2014.6(第145回)南平丘陵公園・かたらいの路
2014年06月22日
6月21日の例会は、梅雨の合間を縫って行われた。京王線南平駅から丘陵に上り、丘陵尾根に沿って高幡不動駅に進むコースである。稜線に沿った「かたらいの路」は、平山城址公園駅から百草園駅までの間ハイキングコースが続いている。
季節の移り変わりは自分の意識以上に早く感じられる。朝から蒸し暑い曇り空、午後1時に南平駅に集合した。
駅舎は2年ほど前にモダンな高架となり以前の面影はない。
今日のメンバーは、櫻井和子さん、中西摩可比さん、橋本孜さん、浅井隆夫さん、初参加の日野稲門会から松島正明さん、長張紘一の6人となった。
南平駅から住宅地を過ぎると、程なく南平丘陵公園に入った。園内の丘陵の上には団体の来園者の行列が見えていたが直に見えなくなり静な場所となった。
園内の急坂を登って行く。左右の樹木にはそれぞれ銘板がついており、それぞれ確かめながら進んで行く。北斜面の急坂のこの場所は、住宅地には向かない事で、乱開発から免れ緑が残ったように思える。
樹木の下のコースは、かなりの急坂であるが、両側は柵に保護され安心感がある。
多摩市の近場の貴重な山登り気分に浸れる所である。
2・3の急登を超えると「かたらいの路」と呼ばれる尾根道に出会う。尾根道の南側は多摩動物公園の敷地が広がり、頑丈な柵がかけられている。
「かたらいの路」は京王線の更に西側から続いているが、平山城址公園駅近くには、平安末から鎌倉初頭に活躍した鎌倉武士平山季重の平山城址がある。宗印禅寺にはいわれの碑があるが、平山城址は城ではなく見張所の様なものであったようだ。
以前野猿峠から続いていたハイキングコースは、宅地開発等で寸断されている。
南平の住宅地は尾根筋まで進み、緑で覆われたコースが、突然車の通る道となり、また、ハイキングコースとなる。進んで行くと、南平の街を見下ろすパノラマの絶景スポットとなる。僕らは暫し眼下の街並みを、また、川向こうの街並みに見とれてしまう。残念ながら遠くの山並みは霞んで見通す事はできなかった。
多摩動物公園の長い柵から開放されると、ハイキングコースは、ここでも住宅地に入る。丘陵の南側も北側も全て住宅として開発されており、開発前の尾根道を想定しながら高幡不動尊の裏山に向かう。
高幡不動の境内の裏山に入ると、再び樹木に覆われた路となる。四国の霊場に倣い八十八ヵ所の札所があり、それぞれ巡拝することができる。1時間程で八十八の札所を回ると四国霊場巡りと同じ御利益があるそうである。
6月から7月7日まで「あじさい祭」が開催されている。若いカップルや高齢の夫婦連れの等大勢の客が境内に溢れていた。紫陽花は裏山の上部のありふれた平凡な品種から、下るに従って色々の園芸種が咲きほこってくる。
今日のコースは僕らの近場のハイキングコースであるが、初めて一人で訪れるには、事前調査が必要ではないか。
山内八十八ヵ所の札所を下って行くと目の高さに五重の塔が聳えていた。川崎街道から見上げる塔とは違う緑のカーテン越しのアングルは新鮮さがあった。
高幡不動駅前にある、居酒屋「天狗」で恒例の生ビールで乾杯。少し蒸し暑い天気であり、ハイキン後のビールは旨かった。
中西さんには少し歩き足りないコースのようであった。