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六大学リーグ戦開幕 3連覇を後押ししょう!
2016-04-03
選抜高校野球が終わり4月になると我等が青春の血を沸かせた六大学野球の出番です。リーグ戦は4月9日に開幕して5月28日~の早慶戦まで熱戦が繰り広げられます。今季は3連覇が懸かるだけにオッカケたいも更にパワーアップして神宮に駆けつけて熱く応援しましょう。
オッカケたいは早慶戦は勿論ですがまず手始めに4月9日(土)の入場式と東大1回戦に行きます。入場式は10時15分~、東大戦は11時試合開始です。
その為、入場式から観る方は9時50分に球場正面玄関前に集合して下さい。
今回は奮発してネット裏の特別内野席(1,500円)に入ります。
試合だけ観戦の方には席を取っておきます。入場する時に湯浅携帯090-9101-9140に電話して下さい。試合中に昼食時間になりますので空腹にならないように軽く弁当の用意をしておいた方が良いです。
入場式では昨秋優勝した早稲田石井主将が天皇杯返還と選手宣誓をするので、祖父か親になった積りで見届けましょう。
東大応援団長は6校の中で唯一羽織袴のいでたちです。東大応援団は3回攻撃の時に「嗚呼玉杯に花受けて」を歌うので唱和するのも一興です。
今年の早稲田は投手は昨年活躍した大竹、小島(オジマ)が健在で安心ですが野手陣はレギュラー6人が卒業したので心配です。一方東大は「開幕戦の東大は怖い」との定評があり、今年は勝ち点を取ろうと着実に実力を増して意欲的です。昨年好投した左腕の宮台投手(3年)が更に成長していると思われ侮れません。
この開幕戦は早稲田の実力を占う試金石と言えます。
参加される方は8日までに湯浅宛連絡をして下さい。
電話(042-374-9140)又はメール(yuasa43113@theia.ocn.ne.jp)
文責:湯浅芳衛
「花見と中華料理で春を満喫」
2016-04-03
58回目のグルメの会は3月30日、永山から多摩センターまでの乞田川沿いを2キロほど花見ウォーキングしたあと、京王プラザホテル多摩の広東料理店「南園」で開き、女性2人を含む14人が参加した。
川沿いに延々と続いたソメイヨシノ並木は開花が2、3分の木もあったが、平均で6、7分咲き。それが「終点」の山王橋あたりでほぼ満開となり、途中までやや物足りなさそうだった参加者の表情は、満面の笑みに変わった。
「南園」に着くと「のどがカラカラ」「早く乾杯を」といった声が相次ぎ、依田敬一多摩稲門会会長の音頭で乾杯。グラスのビールを一気に飲み干す人もいてのっけから宴会ムードがぐんと盛り上がった。
まずはクラゲの冷菜や白菜の酢漬け、サニーレタスなどの前菜が運ばれる一方、飲み放題メニューから紹興酒や日本酒、焼酎などの注文が相次いだ。エビ蒸し・ニラ蒸し餃子やイカとタラコの炒めものがテーブルに並んだ頃には宴たけなわ。
恒例のショートスピーチの口火を切った由井濱洋一さんは、元早大サッカー部監督の経験を踏まえ、リオデジャネイロ五輪予選で大方の予想を裏切る敗退を喫した女子サッカー「なでしこジャパン」を厳しく批判。「ちょっとしたうぬぼれ。何より走っていなかったですねえ」。
広田進さんは日本の防衛論議、川面忠男さんと長張紘一さんは最近熱を上げている俳句への思い入れを語った。
河合一郎さんは、足の痛みを乗り越えて花見ウォーキングを完歩。最近独り身になって会食の機会を増やしているそうだ。新井正子さんは、故川妻庸二・元多摩稲門会会長の奥様の近況を伝えた。
山中康廣さんは「川を上流へ歩いてみて長く感じた」と花見の「辛さ」を指摘。
主催しているジャズ演奏会の案内に力を込めた。橋本孜さんや青木康成さんも体調管理の苦労話を明かした。
川面さんは、多くの多摩稲門会会員にメールを連日配信している。そのひとコマで最近紹介した、晩年の昭和天皇が首相官邸の首相執務室を訪れた写真についても、天皇と政治との関わりをめぐって熱っぽい議論となった。
有頭エビと春雨の炒めもの、牛肉のオイスター炒めのあと、最後に広東風の焼きそばを楽しんでお開きとなった。
(世話役 浅井隆夫)
多摩稲門会 「第60回文化フォーラム・春季懇親会」
2016-04-03
平成28年3月26日(土)14時から18時、多摩市関戸の京王クラブで「多摩稲門会『第60回文化フォーラム・春季懇親会』」が開催された。
第60回文化フォーラムは、節目の回として、多摩市国際交流センターで今なお精力的に外国人と交流を続けている本会会員中村昭夫氏が、「世界から見た日本・日本人への評価」と題して講演を行った。
長張紘一幹事長の開会宣言、尾ノ井光昭文化フォーラム担当副会長の挨拶、依田敬一会長の挨拶のあと、尾ノ井副会長による講師紹介で講演会が開始された。早稲田大学を卒業後東芝に入社し、その後国内勤務を経て、ニューヨークに転勤し4年間駐在された。その頃は日本の家電製品が売れて売れて生産が間に合わないほど売れたらしい。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代で日本がアメリカやヨーロッパに追いつき追い越せで非常に忙しく充実した日々を送っていたと述べた。中国、朝鮮、台湾及び東南アジア諸国の過去、現在、未来についても言及し、日本との関係について自説を披露していた。各国からの日本及び日本人に対する評価は概ね高く、日本人は日本人としての誇りをもっと持ってよいと力説し、講演会を締めくくった。尾ノ井光昭副会長の閉会の辞と次回文化フォーラム(髙橋広現早大野球部監督の講演)の紹介で、第60回文化フォーラムを終了した。
引き続き第2部の春季懇親会が、尾ノ井光昭副会長の開会の辞、藤井國男副会長の乾杯音頭で始まり、平松和己副会長の司会・進行で進められた。なごやかな懇談の中で、特別参加された多摩三田会の葭原(よしはら)幸造氏が「慶應・福沢諭吉論」を情熱的に語り、会員も会話を中断して聞き入っていた。外は桜が八分咲きになり、春爛漫の陽気となった。参加会員のひと言コメント、サークルの現況紹介が続いた。宴もたけなわになった頃、稲垣友三副幹事長の閉会の挨拶があり、参加者全員が肩を組んで、校歌「都の西北」を斉唱した。
文化フォーラム及び春季懇親会参加者(敬称略):
浅井隆夫 荒井孝之 稲垣友三 石井元隆(校友) 井上 正(慶應OB) 遠藤千尋 尾ノ井光昭 加来健一郎 子幡嘉之 佐藤達雄 白井昭男 白鳥金丸 鷹尾清文(日野稲門会) 寺沢 史 中村昭夫 長張紘一 浪久圭司 野宇 進 橋本 孜 平松和己 広田 進 藤井國男 藤井良夫 前田光治 益田幸兒 又木淳一 由井濱洋一 吉川啓次郎 葭原(よしはら)幸造(多摩三田会) 依田敬一 和田 清(稲城稲門会) (以上31名)
(稲垣友三 記)
ジャズプラッツからのお知らせです。
2016-03-27
多摩にジャズを広める活動をしているジャズプラッツからのお知らせです。
(http://jazzplatz.blog134.fc2.com/)
山中
山歩きの会 4月例会のご案内
2016-03-20
Aコース金剛山・高倉山は藤野駅南側にある低い山です。固い冬芽がほころびて新芽が色づき始めます。スミレもそろそろ花を咲かす時期となってきました。樹木が途切れた尾根筋からは、丹沢の峰々や藤野の街などを見渡せる景色が広がっています。ご検討の上、体調にあわせてご参加をお待ちします。
1.日時 Aコース 4月5日(火)
2.予定コース
Aコース 高倉山(歩行3時間40分 距離9km)
○集合 (8:40)聖蹟桜ヶ丘下りホーム階段上
(8:49)聖蹟桜ヶ丘発高尾山口行き→高尾駅(9:16) (9:25)JR中央線甲府行き→(9:38)藤野駅着
徒歩開始 藤野駅→(:25)名倉→(:20)一本松山(蚕影山)→(:20)葛原神社(とずらはら)→(:30)金剛山(昼食)→(:30)天神峠→(:20)高倉山→(:35)秋山川橋→(:40)→藤野駅
○持ち物・装備
・昼食、水、間食等 服装(長袖シャツ・ウインドヤッケ等)、帽子、軍手、タオル等、雨具(折り畳み傘)、ストック
*雨天の場合は中止します。迷うような場合は、メールか電話でお尋ね下さい。
参加ご希望の方は、長張(tel 042-337-1792、
e-mail nagahari@ttv.ne.jp)にまでにお知らせください。
1人が8曲を歌った3月の「いねの会」
2016-03-20
カラオケサークル「いねの会」の3月例会が15日正午から5時にかけて多摩市関戸の店「麗」で行われた。参加者は8人、いつもの月例会に比べて5人ぐらい少ないと言えるだろうか。途中から一般の常連客が1人加わった。この方は準会員として2度目の参加でメンバーとも顔見知り。いずれにしても例月のように参加者の数が二ケタにならなかった。
それでどうなるのかと言えば、歌う順番が早く回ってくる。いつもは1人が4曲か5曲しか歌わないが、その日は8曲になった。
参加者数が少ないと見越した幹事長はあらかじめ島倉千代子の唄だけを歌うことに決めた。BS朝日が3月2日に放送した「昭和偉人伝」で島倉千代子の人生をまとめたが、それを視聴して島倉の唄を歌うことにした。「人生いろいろ」を歌うと、2人の参加女性が横に立って「いろいろ!」と囃し、雰囲気を盛り上げた。
「いねの会」の会長は最近、五木ひろしの唄を盛んに歌っている。五木の唄はすべて歌うことができるようにするようだ。また幹事の1人は日ごろのイメージと違う唄を披露した。
「いねの会」のメンバーの歌う様子を見て俳句を作った人もいる。肩深き男は歌う春酔歌、この句は3日後の多摩稲門会・俳句同好会の月例会に投句された。
この日の出席者が二ケタを割ったのにはそれなりの理由がある。出席するはずであった1人は夫人の治療に付き添う必要が生じ、やむを得ず欠席となった。また「確定申告のため出席できなくなったが、自分に変わりはない。皆さんによろしく伝えてほしい」という人もいた。入院治療の予定が長引いた人もいる。しかし、4月の月例会は参加者がまた二ケタになるだろう。
「いねの会」の幹事グループは6人で「楽酔会」と称して幹事の打ち合わせ懇談会を隔月で開いている。この日の参加者8人のうち女性2人を除いた6人はすべて幹事グループの人たち。「いねの会」の後、最寄りの中華店で生ビールなどを飲んだが、「臨時楽酔会」になった。
「臨時楽酔会」では「金谷さんの偲ぶ会をやろう」と申し合わせた。金谷さんは昨年秋に亡くなったが、「いねの会」が活動を始めた頃から10数年にわたり幹事役だった。善は急げと翌日、日程を調整し4月27日に行うことに決めた。「いねの会」のメンバー中心に案内したところ店の定員16人がすぐに埋まってしまった。よい供養ができるであろう。
(川面記)
第27回俳句同好会
2016-03-20
3月の俳句同好会は第27回目の月例会となり、18日午後1時半から4時にかけて永山公民館の4階和室で行われた。9人が投句と選句、出席者は6人、3人がメール参加だった。
投句は1人が3句、合計27句、選句は5句でうち1句を特選句とする。この日の最高得点句は、春寒が一所に留まり鳥啼かず、で2人が特選句とし、3人が並選句とした。
この句を特選句とした理由についてメール参加の方が「枝にとまっている啼かない鳥を、まるで春寒が止まっているようだという見方が面白いと思います」と伝えてきた。出席者の中には「不運が一所に止まることを嘆いている」と深読みした人もいた。
27句のうち22句が選ばれ、選外となった句は2割もなかった。「今回はいい句が多かったね」という感想がもらされた。
大栗川と乞田川の合流地点で子狸と遭遇、そっけないと感じた面白い句もあった。俳句を楽しんだ後、5人が最寄りの蕎麦店で酒を飲みながら歓談した
。
当日の選句は以下の通り。カッコ内は選句者(特選を◎で表記)。
春寒が一所に留まり鳥啼かず 山本達人(川俣◎、又木◎、川面、長張、萩尾)
生きている今が夢なり鐘朧 川面忠男(辻野◎、平松◎、長張、山本)
少年院の朝礼長し雁帰る 中川邦雄(川面◎、萩尾◎、川俣)
雛壇に相寄り寄りて初初し 平松和己(長張◎、山本)
薄氷の張りゆく音か夜の底 川俣あけみ(山本◎)
啓蟄や老いて飲み屋に嫌はれし 萩尾昇平(中川◎)
老漢の狂ふ路頭や寒返る 川面忠男(辻野、萩尾、平松、山本)
風車てふ未来を回す雪解風 川俣あけみ(川面、辻野、又木)
願はくは相生の松薩摩雛 又木淳一(川俣、萩尾、平松)
大試験終はりて空の広さかな 川俣あけみ(中川、又木、山本)
ベネチアに仮装の季あり花ミモザ 又木淳一(川俣、辻野、中川)
薄氷や妻との摩擦なお残り 中川邦雄(平松、又木)
酒は友孤食楽しむ朧月 山本達人(辻野、長張)
異国よりはるばる飛騨路雛灯り 萩尾昇平(中川)
道なりに行けば園なり花の兄 又木淳一(長張)
田中一村美術館にて(奄美大島)
一村の肋の骨や島の春 辻野多都子(又木)
雛を折る媼翁のさんざめき 川面忠男(平松)
日昇り障子に踊る春の鳥 山本達人(川俣)
アンテイークの電球透けて春と思う 辻野多都子(川面)
そっけない子狸過ぎし河原路 長張紘一(川面)
黄砂来るシルクロードの夢の跡 萩尾昇平(中川)
凱旋へ相聞絶唱恋の猫 中川邦雄(萩尾)
(川面記)
4月のコートのご案内です。奮って ご参加ください!
2016-03-20
4月のコートが確定しました。
●場所:一本杉公園内テニスコート
▼開催日時等:
・4月05日(火) 8:00~10:00 Cコート・Dコート
・4月12日(火) 8:00~10:00 Cコート・Dコート
・4月19日(火) 8:00~10:00 Cコート・Dコート
・4月26日(火) 8:00~10:00 Cコート・Dコート
稲垣コーチによるレッスンもあります。 是非、コートへお出でください。
お問い合せは:中里 保司/Mail to ⇒ nkzto@live.jp
第60回文化フォーラム・「春季懇親会」のご案内
2016-03-14
会員、校友の皆様にはご清祥にお過ごしのこととお慶び申し上げます。さて、この度表記の会を開催致しますのでご案内申し上げます。
記
<文化フォーラム> 『中村昭夫氏 講演会』
(1) 日時: 3月26日(土)14時~15時40分(13時30分開場)
(2) 場所: 京王クラブ(多摩市関戸2-43-12)
聖蹟桜ヶ丘駅東口より徒歩5分(042-337-3478)
(3) 演題: 『世界から見た日本・日本人への評価』
(4)講師: 中村昭夫(なかむらあきお)氏
1962年早稲田大学商学部卒業、在学中はグリークラブに所属。卒業後東芝に入社。1969年ニューヨークに転勤し4年間滞在、帰国後国内営業、海外事業の企画・調査を担当し中国、韓国、台湾、東南アジア諸国での業務を経験。
退職後、多摩市国際交流センター・多摩市コミセン「ひじり館」運営協議会に所属。
音楽活動では、多摩男性合唱団に所属及びポップスバンド「タマピカル」の活動を行なっている。
北米・南米・ヨーロッパ諸国・東南アジア諸国での仕事を通した実体験、また、書物・インターネットからの情報に基づいた日本・日本人への評価に付いてお話頂きます。①アメリカにおける日本の評価 ②中国・韓国・台湾における日本の評価 ③太平洋戦争に伴う東南アジア諸国の日本の評価 ④東北大震災後の日本への評価 ⑤その他等 個人的見解も入りますのでご容赦お願いします。
<春季懇親会>
講演会後に同所にて懇親会を行います。ご出席下さいますようお願い申し上げます。
時 間: 16:00~18:00 会費: 懇親飲食代4000円
お問い合わせ及びお申し込み先(3月24日(木)までにお願いします)
幹事長 長張紘一 〒206-0001 多摩市和田1719-12
TEL:042-337-1792 メール:nagahari@ttv.ne.jp
講演会だけにご参加される方も大歓迎です。お気軽にお申し込み下さい。
以上
15年度早稲田スポーツの回顧
2016-03-13
本文は昨年12月の多摩稲門会の会報に寄稿したものに若干手を加えた他にその時点では最終結果が出ていなかった駅伝、ラグビー、サッカーを書き足しました。
(1)W杯ラグビーで五郎丸選手大活躍
15年スポーツ界のビッグニュースNO.1は何といってもW杯ラグビーで日本が世界3強の南アフリカに勝ったことです。ラグビーは最も番狂わせがない競技と云われてきました。しかも無差別級の格闘技の要素が強くて彼我の体力差が圧倒的にあるので日本がどんなに頑張ってもW杯で3強に勝つのは無理と思っていました。弱小国とみなされていた日本が34対32でW杯史上最大のジャイアントキリングと言われる劇的な逆転勝ちをしたのですから褒めても褒め足りません。
最後のトライだけでなくモールを押し込んだトライやサインプレーによる五郎丸のトライといずれも堂々と狙って仕留めたもので本当に見事でした。中でも五郎丸選手はトライとトライ後のコンバージョンキック並びにペナルティーキックにより24点を稼ぎ出して勝利の立役者として一躍国民的ヒーローになりました。世界のベストフィフティーンにも選ばれてその後の堂々としていてしかも謙虚な応対にも感服しています。正に早稲田の誇りです。
ジョーンズ・ヘッドコーチが標榜した“ジャパンウェー”は昭和43年にジュニア・オールブラックスに勝利した日本代表を率いた大西鉄之祐氏が提唱した「展開・接近・連続」に通ずるものがあります。大西氏は早稲田の名監督で体の小さな早稲田が大きなチームに如何にしたら勝てるかに心血を注いだ方で今でも早稲田ラグビーの理論的支柱であり「荒ぶる魂」の大切さは受け継がれています。今回の日本代表の大活躍の原点は早稲田ラグビーにありと言って過言ではないと私は思っています。
(2)野球部の春秋連覇と大学日本一
稲門に学んだ我々が一番気になるのは野球の成績です。14年は春秋共に後一歩で優勝を逃して切歯扼腕したものです。しかも15年は投打の主力が卒業した為、戦力的には4位との戦前の評価でした。その上、高橋新監督は徳島県の高校監督を30年以上経験して日本高校代表監督を務めたとは云え、全国区的には無名でした。歴代監督は主将、もしくは著名選手でしたが高橋氏は大学時代はレギュラーではなくて新人監督だったので余計心配でしたが、見事に結果を出しました。監督に推挙した稲門倶楽部(野球部OB会)の慧眼に拍手です。
高橋監督は「守り勝つ・一戦必勝」の方針を掲げて指導しました。果たせるかな
春は大竹をエースに育て、打撃でも逆方向狙いによりチーム平均打率3割を超える猛打で完全優勝し、更に大学選手権で3年ぶり5回目の優勝を果しました。
秋は明治に連敗して優勝は一時絶望と思われたもののその後は立教、法政、慶應に連勝しての逆転優勝には「持ってる」を感じました。これで通算優勝回数は45回となり法政を抜いて最多(法政44、明治37、慶應34、立教12、東大0回)になりました。早慶第一回戦でも6回表0対0二死満塁で打撃不振の川原を代えずに打たせて2点適時打を導き、更に9回裏に本塁打で2対1とされた場面で好投していた小島から吉野に継投して先勝した用兵は見事な手腕でした。 同氏には8月の六大学優勝・大学日本一祝賀会で野球部OB亀田氏から紹介されて祝意を述べさせてもらいました。更に9月には合宿所を訪問して今年6月総会時の講演を依頼して1時間ほど懇談しましたが、沈着冷静且つ好感の持てる方で早稲田は良い監督を得たと確信しました。(その際に、1月に大学の公式行事が決まるのでそれとかち合わなければ引き受けて頂けるとの返事を頂戴しました。→2月になり、6月25日の講演が決まりました)
16年度は野手8人の内レギュラー6人が卒業するのでより厳しくなりそうです。
(3)庭球部が前人未踏の10年連続男女アベック大学日本一
マスコミは錦織一辺倒、大学のHPでも全く取り上げていませんが庭球部が10月の団体戦テニス大学王座決定戦で男子が11連覇、女子は10連覇しました。
大学テニスの長い歴史の中でもアベック優勝は過去に早慶が各1回でした。
メンバーが毎年変わる学生スポーツでは信じられない快挙です。土橋監督以下の指導陣や宮城淳氏を初めとするOB,OGの皆さんのバックアップと選手だけでなく全部員の日頃の精進の積み重ねの賜物です。
大学当局も是非特別表彰のアクションを取ってあげて欲しいです。
近年は他校も強くなりより実力伯仲なので16年度は正念場になりそうです。
(4)石井連蔵元野球部監督が9月27日に逝去(享年83歳)
昨年は戦後70年と言われましたが私にとっては「六連戦後55年」です。
昭和35年は60年安保と所得倍増計画発表があり戦後の転換点と言われます。
その年秋の早慶六連戦は今では「伝説の」の枕詞がぴったりです。私は最終学年
でしたから思い入れは今でも人一倍です。早稲田の同級生は勿論ですが慶応に
行った友人達も「我々は六連戦世代」と酒席では盛り上がるのが常です。
当時石井さんは28歳の青年監督で安部球場では正に「鬼の連蔵」の異名がふさわしい猛ノックでスタンドで見ている我々が私語を慎む位の迫力がありました。
石井元監督には一昨年6月の文化フォーラムで「世紀の名勝負・早慶六連戦」と題して講演頂きましたがその事前打ち合わせで武蔵浦和のご自宅に伺いました。
石井さんは若い頃は名うての酒豪と聞いていましたが病を得てからドクターストップとの事で酒は一滴も飲まれませんでしたが我々には「飲まないと帰さない」とばかりに盛んにすすめてくれました。茨城訛りで威張らずに非常に気さくに応対して下さりサインボールまで頂戴しました。流石に大人物と感じました。
訃報は講演会に同行された野球部OB亀田氏(昭和35年卒)からありましたので告別式に参列させて頂きました。約500人の参会者と各方面からの献花で「巨星墜つ」の感を深くしました。早稲田のみならず野球界全体にとり大きな損失
です。亀田氏によりますと多摩稲門会で話をしたのが最後の講演会だったそうです。背筋がぴんと伸びて声には張りがありかくしゃくとしていて老剣豪の趣がありました。講演会後の懇親会にも出席されて上機嫌で会話を楽しんでおられましたのが今も鮮明に印象に残っています。謹んで哀悼の意を表します。
(5) 駅伝
箱根駅伝で早稲田は11時間7分54秒の総合4位でした。1位青山とは14分25秒差、2位東洋は7分18秒差、3位駒沢は3分54秒差でした。今の選手層の実力では精一杯で良くやったと思います。10区間中8人までが区間6位以内でした。ただ惜しむらくは2区高田が17位、7区光延14位と不振でした。
仮に二人がそれぞれ区間6位で走っていれば合計で3分半短縮できたはずで更に6区で当初走る予定の三浦が昨年区間賞を取った記録で山を下っていれば更に2分弱短縮となり3位がありだったかも知れません。しかし急遽代わりに走った一般入試組の佐藤が区間6位は立派で4位の最大の功労者と言って過言ではありません。その中で特筆すべきは一般入試の井戸(商学部3年)が復路のエース区間と言われる9区で見事区間賞を獲得したことです。優勝するためには他強豪大学並みのリクルートがが不可欠ですが一方で文武両道を貫いて欲しいです。16年度は今年走ったメンバーが7人残るので期待がふくらみます。
(6)ラグビー
今季の早稲田は2年連続で大学選手権ベスト4ならずで寂しい正月となりました。帝京は学校・グラウンド・合宿所が自転車20分以内で移動可能のトップリーグ以上の環境で大学挙げての強化策が実っている。監督の岩出氏は20年以上監督を務めて、リクルートした推薦入学の140名の全部員が合宿所で栄養管理士の調理と医療体制により屈強な体作りをする一方で技術指導だけでなく人間教育もしっかり行っている。一方早稲田は最近ではスポーツ推薦は年2、3人しかとれず、人材面では圧倒的に不利な状況が続いる上に合宿所には50人程度で残りは親元か下宿で栄養管理面でも遅れをとっている。その為両チームが対戦する時に比較するとAチームだけでなくB~Dチームまで全て体格差は歴然としている。更に早稲田の監督は清宮氏が5年で最長、他は2~4年で変わってしまい、コーチ陣もフルタイムでないため指導面で一貫性に欠けるうらみがあった。その結果、帝京1強時代となってしまい帝京が7連覇した為、通算優勝回数は早稲田15回、明治12回、帝京7回、関東学院6回となりました。監督を代えれば勝てるといった次元でなく、危機意識を持って長期計画でヒト・モノ・カネを重点投入して抜本的な改革をしないと帝京に追いつかれるのではと私は危惧しています。幸い今年度はリクルートが従来よりもうまく行き、指導体制も強化されるので期待をしましょう。