリクボ沢出合の広場に着くと、広場の端にある真新しい小屋の前にその車が駐車しているのが見えた。扉の鍵を持った森林管理の関係者のようである。
広場からザリクボ沢に沿った急な傾斜となる。所々に植林の場所を表す札が設置されており、落葉広葉樹が植樹されているようである。
今日は山歩きに参加されていない伊藤さんが、この場で森の管理活動をされていると知らされた。沢に沿っていた道は沢を離れ、ジグザグに山腹を上るようになる。欅の大木の根元の陽だまりで小休止した。
急峻を登ってきたこともあり体は暑くなり、気温もすこし高めになってきた。急峻もこの辺りまでで傾斜は緩やかになると小仏からの登山道に合流し、最後の急峻を上りつめると見慣れた景信山山頂に11時少し過ぎた頃到着できた。山頂の休憩所には大勢のハイカーで溢れていたが、早めの昼食をこの場所でとることになった。
昨年と同様に、近くで餅つきの気配が聞こえている。山岸さんの腕時計は12℃を示しおり「シモバシラの花」の観賞は期待できなくなってきた。橋本さんは、前日の稲の会での酔いも醒めてきたようだ。
昼食後餅つきの終わった臼を見過ごしながら、城山・高尾山へ向かう。
時間の余裕もあり高尾山頂にもよって、稲荷山コース経由で2時半頃に高尾山口に着いた。Bコースのメンバーとは相互に連絡が取なかったため、合流できず、それぞれ忘年会への会場に向かうことになった。Bコースのメンバーは、一丁平で「シモバシラの花」を観賞できたとのことであった。
恒例の忘年会は聖跡桜ヶ丘京王クラブで4時から開催された。甲野・川妻両会長や中川さん・福田(か)・佐藤(達)さんも宴会に参画され、美酒に酔うことができた。
歓談の中で来年度の7月に各サークル合同旅行と、8月の甲斐駒ケ岳登山の特別企画の予定が決まった。川面さん念願の登山達成のため、ご自身の更なる摂生と鍛錬を半年かけて行うことであった。また、事前に鷹巣山登山で参加メンバーの状況を、金子リーダーが確認することも計画したいとのことであった。忘年の会は6時半過ぎ散会した。 長張 記