2008.08(特別企画) 御前山
8月の「山歩きの会」は、例年休みとなっている。ところが、最近この会は熱が入っており、特に今月21日に甲斐駒登山を控え、真夏の最中ではあるがトレーニングのための特別企画を催すこととなった。今回の参加者は、京王クラブの懇親会場で決まった金子さん・川面さん・山岸さん・長張の4名である。
御前山は奥多摩三山の1つで三頭山・大岳山の間にあり、裾まで雄大に広く構え、姿は何処からでも眺めることができる山である。先月の大岳山ハイキングは、炎天下でありながら比較的涼しい山歩きであった事を期待して、続けての奥多摩ハイキングである。大岳山コースと同様の、立川発8時47分発ホリデイ快速おくたま3号に乗り、9時50分終点奥多摩駅に着いた。沢山のハイカーをよそに早々にタクシーに乗り込み、境橋から栃寄沢に入り駐車場まで、そこから徒歩開始である。
境橋バス停留所から沢に沿って本来は歩いて上る坂道であるが、車で行ける終点はまで行った。
舗装された車道はそのまま続いているが、なぜこの場所で下ろされるのかわからない。運転手に聞こうと思ったが、愛想が悪そうなのでやめてしまった。20分程舗装道路を登り体験の森入口に出る。山道はここから始まる。
夏の木々は生い茂り日影をつくりその下は比較的涼しい。曇り空の予報に反して陽がさしているが、木陰は涼しい。
高度が上がるに従って、開花しているレンゲショウマが散見されてきた。隣の御嶽山は、レンゲショウマの群生地として有名であるが、先月は開花には早すぎた。
また、御正体山でも見られたソバナの花も所々で群生していた。ここは、ハイカーが少ないせいか、いろいろな野生植物が豊富に残っているようだ。
森の中の急坂は長かったが、道はしっとり湿り歩き易かった。やがて御前山避難小屋に出る。尾根筋にある小屋には入ることはできないが、新しく立派なものである。正午まで少し時間があるので、そのまま休まず山頂に進んだ。
山頂に近づくと辺りは霧が立ち込めてきた。山頂も高い樹木が生い茂っていた。
尾根筋に沿った長円の山頂は広く、大き目のベンチが10ヶ所ほど点在している。2・3組のハイカーが食事をとっていた。我々もあちこちのベンチでそれぞれ食事をとった。
惣岳山は尾根筋の一部で頂には見えなかった。そこから小河内峠に向かう分岐があるが、真っ直ぐダムに向う大ブナ尾根の斜面を下る。急勾配のガレバのよう道は続くが、傾斜のない広く草刈された公園内の道のような場所もある。サス沢山も山と云うより下る尾根のほんの一部のような場所であった。
奥多摩湖を見下す展望台からの眺めである。急斜面はさらに続きやがてダムの広場に着いた。ダムの広場は別世界である。アソファルトで敷かれた平らな広い場所には、大勢の観光客が見られる。遠い対岸に2台続いたバスが通り過ぎるのが見えた。われわれは次の3時37分発のバスで奥多摩駅行きに乗車し、奥多摩駅前の店で喉の渇きを生ビールで癒すことができた。 長張 記