2013.02(第134回) 高尾山
今年の東京地方は、例年になく数回の降雪があった。昨日は雨になり寒い一日であった。一日毎に天気は変わり、今日は快晴の朝を迎えている。2/16(土)に実施した山歩きの会 【高尾山】レポート は、以下の通り・・・
今日の「山歩きの会」は気軽な近場の高尾山である。高尾山は数年前ミシュランの三ツ星を得てから、訪問者が急増し年間250万人を超え、さらに300万人を超えると言われている。混雑した山歩きは感心しないが、多摩市からは近場にある大変有難い場所であり、久しぶりの企画であった。
今日のメンバーは、川面忠男さん・橋本孜さん・金子宏二さん・長張紘一あわせて4名である。京王線高尾山口駅改札前広場に10時集合。昨日の雨で山の景色は湿っていた。駅前広場には大勢のハイカーで溢れていたが、集合時間を待たずしてメンバーが揃うことができた。
メンバーが集まると同時に準備運動もそこそこに歩き出す。参道に沿って進み清滝のケ-ブル駅をやり過ごし、右側の斜面の上にあるケーブル軌道のわきを上り始める。軌道に沿って見上げてゆくと、頂上駅のビアマウントの建物が見えている。
直に車道から離れ山道となる。6号路と呼ばれる登山道の一つで、沢沿いの植物の多いコースである。沢沿いのせいか冷たい風もおさまっている。地面が凍っている場所もあり、各自ストックを出して慎重に歩く。小一時間程進み飛び石と呼ばれる沢を上る。やがて沢から離れ、高尾山のコースに相応しい広く整備された道にでた。道は角材で作られた階段の道に変わる。尾根道の主稜に出た所には最近の水洗トイレ設備が構えている。
トイレの脇にある展望台からは大岳山の眺望が広がっていた。その左奥に普段見えない雲取山が見えていた。トイレは2階建であり、上階は女性専用であるが、今日は使用されていなかった。ウオッシュレット付きの設備で山のトイレとは思えない。
山頂は老若男女、大勢のハイカーで賑わい生徒の団体が騒いでいた。川面さんの261回目となる山頂となった。
山頂の見晴台に移動し富士の絶景を堪能する。丹沢の山並みも空気が澄んでいるためかより大きく近く見えている。三つ峠や滝子山を次々に見つけた。先月の丹沢の経ヶ岳も山並みに続いていた。山頂の空いていた石の腰掛を捜し食事をとった。
金子さんは所要のためここで別れ、残った3人は北斜面の日影沢を下ることになった。尾根道は多少ぬかるんでいたが、滑るほどではなかった。
モミジ台から北側の巻道を選び一丁平方面へ進むと、途中、シモバシラの氷の花が一面に見られた。今年の冬は例年より寒いようである。一丁平付近の斜めに下る道に入り尾根を下る。シダの緑の葉だけがやけに目立っている。暫く山腹を斜めに下って行くと林道にでた。林道は日影沢に沿って更にゆっくり下って行く。
裏高尾近辺は人影も閑散としている。風も無く辺の日差しを受けた景色を眺めながら気持ちよく下ることができた。
旧甲州街道を更に下り、日影のバス停やマスの釣り場を過ぎ、小さな珈琲自家焙煎の店「ふじだな」に寄った。客が次々に現れて繁盛している様子であった。店主と思われる男性がシャッターを押してくれた。
バスに乗らず高尾駅まで歩く事になった。蛇滝口から小仏川沿いの遊歩道に入り、圏央道の高架道路の下を潜り、再びハイキングコースを進む。いまの所、この周辺の梅林の開花は殆どなく、蕾みはまだ固い状態であった。その中で開花した紅梅を見つけシャッターを切る。月末のBコースはここを再び訪れる計画であるが、その時は山全体に梅の香りが満ちているだろう。
聖蹟桜ヶ丘スクエアの「笹陣」で山歩きの後の美酒に酔うことができた。