2014.1(第141回)南高尾山稜
2014年01月26日
予報に反して好天、気温も上々。
10時高尾山口。依田敬一さん、櫻井和子さん、中西摩可比さんが待っていた。いつも企画から実行までお世話になっている長張紘一幹事が急用で参加できなかったので、金子が案内役だ。14分の相模湖行バスで大垂水まで行く。我等を含めて10名程のハイカーが下車した後は客のいないバスが峠を指して登って行った。
国道20号線に架る陸橋で身支度を整え、出発したのが10時半を少し回った所。大洞山まで30分程。到着は11時15分頃。前回(昨年2月雪でがあったので、時間を費やした)は、ここで昼食だった。だがまだ早いので先を急ぐ。金毘羅山を経て暫くアップダウンが続く。中沢山は捲いて過ぎる。実際展望も恵まれない山頂である。
このコースは個人的にもよく使う静かなところだが、今日は何時もと異なり、ハイカーの姿が目立つ。大半は三沢峠方向からの人達だ。よほど早い時間に高尾山口駅から登り始めたのだろう。又、10数名のランナーと出会う。どこからと聞くと梅ノ木平からと言い、ゴールは陣馬山との事。
中沢山下でベンチを見つけて昼食のために立ち止ったが、風が冷たい。もう暫く行くと津久井湖を見下ろす展望が良く、陽だまりになっている場所を思い出して、そこまで行く事とした。20分程でその場所に到着。ベンチはほぼ満員だったが、先客が昼食を済ませて席を空けたくれた。眼下に津久井湖を見下ろし、眼を上げれば相模大山から丹沢主脈、大室山に抵るスカイラインが一望できる。生憎、富士は顔を見せてくれなかった。
風もなく、日に照らされて体はボカボカ。昼食をお腹に納め小一時間のランチタイムを過した。展望台からは路は杉林の中を進む。泰光寺山を捲いているこの道筋には、ヤブコウジの赤い実が見られ、加えてリュウノヒゲの青い実が付いていた。ルビーとエメラルドとの見事なコラボレーションだった。リュウノヒゲの実は、子供の頃にタケ筒を使ったテッポウの玉として使って遊んだものだった。
路はやがて三沢峠の広い分岐に出た。ここからは北へ梅ノ木平に降りる路、尾根沿いに高尾山口駅の至るコース、峰の薬師を経て津久井湖に下る路等の分岐だ。又、城山湖の南側を行くコースを辿る事も出来る要衝である。
今日のコースは、峰の薬師を経て津久井湖へ行く。峰の薬師の奥ノ院を経て、一気に下ると薬師堂に抵る。その広場には「姿三四郎決闘の場」の碑が立っていた。富田常雄作の柔道小説「姿三四郎」が柔術家桧垣兄弟との決闘の場所だ。無論、小説なのだから架空の事だが、姿三四郎にはモデルがいる。会津戊辰戦争の西郷頼母の養子だった西郷四郎がそれだ。矢野正五郎(嘉納治五郎がモデル)に入門し、新しい柔道の時代を切り拓く青年の姿を描いたものだ。
薬師堂からは東の方が開けていて、新しく建設された圏央道が真下に見え橋本や八王子の市街地、そしてその先には新宿のビル群が霞んでみえる。
舗装された路をぐんぐん下って、車道に出る。バス停があるが、橋本行きは途絶えて久しい。三井大橋を渡り、国道に出てバス停に着いたのは14時半頃だった。
暫らく待って乗車し、橋本に15時過ぎに着き、直帰する中西先輩と別れて、コーヒーを飲むなどして時間を調整、16時頃の京王線特急に乗車する。今日のお疲れサン会は、グルメの会の例会に合流する事になっていたので、その会場新宿西口フグ料理の「がんこ」に行く。