2013.12(第140回)箱根明星ヶ岳・塔ノ峰
2013年12月22日
12月21日、第3土曜日は「山歩きの会」の定例会である。箱根の山へ向かうため何時もの定例会より少し早めに家を出た。空は晴れ渡り低い日差しが眩しかった。
昨日の雨か霜のせいか解らないが、路面は一面白く凍っている。坂道になると滑らないか慎重に、バス停に向かった。
混みあった強羅駅を10時18分に下車した。その中には登山客は見られず、家族づれの観光客が多かった。
僕らは東側にある明星ヶ岳に向かう。山頂には大文字焼き大の字が見えていた。
登山口へ向かうには強羅駅から早川まで下る。
登山口は、駅から40分程歩いた所にあった。
駒ヶ岳や神山は目の前に聳えている。
明星ヶ岳は、中央の箱根山(神山)、芦ノ湖を大きく取り巻く箱根山の古希外輪山の一峰であり、明神ヶ岳から金時山と峰が続いている。
今日のメンバーは、上杉雅好さん・金子宏二さん・長張紘一と、日野稲門会ハイキング同好会の中西摩可比さんの4名となった。
山の紅葉は既に終っている。高度が増すに従って残雪が所々に見られる冬の山となってきた。
笹が生い茂り周りの山並みを見通すことはできない。
気温は低いが急坂を登るに従って、体は暑くなり、それぞれ上着を脱ぎ始める。風は無く穏やかな天気に恵まれた。
大文字の開けた場所からの眺望は素晴らしい。
大の字最初の一画は108mの長さで笹が刈り取られている。2画目のカーブの部分が目の前の山肌に見えていた。
外輪山の向に富士の雄姿があらわれているが、山頂の上に雲がかかっている。
大の字の肩の部分から更に上への上り口がある。
再び笹に覆われ眺望はなくなった。雪が笹にかかり、大きく湾曲して道を塞ぎその下を潜りながら進む。
12時を少し過ぎたころ、尾根筋の分岐に辿り着いた。
尾根筋の左側は明神ヶ岳から金時山に続く外輪山の尾根が続いている。
尾根は平で幅広く樹木が伐採され、防火帶のようであった。
山頂はこの平らな尾根道の奥に少し小高くなった丘にあった。その丘に大きな石碑があり御岳大神と刻まれていた。
最初に出会った登山客である2人の青年が食事をしていた。僕らもここでそれぞれ場所を選び食事をとった。
食事中に中高年の男女の団体が、明神ヶ岳方面から現れ暫くくつろいでいた。騒がしかったが、直に元きた道を引き返していった。
食事を済ませ、僕らは真っ直ぐに塔ノ峰を目指す。先程の幅広い道ではないが、緩やかな下りの道は長閑な山道であった。
雪が所々融けて泥濘でいる所もあったが、滑らない様慎重に下る。雪は古いものではなく、一昨日か昨日、降り続いたものであろう。
やがて林道に出、その林道を小田原方面に900m下ると塔ノ峰の登り口に出合う。
相模湾や小田原方面の街並み、大山、丹沢山塊のうっすらと雪の積もった山並みが続いていた。
ゴツゴツした石を伝いながら下って行くと阿弥陀寺の上部が現れ回り込みながら本堂前に着いた。
阿弥陀寺は紫陽花寺とも呼ばれ、静かな佇まいである。
阿弥陀寺から参道を下り、30分程で箱根湯本駅に辿り着いた。
箱根登山鉄道で上った分、徒歩の下りの分が増えたことになる。