2013.09(第138回)不老山・高指山
2013年09月29日
9月21日、久しぶりに例会が開催された。不老山は今年6月に予定していたが、荒天のため中止した。また、7・8月は特別企画として北・南アルプスの高山を目指し本来の例会は暫くお休みしていた。
今週始めに猛烈な台風が中部・関東に襲い、そして過ぎ去った後の台風一過の秋空が一週間ほど続いていて、この日も好天。
中央本線上野原駅からバスで終点に近づいた時、一つ手前のバス停脇の路肩に駐車した宇田川さんが歩いていた。バスは停車して彼を乗せ、終点不老下バス停で全員下車した。
今日のメンバーは、川面忠男さん・橋本孜さん・宇田川登さん・上杉雅好さん・金子宏二さん・長張紘一の6名となった。僕らの外、数人の乗客で出発したバスは直に僕らだけの貸切りとなっていた。
眩しいほどの秋の日差しを浴びながら、9時10分徒歩開始。彼岸花が道際に咲き誇っている。静かな車道を暫く登って行く。
秋の日差しは強く明るかった。日陰が恋しくなるころ、やっと車道が終り山道となり樹林の中に入ることができた。
蝉の声が聞こえているが、高度が増すに従って中央高速道路からの騒音が絶える事なく聞こえてきた。数日前の台風により、小枝が足元に散在しているが荒れているほどではない。展望のきく金比羅大権現から一時間弱、11時前に不老山山頂に着いた。思ったより急峻の登りだった。お昼には少し早い時間であったが、他に開けた場所がないのでここで昼食とした。
山頂は樹木で覆われていたが、南側は開けていて道志の山並み、その背後の丹沢山塊や富士も、もやのかかった中で一望できる。眼下にはほぼ満車の談合坂の下りサービスエリアがあり、ゴルフ場があり、四方津の街並みが広がっている。涼しい風が吹き上げたかと思うと、熱風に変わって吹き上げる奇妙な風が吹いていた。色々な蝶が目の前の草むらの上を戯れている。
ベンチに地図を広げ、839mから遠望できる山々の同定を行う。ゆっくり休憩したあと徒歩開始。高指山まで樹林の下で高低差のない尾根道を一列になって進んでゆく。高速道路から休む事なく聞こえていた騒音は不老山に遮られ、静粛な山となった。緩やかな尾根道は山頂に近づくに従い急登となり休み休み進む。数日前の大雨もすっかり乾いており滑る心配はなさそうであった。
12時少し過ぎたころ高指山の山頂に着いた。不老山より高く911mは今日の最高度である。山頂の周りの樹木は生い茂り眺望はなかった。雨降山から権現山に続く分岐点でもある。東方向の和見峠に向けて下山開始する。山麓には間伐された杉材はそのままの状態で散在している。中には高枝が絡まり垂直に宙吊りになっている材もあり、その下を恐る恐る過ぎて行く。
急登をゆっくり下り一時間弱、道幅は急に広い車道となる。車道と言っても舗装はされず斜面を荒削りしたままで、これから整備する林道の様であった。少し進んだ所の標識をみてこの場所が和見峠であると確認できた。高指山頂の分岐にも表示が無かった。この山域の道標が少なく、要注意だ。