2015.3(第151回)相模湖嵐山
2015年03月22日
3月の例会は16日に相模湖嵐山を計画した。1月の例会高尾城山を下山した折に目の前に観て決めた。なだらかな山容と山肌を彩る景観が京都の嵐山に似ているところから北相嵐山と呼ばれている。一同JR中央本線相模湖駅にそれぞれ集合した。今日のメンバーは中西摩可比さん。中川邦雄さんは常連だが、浅井隆夫さんは久しぶりに参加、私を含め4名となった。
天気は曇りがちであり、午後からは多少雨の心配のある予報である。風はないので花粉の量は和らぐ事を期待したい。しかし、全員花粉対策マスクで防備して集合し、11時前にスタートした。
駅から相模湖ダムに向かい湖岸に下る。ダムの少し手前にある相模湖大橋は40年ほど前の西ドイツ製と表示されている。橋の上部の遠くの山が目指す嵐山の頂である。橋の向うの右側には嵐山洞門が続いている。僕らは洞門方面の反対側の左に折れダム堤防に向かう。
相模湖の街並みには所々石のオブジェが見られるが、「アフリカの果実」という石のオブジェがある湖畔の休憩所の向かいが嵐山の登山口となる。
登山口から急登が始まる。スギやヒノキの山道で良く整備されているが、登山者は他には見当たらない。山頂付近にはモミやカヤの大木が目立つようになってくる。小一時間で頂上についた。僕らの食事中に一人の中年の男性が現れた。今日のコースで出会った2人の1人であり、いつの間にか姿が消えていた。ゆったりとした山頂からの眺めは、相模湖を眼下に見下ろし、相模川の上流の山並みが春霞のなかにある。
山頂には携帯用の送信用のアンテナ設備が3基敷設されていた。また、広場の一隅に簡素な産霊宮水上神社のお宮があり、その祭主の作として、これも簡素な掲示板に「不二四十七音」「あさぼらけふじのかむやまいろはえてくもひとつなきみねうへにわれおりたちぬゐせゆよをすめるこゑそ」元木素風と掲示されていた。「色は匂えど散りぬるを」が一般的であるが、他の四十七音は初めて知ることができた。
落ち葉の積もった山道を下る。スギやヒノキ林を過ぎ、美しいモウソウチクの竹林を過ぎて行く。
鼠(ねん)坂の向かう下りは短調ではなく、アップダウンが続く。深い沢を跨ぐ木橋は狭く慎重にわたる。花のない季節であるが、湿った場所にはヤマルリソウやヨゴレネコノメソウの花が咲いていた。
留まることもなく進んでゆく。山道と並行して右側の下の国道412号線を走る音が聞こえ、リゾート施設のスピーカーから時々音が聞こえてくるがそれ以外は静な山道である。鼠(ねん)坂にあるプレジャーフォレスト(旧ピクニックランド)の正門バス停までの道のりは思ったほどスムーズではなかった。
やがて、リゾ-ト施設の柵が現れ見晴らしが良くなってきた。リゾート施設の大きな駐車場にも車は少なかった。駅までのバスは発車したばかりで、40分ほどの車道に沿って歩いた。嵐山からの下りの山道を平らな車道を戻る事になる。