2013.10(第139回)八重山・能岳
2013年10月20日
10月19日、秋のハイキング日和とはゆかず、駅までの川崎街道の歩道は濡れてきた。天気予報では夕方近くまでは何とかもちそうな予報であるが、小雨の降る中そのまま傘をささずに駅まで急いだ。
中央本線上野原駅で新井行きバスに乗り全員が集合した。曇り空である。
10分程街中を揺られ、降ろされた所は終点の新井バス停。一停留場を通り過ぎてしまい、バス通りに沿って一停留所を戻る事になった。
今日のメンバーは、櫻井和子さん・中川邦雄さん・小林勲さん・鈴木忠男さん・川面忠男さん・白井昭男さん・遠藤千尋さんと妹さんのゆうこさん・その友人高橋まどかさん・金子宏二さん・長張紘一と、南アルプス仙丈ヶ岳に同行した山中トモ子さん、先月から日野稲門会ハイキング同好会と合流することになり、中西摩可比さん・高田敏雄さんを交え、総勢14名となった。久しぶりの参加の方や初顔合わせの方々が多く、それぞれ自己紹介をおこなった。
徒歩開始場所であった大堀停留所まで戻り、左に折れて車道を登って行く。中学校前で車道から山道に入る。そこには駐車場やトイレの施設があり既に団体が出発準備をしていた。僕らも小休止した後、次の目標の展望台を目指した。
展望台から広がる景色は、先月の不老山や扇山、上野原の街並み、道志山塊、陣馬山も間近に見渡せる。食事をとるには絶好の場所であったが、昼食には少し早い時間であったので、20分ほど先の八重山山頂まで延ばし、山頂で食事にした。
八重山は、昭和4年に地元の水越八重さんが故郷の子供たちに役だてるよう30haの山を寄付され、上野原小学校の学校林として愛されていると石碑に刻まれていた。一帯は子供達の教育のために整備されており、五感の森、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚と各ゾーンに分け、それぞれ写真入り説明の掲示が各所に整備されていた。
能岳への路も良く整備され、キク科のオケラや特にコウヤボウキの花が一面に咲き、ツルリンドウの赤い実もあちこちに見られた。アキノキリンソウ、ヤクシソウの黄色い花、また、ノコンギク、ユウガギク、シラヤマギクの菊の花も咲き誇っていた。
能岳へは20分程、標高543mは今日の最高度である。能岳は地図に載っているが、隣の八重山は載っていない。八重ブームで集客ができると、JR東日本や上野原市が力を入れているようであった。
今朝の小雨で天気を心配したがどうやら夕方までは持ちそうで一安心。能岳からのバス停への最短のコースで下山する。途中、虎丸山への岐路では全員真っ直ぐ下ると下山を急いだ。
何時もの人数より多く、一列に並んだ長い一団は全員を一度に撮ることはできなかった。
トリカブトの青い花が群生し、カタクリの保護地を過ぎて、静かな山路も墓地の上から車道に出てバス通りまで進む。
新井バス停で上野原駅まで1時間弱を更に歩こうと、86歳の最長老である中西さんが率先し、バス組みと別れた。