2014.4(第143回)多摩森林科学園
2014年04月20日
4月19日の例会は「山歩きの会」と云っても多摩森林科学園の園内の散策を企画した。八王子市廿里(とどり)町にあり、多摩御陵と高尾街道を隔てて隣接している。地名の廿里とは鎌倉から十里、秩父まで十里の距離であるからと記憶している。
多くの入園者が列を並び自動発券機に並んでいた。我々と同じ年代が圧倒的に多い。ソメイヨシノの開花時期は過ぎているが園内の木々の緑の芽吹きは、一年の中では一番の見どころの時期でもある。園路の案内に沿って進んで行く。しばらくは樹林の下にある野草を眺めながら進んで行く。スミレの花が沢山見られるが、スミレの7割はタチツボスミレであると説明をした。花はなかったがタカオスミレ、ナガバノスミレサイシン、アオイスミレなど花はないが何種かのスミレが見られた。
園内には案内板が各所にありそれぞれ番号が表示されている。入園口で渡された案内図の番号と合わせると容易に位置が確認できる。昭和林道から柳沢林道と緩やかに上ってゆくと、丘陵の最高度に達する。遠見通りと云う尾根道を蛇行する。
日本にある桜の原種は9種とか10種と云われている。ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガンなどは馴染みがある種であるが、すべて樹木に銘板がついている。また、多くの里桜の銘板には、親の原種が記されていて興味を持つマニアには大変有難い観察場所でもある。
園内にはサクラ保存林として日本全国の主要なサクラが250種類、1500本植えられているそうである。
集合写真を撮った後、新宿方面が見渡せる見晴台で一休み。ここからは空気が澄んでいれば、遠くのスカイツリーが見られる。更に出口に向かい下りながら高尾駅に向かった。