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早慶戦へのお誘い
2016-05-15
マスコミは昭和11年(1936年)に始まった巨人阪神戦を「伝統の一戦」の枕詞を使いますがたかだか80年の歴史です。一方東京六大学リーグ戦は大正14年(1925年)スタートですから全ての対戦が「伝統の○○戦」に該当します。
なかでも早慶戦は明治36年(1903年)に第1戦が行われたので今年で113年の歴史を誇ります。現在の日本野球界の発展は早慶戦抜きには語れないと言って過言ではありません。昭和初期の「早慶戦黄金時代」、昭和18年(1943年)の出陣学徒壮行試合「最後の早慶戦」、昭和35年(1960年)の「死闘・早慶6連戦」は永遠に語り継がれるでしょう。我々稲門に学んだ者として野球界屈指の伝統の一戦ですから試合は勿論ですがこのかけがえのない雰囲気を学生時代を懐かしみながら大いに楽しみませんか!春の早慶戦は新入生を迎えて一番盛り上がります。チアリーダーも一層張り切ることでしょう。
5月11日現在の早稲田は初戦の東大に連勝したものの立教と法政に勝ち点を落としたので現在5位です。残りの明治、慶応に連勝しても優勝は無理で、良くて3位と思われます。一方の慶応は明治に勝ち点を落として現在2位ですが残りの立教、早稲田に勝ち点を取ると優勝の可能性が出てきます。今季は投打共に慶応が早稲田を上回っていますが早慶戦は弱い方が勝つとも言われて来ました。エースの大竹が復調の兆しありとの確かな筋からの最新情報もありますので石井主将以下の打線の奮起が待たれます。特に新人の加藤は既に出場の機会を与えられて6打数2安打と実力の片鱗をみせつつあります。法政との第1回戦の試合前フリーバッティングでは上級生を上回る長打を連発していたので起爆剤になるものと大いに期待しています。
六大学リーグ戦は優勝争いは大事ですが対校戦の側面をもっていることを銘記すべきです。特に早慶戦は「優勝出来なくても絶対に慶応に勝つ」と選手達は
骨の髄まで意識しています。私達も精一杯の応援で後押しをしましょう。
6月25日定例総会時の文化フォーラム講演会の講師を高橋広監督が快諾して下さいました。その意味でも一人でも多くの方が神宮に集うことを願っています。
オッカケたいは5月28日(土)の第1戦に行きます。
球場正面玄関前広場に弁当、飲み物ご用意の上10時30分に集合願います。その後当日券を購入して一般内野席に入ります。(前売り券はチケットピアとローソンで購入できます。)試合開始は13時ですので遅くなる方には席を取っておきます。入場する時に湯浅携帯090-9101-9140に電話をお願いします。試合後は新宿ライオンで勝利の美酒を飲みましょう。特に初夏の陽射しを浴びたあとのビールの味は格別です。
参加される方は5月27日までに湯浅宛連絡して下さい。
電 話:042-374-9140、
メール:yuasa43113@theia.ocn.ne.jp
(文責:湯浅芳衛 5月11日 記)
会報「杜の響き」第52号を発行
2016-05-08
多摩稲門会は5月10日付けで会報「杜の響き」の第52号を発行した。これに先立ち長張紘一幹事長らが7日午前、公民館の印刷機で200部を刷り、午後から160部ほど会報やお知らせを袋に詰める作業を行った。これらは会員有志が他の会員宅に届けもするが、大部分は郵送される。
第52号の内容は、依田敬一会長が執筆した巻頭言、新春文化フォーラム・賀詞交歓会、春季文化フォーラム・懇親会、各文化フォーラムの要旨、サークル通信などは従前の通りだが、幹事長や副会長などを務めた故金子宏二さんの追悼文を載せていることが特筆される。
追悼文の執筆者は多摩稲門会の元会長、中川邦雄さん、同じく前会長の佐藤達雄さん、現幹事長の長張紘一さんの3人で、いずれも金子さんという人物の特徴をとらえた内容になっている。
中川さんは「怒らない人 金子さん」という見出しで「いささか難解なお人柄の金子氏は実は、感受性豊かで聡明で人情味溢れる大変魅力なお人である」と述べている。
佐藤さんは、金子さんが亡くなる20日ほど前まで懇談していたと述べ、「多摩稲門会にとって掛け替えのない方であった」と惜しまれている。
金子さんは永らくサークル「山歩きの会」のリーダーだった。長張さんは金子さん追悼の登山記を本ホームページにレポートしているが、追悼文では「金子さんは趣味多彩の方であったが、自分を多く語らなかった。また、他人の陰口や愚痴は聞いたことがない。謙虚さや自信があったのではないか」と書いている。
各サークルの活動を伝えるサークル通信の「俳句同好会」でも、川俣あけみ会員が「悼 金子氏」と前置きし、「古文書を広げしままや枯木星」と詠んで一句を載せている。 サークル通信では新たに「ボウリングの会」がスタートし、競技を楽しんだ様子が報告されている。また、会報とともに第2回ボウリング大会(5月21日)の案内が袋に同封された。
次回の文化フォーラム(6月25日)の案内も同封されている。演題は「早稲田野球の神髄」、講師は早大野球部監督で同大准教授の高橋広氏。このフォーラムは稲門会の会員以外の一般の人たちも聴講できる。
(文責・川面)
「いねの会」の名幹事を偲ぶ会
2016-05-01
カラオケサークル「いねの会」の幹事だった故金谷勇作さんが逝って7カ月が過ぎた。遅ればせながら「金谷さんを偲ぶ会」が4月27日夕、多摩市の和食店「和桜」で開かれた。この店の所在地は金谷さんのお宅と同じ桜ヶ丘2丁目。それだけ金谷さんを身近に感じることができるだろうということも会場に選んだ理由の一つ。
聖蹟桜ヶ丘駅や永山駅からバスに乗り、桜ヶ丘四丁目のバス停前の店に16人の参加者が集まった。午後5時過ぎ青木会長の発声で献杯した後、参加者が1人ずつ故人を偲んで思い出話などをした。そのたびに生前の金谷さんが甦るように感じられた。
昨年7月の「いねの会」月例会には浴衣掛けで参加していた金谷さんが8月の番外・納涼ビール会には欠席した。その時の連絡メールが改めて紹介された。「酒が飲めなくなり、人生の楽しみの一つがなくなった」と。
入院先の病院でたまたま一緒になった方は家人から手遅れであると聞かされていたが、本人はそうと知らなかったようだ。その後、小林会員が10月初めに見舞いに行き、もう家に帰ったと言われた時には家族が弔った後だった。それで「いねの会」としてもお別れの会を行いたいとかねがね思っていたが、ようやく実現したものである。
金谷さんは早稲田のハイソサエティー・オーケストラのトロンボーン奏者だった。タマドリーム・ジャズオーケストラでも活躍したが、トロンボーンが吹けなくなったと退団。その頃から体調を崩していたのではないかと少なからずの人が推測して言った。
金谷さんは「いねの会」が立ち上がった平成14年以来のメンバー。会員一人ずつ歌う唄を聞き、カラオケに入れていた。歌い締めは校歌「都の西北」と応援歌「紺碧の空」。それを愚直にやり通した。
選曲は「マイ・ウエイ」をはじめ横文字の歌が多かったが、「哀しみ本線日本海」のような唄も歌った。秋田・能代の老舗料亭が実家だったせいもあるだろう。
ぶっきらぼうな物の言い方をしたが、実は心根の優しい人だったと少なからずの人が話していた。動物を可愛がり、草花を愛する人だった。
やはり名幹事だったと言うべきだろう。
(文責・川面)
山歩きの会 5月例会のご案内
2016-05-01
Aコース金剛山・高倉山は藤野駅南側にある低い山です。天候不良のため順延していますが、山の緑は日々色を増して一年で一番美しい時期となっています。樹木が途切れた尾根筋からは、丹沢の峰々や藤野の街などを見渡せる景色が広がっています。ご検討の上、体調にあわせてご参加をお待ちします。
1.日時 Aコース 5月10日(火)
2.予定コース
Aコース 高倉山(歩行3時間40分 距離9km)
○集合 (8:35)聖蹟桜ヶ丘下りホーム階段上
(8:45)聖蹟桜ヶ丘発高尾山口行き→高尾駅(9:05) (9:17)JR中央線甲府行き→(9:30)藤野駅着
徒歩開始 藤野駅→(:25)名倉→(:20)一本松山(蚕影山)→(:20)葛原神社(とずらはら)→(:30)金剛山(昼食)→(:30)天神峠→(:20)高倉山→(:35)秋山川橋→(:40)→藤野駅
○持ち物・装備
・昼食、水、間食等 服装(長袖シャツ・ウインドヤッケ等)、帽子、軍手、タオル等、雨具(折り畳み傘)、ストック
*雨天の場合は中止します。迷うような場合は、メールか電話でお尋ね下さい。
参加ご希望の方は、長張(tel 042-337-1792、
e-mail nagahari@ttv.ne.jp)にまでにお知らせください。
尚、日野稲門会ハイキング同好会から5月21日(土)三頭山の案内が届いています。詳しくは日野稲門会ホームページをご覧下さい。
山歩きの会 4月 特別企画(金子宏二さん追悼登山・谷川岳)
2016-05-01
0.はじめに
2013年夏、多摩稲門会前幹事長であった金子宏二さんと長張紘一さん、早大OBでヨーロッパアルプスの経験を持つ平山敏夫さん、そして私遠藤ちひろの4名は越中剱岳(2999メートル 富山県)に挑んだ。
クライミングなどを除く一般ルートでは大キレット(穂高)と並ぶ国内最難関。
観光客でにぎわう室堂では立山に向かう沢山のハイカーと、ヘルメット姿でザイルを担ぎ厳しい目線を周囲に向ける修道者のような一団とに分かれる。
新田次郎の「剱岳 点の記」を引用するまでもなく遭難のニュースが絶えない剱岳を前にしても金子さんは例によって飄々としていたが、それだけに2日後に山頂で握手した折に弾けた笑顔を忘れることができない。
あれから3年。惜しくも昨年急逝された金子さんの追悼登山として、私たちは春の谷川岳に向かった。
人喰い山と言われ、遭難事故の世界記録を持つ谷川岳。標高は1977メートルに過ぎないのだが、変わりやすい天気。厳しい岩肌、そして805名の命を奪ってきた衝立岩等の難所によって世界的に知られる名峰である(エベレストでも、過去の遭難総数は86名に過ぎない)。
4月とはいえ、1000メートル以上は深い雪の世界。実は金子さんと平山さんはかつて谷川に挑戦し、天候不順のために撤退している。今回はそのリベンジも兼ねていると言えるだろう。
1.4月14日。Day1.晴れ。眼前に広がる霧の谷川岳。
初日は午前9時に川越で平山さんとその友人溝淵さんと合流し、昼過ぎに谷川へ入った。偵察を兼ねてオジカ沢から衝立岩へと回り込む。翌日のアタックはロープウェイを利用した天神平コースだが、名にしおう衝立岩をこの目で見てみたかったのだ。暖冬の影響か、アプローチの登山道にはすでに残雪は見られず春らしい陽気。金子さんとの思い出などを話題に、歩を進めていくこと1時間。オジカ沢、そして一ノ倉沢と衝立岩がその威容を見せてくれた。
本来はここからがクライミングのスタートだが、私たちがこのような死傷率の高いコースを取ることは現実的ではない。
合わせて危険区域のため冬季は立ち入り禁止とのこと(ほっ)。
記念写真のあとは、明日に備えて滑落を防ぐためのピッケル雪上訓練や、アイゼンの前爪を効果的に使う方法など、自分の命を自分で守る訓練に明け暮れる。雪上で転んだら素早く体を回してうつぶせになり、ピッケルを二の腕で固定して雪面に突き立てることで滑落を防ぐ。固いピッケルがいくつもの青あざを腕に作ったが、いよいよ気持ちが高まってきた。
2.4月15日。Day2. 雨のちみぞれ。ホテルの一室にて
朝6時、隣室の平山さんからの電話で目を覚ました。窓を開けるとちぎれるように飛んでいく黒雲が目に入る。そして吹き付ける冷たい雨。
山々の山頂は灰色の霧に覆われて全く見ることができない。
予報によれば好天に恵まれるはずだったが、昨日とは一転しての悪天候であった。
「残念ですが、これでは無理です」という平山リーダーの声とともに、事態は受け止められた。。。
このような状況で強行登山を行えば、猛吹雪の谷川岳が牙をむいて私たちに襲い掛かる。東京が気温20度であれば、谷川岳山麓の宿は7-8度。山頂はマイナス10度になるだろう。しかもこの強風ではどんなに重装備でもあっさり体温を奪われ、最悪の場合は805名の後に名を連ねかねない。リーダーの判断は賢明であり、撤退やむなしということである。
都内から谷川岳までは3時間弱。来年の再挑戦を約束しあい、私たちは10時前に谷川岳に別れを告げた。
3.その後
せっかく群馬まで来たのだから、ということで中之条町のシンボルでもある霊山「嵩山(たけやま)」に登ることにした。
谷川から小一時間、みるみる雨雲は消えていき、嘘かと思えるような柔らかい日差しが私たちを出迎えてくれる。
後半の2枚は岩場も楽しい789メートル、嵩山トレッキングの様子である。
(遠藤千尋 記)
http://www.town.nakanojo.gunma.jp/takeyama/guide.html
多摩稲門会グルメの会の皆様
2016-04-24
59回目のグルメの会は、5月27日(金)にJR八王子駅に近い料亭割烹「すゞ香」で、芸者さんを3人呼んで開きます。「すゞ香」は昨年1月に続いて2回目。昨年好評だったのに加えて、今回は八王子芸者の代表的存在ともいえる恵さんもお座敷に出る予定です。
早めの参加申し込みをお願いします。
記
日時 5月27日(金)午後5時、JR八王子駅改札口(改札口は1カ所)に集合。
会場 割烹料亭「すゞ香」(042ー622-1261、八王子市中町10-9、JR
八王子駅北口から徒歩10分)
会費 1万3千円
連絡 不明点などありましたら浅井にご連絡ください。
携帯電話 090-8877-8865
メールアドレス fwkp7426@nifty.com
「山頭火」飲み熊本の民謡を歌う
2016-04-24
多摩稲門会のカラオケサークル「いねの会」の4月例会が19日正午から多摩市関戸のスナック「麗」を貸切りにして行われた。参加者は13人。唄を歌い、そして聴く。合間にお酒とおしゃべりを楽しむ。これはいつもの通りだが、その日は熊本の地震を心配する会にもなった。
女性歌手の島津亜矢は熊本の出身。島津の唄の「帰らんちゃよか」を歌う者もいた。〽心配せんでよか 心配せんでよか けっこう二人でけんかばしながら暮らしとるけん 帰らんちゃよか 帰らんちゃよか♪、という熊本の方言の歌詞。親が都会で働く子どもを思う唄だが、熊本出身の子どもたちも現在は地震が続く熊本で暮らす親たちを心配せずにはいられないだろう。
「いねの会」は午後5時頃に終わる。いつもは参加者が全員で早稲田大学の校歌「都の西北」や応援歌「紺碧の空」を歌って締めるが、4月例会では校歌や応援歌をやめて熊本の民謡「五木の子守唄」をしみじみと歌った。
月例会は会費制でいくら飲んでも店の売り上げが増えるわけではない。従って会員が酒や食べ物を持ち込むのは店も歓迎こそすれ断らない。
熊本の隣県、宮崎県の民謡で有名なのは「稗搗節」。それに因んだ「ひえつき望郷歌」を歌った女性は、自作の畑で栽培したエシャロットを朝採りし、きれいに皮をむいて「いねの会」に差し入れた。風味があり、酒が旨くなった。
酒類では山口の吟醸酒「山頭火」が差し入れられて同じく吟醸酒の「獺祭」、焼酎の「府中ろまん」、ウヰスキー、ワインなどともにカウンターに並んだ。女性会員が山口県の萩を旅した際に買ってきたもの。「山頭火」は自由律の俳人、種田山頭火に因んだ銘柄であることは言うまでもない。
山頭火は山口県の出身で早稲田を中退。実家が破産した後、縁を頼って熊本市に移住、古本屋を営み、行商もしたが、やがて出奔し行乞放浪の人生を過ごした。それでも帰るべき土地は妻のいる熊本であった。そういうわけで大吟醸「山頭火」は山口の酒ではあるが、熊本にも縁がある。
稲門会の会員は複数のサークルで活動している者が少なくない。俳句同好会のメンバーが「いねの会」にもいる。熊本県人の心に寄り添って自由律句を作り、自分が歌う番になって参加者に披露した。
「山頭火」という酒を涙して飲む
そして、「熊本を応援しましょう」と呼びかけた。
(文責・川面)
第28回俳句同好会
2016-04-17
サークルの「俳句同好会」は4月15日(金)午後1時30分から多摩市の永山公民館4階和室で行われた。メンバー9人が事前にメールで3句を世話役まで送り、当日は特選の1句の他に4句を選句した。当日になって出席できなかった者もメールで自分の選句を連絡、全員が選句できた。
今回は投句された27句のうち24句が選句された。特選句も7句とばらけた。合評では得点が多かった句についても必ずしも佳い句ではないなど感想が述べられた。自由に感想を述べ合うのはサークルならではのことであろう。
句会後、最寄りの蕎麦店で歓談した。
選句の内容は以下の通り。カッコ内は選句者名、◎が特選句。
満開や根っこの花も忘るまじ 川面忠男(又木◎、山本◎、長張)
今年又ただそこにある桜かな 山本達人(川俣◎、川面、辻野、長張)
花共に見し人の声そのしぐさ 川俣あけみ(辻野◎、長張、又木)
春雨や華やぐ景色にヴェール掛け 山本達人(平松◎、中川)
初蝶に姿変えたる女来る 山本達人(中川◎、萩尾)
手に触れる幼な児ごとし雪柳 平松和己(川面◎、辻野)
熱の額(ぬか)花ひとひらを引き寄する 川俣あけみ(長張◎、辻野)
焼夷弾落ちし家跡夏隣 川面忠男(萩尾◎)
母の言聞かざりし悔い月朧 萩尾昇平(川俣、中川、平松、又木)
暮れ泥む山の辺の道人麻呂忌 中川邦雄(川俣、平松、又木)
老友と呵々大笑の四月馬鹿 萩尾昇平(川面、又木)
眠りから一気に芽吹き深呼吸 長張紘一(中川、山本)
コーヒーに桜餅そえ美術論 辻野多都子(中川、萩尾)
川岸を辷る小枝に咲く桜 長張紘一(川面、川俣)
夜桜や前頭葉を攪乱す 又木淳一(川俣、萩尾)
新婦への叔父のスピーチ菊根分け 又木淳一(長張)
空深く裸木赤みて山笑う 辻野多都子(山本)
高楼の源氏の君に花吹雪 平松和己(萩尾)
朝勤行花三椏に威光あり 又木淳一(平松)
白魚やおさな児の目は語りおり 中川邦雄(辻野)
花花の夕陽に光る浄土かな 川面忠男(山本)
唐突に蕾吹き出す花蘇芳 長張紘一(平松)
野遊びや介護士さんと鬼ごっこ 中川邦雄(川面)
九条はひとまず措いて花見酒 萩尾昇平(山本)
(文責・川面)
ポップスバンド・タマピカルコンサートご案内
2016-04-17
神宮に球春 東大にサヨナラ勝ち!
2016-04-17
リーグ戦は好天に恵まれて9日に開幕しました。オッカケタイは吉川さん、林さんと筆者の知人2名(東大卒のご近所の方と慶応卒高校同級生で、二人とも一昨年の故石井元監督の講演も聴きに来ました。)で観戦しました。東大出身の方のリクエストで東大チアガールが良く見えるネット裏の東大寄りの席に陣取りました。入場式では明治の行進が一番揃っていました。昨秋の優勝校である早稲田石井主将が天皇杯返還と選手宣誓をしましたが堂々として流石でした。
式終了~試合開始の間に両校の守備練習がありましたが筆者が一番気になったのは昨夏の甲子園で大活躍した早実加藤君でした。高橋監督は彼の打撃を高く買っていて新人では唯一ベンチ入りしていたのでどこを守るか注目しました。一塁手の控えでしたが今季は代打で使われるのではと期待して見守りたいです。
(加藤君は第二回戦8回表に先頭打者としてに代打で初打席に立ち四球を選んで出塁して役割を果たしました。)
試合に先立ち始球式があり当番校の五神東大総長が投手板の大分前から投球してストライクでした。このシーンを見て12年春に六大学史上初の学長のユニフォーム始球式が評判になった鎌田総長が同年秋にユニフォーム姿で投手板からの見事なストライクの投球には満場からドヨメキと拍手が湧いたのを思い出しました。皆様、鎌田投手のさまになっている投球フォームを御覧下さい。
試合は東大の先攻で始まりました。エースの大竹(3年・濟々黌)が先発しましたがコントロールが今一つで初回の先頭打者をストレートで出して前途不安でしたが8回までは散発5安打と5四球を許したものの何とか0点に押さえました。しかし9回には先頭打者に痛烈な二塁打を打たれて高橋監督は小島(2年・浦和学院)を救援に送りました。小島はその後の一死1一、三塁のピンチを三振と三塁ゴロで切り抜けました。
一方、打撃は宮台投手(3年・湘南)の最速145キロの速球と切れ味鋭い変化球に9回二死まで2安打、3四球、13三振と完全に抑えこまれました。延長戦必至と見ていましたが6番吉見(3年・早実)が左中間に二塁打したあと三倉(3年・東邦)がレフト前に渋いヒットを打ってサヨナラ勝ちとなりました。この場面で三倉は無理に引っ張らずに逆方向狙いが功を奏しました。結果的には監督が目指す接戦を守り勝つ野球が達成できました。しかし負けないで良かったというのが正直な感想で他校が相手なら0対3の負け試合になったと思います。
(第二回戦は8対0で連勝して勝ち点1を取り、3連覇に一歩前進しました。)