2007.02(第 82回) 東笹尾根・生藤山
車で武蔵五日市の近辺を何度か通過しているが、その駅で下車するのは何十年ぶりになる。高架になった綺麗な駅舎は最近のものだろう。今日のメンバーは伊藤さん・川俣さん・柴田さんの女性3名と、金子さん・山岸さん・富所さんの計7名である。川面さんは6時間のコースには自信がないようで今日は辞退されている。
数馬行きの満車のバスに乗り、45分後に上川乗で下車する。過ぎ去ったバスを少し追い、T字路を甲武トンネル方面に左折すると、直に浅間峠まで一気に上る登山道が始まる。
尾根までの急な傾斜にはヒノキやスギの植林が続くが、峠付近にくると道の右側で切れている。右側の常緑の植林と道を隔てた左側の落葉樹の雑木が暫く続いている。傾斜は緩やかになり明るい道が続き爽快である。
1時間と少しで浅間峠に着いた。峠にある2本のスギの大木とその後に祠がある。峠から尾根筋に沿って東に進む。尾根筋は三頭山から続く関東ふれあいの道で山梨県と東京都の境になっている。
県境の稜線は落葉樹の雑木だけの道になり、小枝の向こうの山並みを眺めることができた。間近に見える三頭山の景色を見ながら、稜線の平らな場所で少し早やめの昼食をとっている。地面には分厚い落ち葉で覆われそのまま座ることができる。熊倉山・軍刀利神社・三国山まで幾つかのアップダウンを繰り返し三国山頂上に着く。
左に扇山とその向こうに昨年登った岩殿山の山頂部がわずかに眺められる南西方面である。県境の稜線は続いているが、三国山から先は山梨県から神奈川県との境に変わる。夕方から急激に天気は荒れるとの予報であるが、今の所の天気は良好であり気温は4度ほどで風もなく山歩きには最高の天気である。
更に15分の距離で茅丸に着く。茅丸は1,019メートルで今回のコースの最高峰である。更に連行峰・醍醐丸と峰々の間には急な上り下りを繰り返す尾根道が続く。辺りにはリョウブの木が目立っているが、半年前には木の名前も知らなかったのが思い起こせる。
関東ふれあいの道の幾つかの山頂には巻き道が用意されているが、今回はすべて山頂を極めるコースを選ぶことができた。途中遠くに陣馬山の山頂の姿が眺めることができた。
最後の上りは醍醐丸の山頂である。山頂と云っても標識がなければ素通りしてしまうほどの暗い場所で、ここも道の左右の植樹が違い、左側の常緑の森の中には黒松が道に沿って一列に植樹されていた。川乗山も頂上近くに黒松が登山道に沿って植えられていたのを思い出した。醍醐峠から和田峠へさらに陣馬高原下のバス亭まで一気に下り、4時40分のバスに余裕を持って乗ることができた。予報通り5時過ぎにバス道が雨で濡れ始めてきた。高尾駅から立川駅へ向かい、そこの居酒屋の味工房で今日の反省会を行った。稲城稲門会の飯島さんの知り合いという店である。今朝、武蔵五日市駅前に大きな地酒「喜正」の看板みて是非飲みたいと思っていたが、幸運にもこの店でめぐりあえることができた。格別に美味い地酒であった。今日一日大いに歩き・語り・飲むことができた。 長張 記