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紅葉と花を楽しむ鎌倉の古刹巡り
2017-12-10
第40回「歴史に遊ぶ会」は鎌倉の古刹を散策した。12月8日朝、6人が小田急永山駅改札口に集合、1人が町田で合流、合わせて7人となり、藤沢駅から江ノ電に乗り換えて極楽寺駅へ。下車して赤い橋を渡り、極楽寺の山門をくぐると正面に簡素な本堂があり、参道は閑静だ。紅葉は見られなかったが、庭の山茶花や水仙が見頃だった。
本堂に参拝、門前で記念写真を撮った後、極楽寺切通の坂を下った。江ノ電の長谷駅前まで歩くと、ちょうど昼時となり、駅に近い食堂に腰をおろした。生シラス、釜揚げシラスなどの定食を注文、何人かは生ビールでのどを潤した。
午後は高徳院の大仏を拝み、境内の冬紅葉を愛でた。参加者の稲積滋さんは小学生の頃、長谷に自宅があり、高徳院の境内は遊び場だったという。
高徳院を後にして長谷寺へ。長谷寺はあじさいの名所であるが、あじさい観賞の道から眺める冬紅葉にもそれなりの風情がある。長谷寺の近くの光則寺にも寄った。日蓮が佐渡に流されたとき、弟子の日朗上人も捉えられて光則寺の裏山の土牢に置かれた。その土牢も長い石段を上って見た。
8日は午後から雨が降るという予報だったが、宿に着いた4時ごろまで一滴も降らなかった。宿は日本私立学校振興・共済事業団の「あじさい荘」で由比ガ浜が近くに見える。稲積滋さんが私立大学の元教員で同事業団の会員であることから宿を予約してくれた。その夜は食事と酒を楽しみながら7人が懇親した。
翌日の9日は朝から冬晴で朝食後は北鎌倉の円覚寺へ。紅葉は盛りを過ぎていたが、朝日を浴びて色が紅く映えていた。円覚寺から東慶寺へ。ここも紅葉が散って本堂の庭に積っている。塀の屋根も散紅葉が彩を添えている。
最後に明月院へ。名物の方丈の奥の丸窓から裏の庭の紅葉が見える。その景を写真に撮ろうという人たちの行列ができていた。
明月院もあじさいの名所であり、帰りはあじさいの道を歩いたが、その先に蝋梅の木があり、冬芽だけでなく花も咲いている。今回の古刹巡りは冬紅葉と花を楽しみつつの散策となった。
(文責・川面)
感動の一戦!「早慶ラグビー」観戦記
2017-12-03
今シーズンは、野球、駅伝・・を初め、何故か早稲田スポーツは冴えない。
「よし! 多摩稲門会で気合を入れてやるか!」と言う「オッカケたい」湯浅たい長の号令に呼応して、去る11月23日、伝統の「ラグビー早慶戦」を応援するために我々「たい員」は秩父宮ラグビー場に駆け付けた。
11月23日「勤労感謝の日」は統計的に「快晴の日」が多いと言われてきたが、この日は何と朝から冷たい雨。 しかし、ラクビーは「雨天決行」が常識。天候の回復を祈りつつ先発隊は、試合開始(Kick off )の3時間半前に球場に入り座席の確保活動。
中央席ではないが、我々全員がゴールライン近くの比較的良い席で一緒に観戦することが出来た。
14時のKick off が近づくにつれ、雨天は曇天に変わり、観衆の波が雲霞のごとく押し寄せ、球場は瞬く間に2万余の観衆で埋め尽くされた。そしてKick off の鉄笛が何と「紺碧の空」に吸い込まれていったではないか・・・。「今日は何かある。奇跡が起こるぞ!」と予感させてくれた。
しかし、好敵手・慶応は今年特に強い! 今シーズン「常勝・帝京」に我が早稲田は21対40 で敗れたのに対し、慶応は帝京を終盤追い詰め、僅か3点差で惜敗しておりまた明治にも既に快勝している・・・。
この日も慶應の攻勢は序盤から激しく、強烈なスクラムとラインアウトを武器に早稲田陣に迫り、我々の必死の応援にも拘らずトライを奪われ失点を余儀なくされる。一方、早稲田は攻めてもパスミス等でトライに至らず、せいぜい ペナルテイ・キックで一矢を報いる程度の反撃で全く情勢不利。 早稲田陣営には、悲鳴とため息が・・・。
この重苦しい状態が80分の試合時間の内、65分間も続いた。 この時、得点は早稲田9 対 慶應 21 と言う「絶望的 点差」。
残り15分で12点差。ここで多摩稲門会の応援による(?)「奇跡」が起こった。
雨天は曇天に、そして何時しか晴天に変わっていた。 早稲田のパスのテンポが突然別チームのように高速になりノック・オンのミスも無く、鉄壁と思われた慶応の防御の壁を次々に打ち破っていく・・。
どよめくスタンド。総立ちの観客。歓声と悲鳴。
これまで、一本のトライも取れなかったワセダラガーの「荒ぶる魂」が騒ぎ出す;68分にはフランカーの佐藤が初トライを、そしてその4分後にはキャプテンの守護神・加藤が、我々のすぐ目前で、4人の慶応デフェンダーを押し倒し、引き摺りながら鬼の形相でインゴールに飛び込み、21 対 21 の同点トライを叩き出した。
更に、ワセダ高速ラグビーの起点でありワセダの「牛若丸」こと、斉藤が難しい角度からゴールキックを成功させ、更に2点を加え、23 対 21 で早稲田の劇的逆転勝利をもたらした。 その瞬間、飛び跳ね、抱き合い涙する「赤黒ジャージイ」の早稲田と地に這いつくばり頭を上げない「タイガージャージイ」の慶応・・・。
我が「オッカケたい」も暫くその歓喜の輪の中心に居た。
余韻冷めやらぬ我ら仲間は、その後、錦秋真っ只中の神宮外苑の、その黄金色の銀杏並木の下を逍遥しながら家路へと向かった。
この「感動の一戦」を目撃できた幸せな多摩稲門会の面々は、湯浅「たい長」を初め櫻井さん、遠藤さん、竹内さん、杉川さん(多摩稲門会の友人)、吉川、及び吉川の息子夫婦、(プラス吉川の可愛い1.才半のお孫ちゃん)でした。
お疲れ様でした。 楽しかったですね!!
(文責 吉川啓次郎)
「第8回ボウリングを楽しむ会」開催
2017-12-03
天高く馬肥ゆる秋・・。青空に聳える1本の白いボウリングのピンに吸い寄せられるように我々は永山のボウリング場「永山コパボウル」に入った。前回は8月の末の盛夏であり酷暑だったので、それからの3か月は長かったような短かったような、気がつけば涼しい秋風が吹く季節になっていた。
11月25日(土)、京王線永山駅に並ぶボウリング場「永山コパボウル」で、多摩稲門会『ボウリングの会』主催、「第8回ボウリングを楽しむ会」が開かれた。
午後2時30分参加者集合。ボウル探し、シューズの履き替えを終えた後、参加者紹介、準備体操、恒例の写真撮影でスタートを待った。今回は初参加で多摩稲門会新入会員の藤原雅博さん(54理工)がマイボール、マイシューズ持参で加わった。
午後2時50分ボウリング開始。2レーン使って、7人でプレーした。当日のメンバーは菊池恵子さん、尾ノ井光昭さん、永田鈴代さん、野宇進さん、鈴木忠男さん、藤原雅博さん、そして稲垣である。4人と3人のレーンだったが、みな3ゲーム消化し、予定より少し早く4時50分に終了した。
今回の個人最高得点は藤原さんの210点。1G187点、2G168点、3G210点、3ゲームトータルは565点で優勝。3ゲームのアベレージは188点であり、見事というほかない。驚異的な新人が現れたものである。2位は3ゲームトータルで441点の稲垣、3位は3ゲームトータルで387点の菊池さんとなった。2位稲垣の最高点は3Gの153点、3位菊池さんの最高点も1Gで同点の153点。女性ハンデを考えれば2位菊池さんと言ってもよいものである。今回1位~3位まで賞品が出た。山口県名産の獺祭である。永田さんご提供の品である。
永田さんは安定したボウリングを見せ、1G~3Gまで130前後のスコアを出した。その安定感はスペア獲得数にも現れており、3ゲームで13回取っている。これは1位の藤原さんの19回に続き、稲垣と同数の2位である。
菊池さんはいつもの華麗なフォームで投げるがスペア獲得で若干数が足りず、ハイスコアには到達できなかった。これからマイシューズ、マイボール購入の計画もあるようで、これに練習回数増が加われば、鬼に金棒、常時180アップは間違いない。
尾ノ井さんは2Gで138を出したが、いつものハイペースの調子は今一つ見られなかった。次回は藤原さんの出現に発奮し、200超えを目指すだろう。鈴木さんも安定したボウリングを続けたが、いつもの鈴木さんのボウリングとはいかなかった。次回は再び颯爽としたボウリングを見せてくれるに違いない。ゴルフやテニスのように。野宇さんは100を超えるか超えないかで終始した。それでも3ゲームでストライク4回、スペア5回と着実に安定感が増していることはうかがえる。最後に稲垣は146、142、153とドローンのように低空飛行とまではいえないが、ジャンボジェットのような高度安定飛行と言えないことは事実である。更なる練習が必要であり、そのために来春には一歩前進で、マイシューズ購入を考えている。
5時から近くの居酒屋「瞬彩」に場所を移し、約2時間、懇親会を行なった。テーブルに7名そろい、生ビールで乾杯し、ボウリング談議に花を咲かせた。藤原さんがボウリングを趣味として打ち込んでおり、その練習方法や考え方について参加者はうなずくことがあった。また藤原さんは土木がご専門ということで、トンネルの話やリニアモーターカーの話など我々には新鮮な話題が多かった。
第9回の次回は来年2月に開催しますので、また奮ってご参加ください。ご案内は12月中にホームページに掲載します。
(文責:稲垣友三)
囲碁サークル 12月(第8回)「多摩白門会」(中央大学)との交流会のご案内。
2017-11-26
11月22日(水)に第7回の交流会を「京王クラブ」にて、多摩白門会(中央大学)4名、稲門会は、上杉六段、私、平松三段の2名、計6名で開催しました。
上杉さんが、白門最強手の下七段に勝つなど、我が稲門会が勝ち越しとなり、気を馳せています。
また次回での熱戦を期し、和やかな内にお開きとなりました。
●参加者
白門会 下六段、吉原初段、宮坂1級、村上1級
稲門会 上杉六七段、平松三段
第8回は、12月12日(火)、午後1時30分より、「京王クラブ」にて多摩稲門会から、上杉六段、井石四段、平松、他、参加予定。
囲碁を楽しみたい方は誰でも大歓迎ですので、ご連絡下さい。
碁会無料。(懇親会各実費)
(文責-平松和己)
山歩きの会 12月例会のご案内
2017-11-26
山もそろそろ山眠るの季節に入ります。八王子城跡は日本100名城の一つ、標高差の少ないハイキングが楽しめます。小田原城を本拠とした北条氏最大の支城で、豊臣秀吉方に攻められ一日で落城しました。城跡からは尾根道に入ります。途中向山北砦からの展望が楽しめます。ご参加下さいますようお願いいたします。前回は城跡から松竹バス停に下っています。
1.日時 A・B コース 12月12日(火)
2.予定コース
A・B コース 八王子城山 (歩行3時間程)
○ 集合 (10:00) JR高尾駅北口改札口前
徒歩開始 JR高尾駅(:40)→八王子城跡登山口(:40)→八王子城跡(見学・昼食)→八王子城山(1:30)→尾根→向山北砦→秋葉神社→心源院→川原宿大橋バス停→バス(:20)→JR高尾駅
川原宿大橋バス停
バス高尾駅北口行き 14:58 15:18 15:38 16:58
○ 持ち物・装備
・昼食、水、間食等 服装長袖シャツ(寒さ対策-ウインドヤッケ・ジャンパー等)、帽子、軍手、タオル等、雨具(折り畳み傘)、ストック。
○ 雨天の場合は中止します。迷うような場合は、電話でお尋ね下さい。
参加ご希望の方は、長張(tel 042-337-1792)(e-mail nagahari@ttv.ne.jp)にお知らせください。
なお、多摩稲門会の文化フォーラム・賀詞交歓会を2月3日(土)に予定しています。スケジュールに入れておいていただければ幸いです。
「定評ある広東料理で和気あいあい」
2017-11-26
68回目のグルメの会は11月24日、多摩センターのココリア6階にある広東料理店「桃里」で開いた。男性6人、女性ひとりの計7人が参加。寒さ厳しき折、温めた紹興酒を友に美味しさには定評ある料理を味わいながら談論風発のひとときだった。
鈴木忠男さんの音頭でまずはビールで乾杯。クラゲとキュウリの辛子漬けやカモの胸肉の燻製などの前菜が出てからは紹興酒で酒盛りに。シメジなど五種類のキノコが入ったフカヒレスープ、中華風のスパイシーチキン、エビとイカと野菜の塩味炒めが相次いで運ばれて、大相撲談義などで宴たけなわとなった。
恒例のショートスピーチでは、いつもは批判の対象になりがちだった安倍晋三首相が珍しく評価された。
鈴木さんは、学生の就職率が大幅に上がったことを特に取り上げ、「アベノミクスを評価する」、広田進さんも「世界全体の景気がいい」と指摘しながら、日経平均株価がバブル崩壊後の高値を更新したことに注目した。
西村弘さんも「外交は成果が上がらないとだめ」と注文をつけたものの、「安倍さんはよくやっている」。
世話役は「バブル崩壊後の日本経済はデフレに苦しみ長期低迷してきたが、アベノミクスが反転に向けた一石を投じたことは無視できない」と断じた。
新井正子さんは北朝鮮問題に絡めて、自身や弟の鈴木忠男さんが幼かった戦時中の苦労話を披露。山中康廣さんは小学校2年生で終戦を迎え、聞き取りにくかった玉音放送で「日本は負けたのかなあ」と感じたこと、防空壕の居心地の悪さから解放されたことなどを振り返った。長張紘一さんは東京大空襲の1週間後に生まれたそうで、「紘一」という名前が戦時中もてはやされた「八紘一宇」に由来していると説明。「最近では使われない字」と感慨深げだった。
黒酢の酢豚、エビのチリソースのあと、アサリとニラとショウガのチャーハンでしめてお開きとなった。
(世話役 浅井隆夫)
「一日歌手」を楽しんだ「いねの会」
2017-11-26
多摩市関戸のカラオケスナック「麗」は「いねの会」や「第2いねの会」の月曜会が貸し切りで利用している店だが、「麗の集いの会」が主催した「第2回カラオケ大会」には多摩稲門会からも13人が参加した。
その日は11月19日の日曜日。午前10時から関戸公民館ヴィータ・コミューネ8階ホールで始まったカラオケ大会は午後4時半に終了、この間に100名ほどが舞台に上がった。トップは「麗」のママの宮地麗子さんで川中美幸のヒット曲「ふたり酒」を歌った。宮地さんは稲門会の準会員になっている。
正午を過ぎてから多摩稲門会の会員が舞台に登場した。
竹内二郎さんが「無縁坂」、尾ノ井光昭さんが「山」、小林勲さんが「函館の人」、稲積滋さんが「好きになられずにいられない」と歌ったのに続き白石徹郎さんと宮嵜紀子さんが「二輪草」をデュエット、その後で櫻井和子さんが「枯葉」とそれぞれの十八番を聴かせた。
その後「月曜会」のメンバーの浪久圭司さんが友人の女性と「甘い囁き」をデュエットした。続いて一人で川面忠男が「越前有情」、田中亮介さんが「高原列車は行く」、宮嵜さんが「船折瀬戸」と予定通り歌い、青木さんにバトンタッチへ。青木さんの「渚の女」の後は田中さんと櫻井さんが「誰か故郷を思わざる」をデュエット、さらに一人で西村さんは「恋心」、浪久圭司さんが「恋唄」を歌った。そしてトリは白石さんで「長崎は今日も雨だった」で締めた。
「いねの会」のメンバーがヴィータの舞台で歌うのは4回目だが、最初の2回目は入場が有料だった。3回目から入場無料の「麗の会」となった。つまり「麗の会」としては2回目となる。当日は参加者の家族、第2いねの会の「月曜会」のメンバーも聴きに来た。
「いねの会」のメンバーは毎月第3火曜日の月例会以外にも「麗」に寄ってカラオケを楽しむことが少なくないので他のお客とも知り合いになっている。カラオケ大会ではお互い応援した。「麗」のお店を通じて地域の人たちと交流しているわけだ。
カラオケ大会の終了後は11人が京王線聖蹟桜が丘駅に近い「旭寿司桜ヶ丘店」で懇親した。参加者は舞台に立って唄を聴かせる「一日歌手」に満足したようで和気あいあいの飲み会、食事会となった。
(文責・川面)
第47回俳句同好会
2017-11-19
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の11月例会は17日開かれ、8人が投句と選句を行った。選句は全体で24句のうち選外となったのが5句だけというようにばらけたが、特選句は4人が選んだ句もあり3句だけとなった。
4人が特選とした句は他に2人が並選とした。高得点となったのは「虫の屍」と暗い措辞で切ったが、「抱き明るし」と明るさに転じ、「枯葎」と自然の風景を描いた。自然の摂理を見事に表現したなどと言う合評だった。
特選句となった「百舌高音妻まだ怒る力あり」は夫婦愛がテーマである。特選句のうち「己の傘に追われゆく」は意味がわからないという評も。もっともだが、作者はそう感じたのだ。俳句は詩であり、理屈ではない。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)
虫の屍抱き明るし枯葎 川俣あけみ(辻野◎、長張◎、萩尾◎、宮地◎、川面、又木)
持仏堂のま新なる錠すがれ虫 川俣あけみ(又木◎、川面、辻野、長張、宮地)
百舌高音妻まだ怒る力あり 萩尾昇平(平松◎、辻野、長張)
秋長雨己の傘に追われゆく 辻野多都子(川面◎、萩尾)
好天を染めし古木の柿たわわ 長張紘一(川俣、平松)
湧水の音に導かる十三夜 川俣あけみ(川面、平松、又木)
極楽とはかくの如きや小春の日 萩尾昇平(川面、宮地)
火山灰(よな)降れる霧島紅葉かつ散れり 又木淳一(川俣、萩尾)
秋ゆふぐれベンチに残る男(ひと)の貌 辻野多都子(川俣、萩尾)
玉砂利の境内しじま七五三 長張紘一(川俣、平松)
柿干しし去年よ今年は眺め居り 宮地麗子(辻野)
秋深し運慶がにらみ背を正す 平松和己(長張)
守られし低き野菊に光降る 宮地麗子(辻野)
集落の空き家に吊るすおけさ柿 川面忠男(川俣)
垣根越え古道匂はす柚子青し 長張紘一(平松)
喪心や作り人亡き菊日和 辻野多都子(萩尾)
北風強し湾に白浪あまた立ち 川面忠男(宮地)
豪雨禍の届きし新酒福となす 平松和己(又木)
コップ升皿に溢れる新走り 萩尾昇平(長張)
(文責・川面)
2017.11(第170回)日の出町散策
2017-11-19
11月14日一週間前からの予報では関東地方雨模様の中で東京地方だけ曇りとなっていた。しかし、2・3日前から東京地方も朝晩は雨模様に変わり、少し気にはなったが街中でもあり実施とした。
今日のメンバーは櫻井和子さん、中西摩可比さん、中川邦雄さん、林 譲さん、長張の5名である。
前回の東青梅の勝沼城跡のウォーキングマップの案内のコースに、今回の日の出町コースも掲載されていた。馴染みのある横沢入里山保全地域を大きく周回し、一駅戻る初めてのコースである。
武蔵五日市駅を10時23分に下車し、徒歩開始。線路沿いに少し戻り、左折して郵便局の通りに線路の下をくぐる。道は急坂となり、左右住宅地の中に入って行く。
暫く進み山内川に下る小道に入る。
住宅はちらほら現れるが人気のない集落が続く。どの住居にも柚子がたわわに実って時期が早いか収穫されている様子はない。
この道は、五日市から青梅までの主要な道として利用されていた青梅道という昔道である。明治末期から大正時代にかけて今の秋川街道の道筋になったと掲示されている。
歩行者用の鉄橋は山内川を渡る。落差があり魚が遡るための階段状の川床となっている。川を渡るとまいまい坂と呼ばれる急坂となり、子机平と呼ばれる台地にでる。歴史的な景観を残すため有志により、道の補修、間伐、花木の植栽等の保全活動が行われているようである。
畑ばかりの里地の古道は続き、やがて幸神(さぢがみ)神社前の広場に出た。少休憩の後境内に入る。境内の裏側の参道を下るとシダレアカシデの古木が構えていた。樹齢700年以上で四方に枝を垂れ、盆栽を大きくした形で国の天然記念物と指定されている。この樹の種から芽吹いた苗は枝垂れる事がない稀な種であるらしい。
幸神神社から先を急ぎ秋川街道に出る。つるつる温泉入口交差点を渡り、地元の和菓子屋「幸神堂」を過ぎる。案内パンフにも掲載された店で、ロンヤス万頭が売られていた。日の出町の中曽根・レーガンの会談場所として当時騒がれたが、今では昔話となり人気がない。
小雨がちらついてきたが、10分程で止んだ。晴れ間も出てきた予報通りの天気となった。次の目的地であった大久野フジの樹木には中々辿り着かない。1時近くなり途中の道端の石垣をベンチ代わりに食事場所とした。車道には人や車が行き交うことはなかった。道路際でそれぞれ気ままに昼食をとるのも都心から離れた場所であるからこそ味わえる時間である。
腹も満腹となり、樹齢400年の古木「大久野フジ」を再度目指すことには皆の賛同を得られず、予定のコースをショートカットすることになった。
平井川の上流遥か遠方に見慣れた大岳山のシルエットが夕暮れを待っている。多摩市からも同様の山の姿であるが、大分近くになった景色である。
日の出町ふれあい農産物直売所により、皆それぞれ野菜・果物など買い物し、武蔵益子駅に向かう。案内コースは街道筋から外れた道のコースとなっているが、途中住宅から出てきたドライバー夫婦に、案内パンフにそった道を尋ね親切に教えてくれたのだが途中で諦めて車道に出て南下した。
青梅駅2時40分発の電車に乗り、立川駅で下車。前回と同様に24時間営業の居酒屋「磯村水産」に入る。寒くもなく暑くもない長閑な里地の散策を楽しめた。
長張 記
囲碁サークル 11月(第7回)「多摩白門会」(中央大学)との交流会のご案内。
2017-11-05
10月28日(木)に第6回の交流会を「京王クラブ」にて、多摩白門会(中央大学)4名、稲門会は、萩尾七段、井石四段、、平松の3名、計7名で開催しました。最近は、稲門会が好調で勝ち越しを持続しています。
4時30分位から、下のレストランで打ち上げ。新酒の飲み比べや、始めて参加の萩尾さんの話で盛り上がり、和やかな内にお開きとなりました。更に、下さん、井石さん、私の3人でカラオケを楽しみました。
●参加者
白門会 下六段、吉原初段、宮坂1級、村上1級
稲門会 萩尾七段、井石四段、平松三段
第7回は、11月22日(水)、午後1時30分より、「京王クラブ」にて
多摩稲門会から、萩尾七段、井石四段、平松、他、参加予定。
ゲスト・稲城稲門会、豊島四段。