第132回 「南高尾・草戸山」 (2012/12/15)レポート
12/15(土)に実施した山歩きの会 【南高尾・草戸山】レポート は、以下の通り・・・
高尾山口駅前に10時集合した。今日のメンバーは川面忠男さん・依田敬一さん・白井昭男さん・金子宏二さん・長張紘一の5名である。10時丁度駅前を出発、国道20号線(甲州街道)をわたり少し登った所を左折する。わかりにくいルートであるが左折し街道から数十メートルほど行った所が南高尾山稜コースの登山道で、住宅に挟まれた小道であった。
登山道に入ると直ぐに急坂が続く。今日のコースの上り一方の最初の難関である。20分程上り尾根筋に出た。そこは四辻と呼ばれる尾根の交差点である。ここでひと汗かいた体を冷ませ一枚脱ぐ。今日はA・Bコース合同で行い、南高尾の丘陵を歩く久し振りのコースである。落葉樹の役目を終えた枯れ葉は、半分以上落としている。小路に積もった枯れた葉を蹴散らしながらサクサクと進んで行く。尾根近くにある大木が2・3年前の台風により、根こそぎ倒れ残骸がまだあちこちにそのままの状態になっている。
草戸峠の展望台から高尾山の尾根道が肉眼で一望できる。鉄塔や幾つかの建物が確認できる。天気も持ちそうであった。何回かアップダウンを繰り返した後、草戸山には丁度12時に着いた。
草戸山は誰もいない静かな南側が開けた山頂である。標高365mで一年山とも呼ばれている。町田市はこの山頂まで細く延ばしており市の最高度としている。この尾根筋は多摩川水系との境界で、川崎市の最高度の横山の道の給水所もこの尾根の続きにある。山頂に屋根付きの木造の高い展望台がある。展望台の真ん中にある台座にそれぞれ背中合せに座り食事をとる。真下には城山湖の湖面が梢越しに光っていた。風はなく寒さは感じない。
昨夜の予報によると、今日の天気は雨もようであり、中止せざるを得ないと思ったが、今朝の空は明るく薄日が指していた。降っても小雨程度と勝手に予測して実施に踏みきった。結果は良さそうである。山の神が祀られた山頂から、同じルートを下り直に尾根道から外れ、一気に沢まで下る。下った所が境川の源流大地沢である。さらに源流は草戸山方面に上っている。時間の余裕もあり沢に沿って遡ることにした。
源流付近は所々に砂防堰が造られていた。昨年造らればかりで真新しい。以前訪れた時にはなかったものである。源流は更に急斜面に高度を増し、これ以上は危険という場所で一同切り上げた。境川は、武藏国と相模国の国境とされ江ノ島付近の相模湾に注ぐ二級河川である。
先程降りてきた登山道入口を過ぎ、更に下り大地沢青少年センターに着いた。少年や少女達が薪の煙を出しながら炊事をしている。管理事務所により散策ガイドマップを手に入れた。およそ一億年前の小仏層のむき出しになった地層を見学し車道を下って行く。茶畑の脇を過ぎ、バス停を2つ程進むと大戸観音堂。ここもゆっくり見学。鐘楼の傍らにある大銀杏は町田市の保存樹木に指定されている。
法政大入口を左折し上って行くと直に正門にでた。法政大学から出るバスの時間に合わせてキャンパス内を見学してみた。冬休みに入っているのか、コーヒーを飲もうかと食堂を探したが閉店、学生の姿もチラホラしかいない静かなキャンパスであった。衆院選・都知事選前日でもあり、山歩きどころでは無い雰囲気なのか、静かな山は天候だけではなかったようだ。JR相原駅行きのバスに乗り、相原駅から橋本経由永山駅の、「そば酒房・はなわ」で懇親会を行なった。浅井さんが加わり今年最後の「山歩きの会」忘年懇親会となった。(長張: 記)