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血沸き肉躍る早慶戦(2回戦)

2022-11-13

2022年11月6日、この日は好天に恵まれ絶好の観戦日和でした。数年ぶりの神宮球場に集まった面々は、小生、おっかけ隊員の吉川啓次郎さん、林譲さん、松本弘之さん、更に日野稲門会員の鷹尾清文さんの4名です。

正面ゲート前にて野球部OBの亀田さんと待ち合わせをし、ご提供いただいたチケットを手にネット裏招待席にまっしぐら、既に観客席は熱心な両校の応援者で6割くらい埋まっていた。早速、球場入り口で配られた「早稲田スポーツ」紙を開き、本日の先発メンバーを予想する。詳しいのは隣の吉川さん、スタッフ紹介を読み乍ら、各選手の特徴を教えていただき参考になる。メンバー発表、なんと慶応の先発は1年生の外丸投手、全く知らない選手だ。早稲田は実績のある3年生の鹿田投手だ。

試合が始まった。先攻の早稲田は1回の表、連続ヒットなどで満塁になり5番バッターは長打力のある印出捕手、「2球目打ったー」、白球がレフト側外野席に向かってぐんぐん伸びていく。「ヤッター満塁ホームラン4点先取、今日も頂きだ」、と野球部OB席からの声が漏れてきた。しかし慶応は六大学一番の打撃成績を誇り追撃が予想される。その後の展開は案の定、取られたら取り返せとばかりの乱打戦になり、何とか早稲田が逃げ切り、9対6で2連勝した。残念ながら慶応の優勝は消えたが、両校の選手のファイト溢れた見ごたえのある早慶戦、熱い戦いに感動した一日であった。

試合後の勝利の校歌「都の西北」はマスク越しでの斉唱、照明も灯された夕闇迫る神宮の夜空に静かに消えていった。数年後、慣れ親しんだ神宮球場は新しく生まれ変わるそうだ。 新球場での校歌斉唱が待ち遠しい。そんな光景が見れるかな!                             

 (記 尾ノ井)

第106回俳句同好会

2022-10-23

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」は10月の例会が第106回目、メンバーの7人が参加した。当月の高得点句は、氷河地形の千畳敷きカールを訪れた旅で詠んだ作品だ。〈向き長さ不揃ひの稲架峡の風〉は旅の途中の景、〈銀河愛づ氷河の跡に寝転びて〉は千畳敷カールに敷物を持参、実際に寝転んで澄んだ星空を見上げた際の感動を詠んだ。千畳敷カールは長野県駒ヶ根市にあり、ロープウエーで上がる。木曾駒ケ岳に登るルートでもある。

多摩稲門会の別サークル「イネの会」は10月初め中部国立公園の上高地、奥飛騨温泉に旅をしたが、「俳句同好会」のメンバーのうち3人が参加した。その旅で詠んだ俳句は〈戦なき山河よ梓川澄めり〉、〈山頂のポストぽつりと霧の中〉など3句が選に入った。その山頂は、新穂高温泉駅からロープウエーで上がった標高2千メートルの高さにある。晴れていれば穂高連峰や槍ヶ岳を眺望できるが、当日は霧に隠れ、展望台に立つ郵便ボストを見ただけだった。

・

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。

・

向き長さ不揃ひの稲架峡の風――― 川俣あけみ(松井◎、宮地◎、長張)

銀河愛づ氷河の跡に寝転びて――― 川俣あけみ(辻野◎、又木、宮地)

漱石と子規の青春秋袷――― 辻野多都子(川面◎、川俣)

電話終ふ何時しか雨の夜寒かな――― 宮地麗子(又木◎、川面)

千の風一つ一つに秋茜 ―――又木淳一(長張◎)

大花野去りたる人に会へさうな――― 川俣あけみ(川面,辻野、又木、宮地)

廃屋を隙なく包む葛の花 ―――長張紘一(松井、宮地)

径ふさぐ水引の花歩に分けて――― 松井秋尚(辻野、長張)

戦なき山河よ梓川澄めり――― 川面忠男(長張、又木)

秋草の中へ膝まで歩を沈め――― 松井秋尚(川俣、辻野)

冷やかに立てる高札奈良井宿――― 川俣あけみ(長張、松井)

鉦叩たたきて止みぬ道後の湯――― 辻野多都子(川俣)

秋の雲散らしたるまま池閑か――― 松井秋尚(川俣)

山頂のポストぽつりと霧の中――― 宮地麗子(川面)

老の眼に白萩やさし風の道――― 辻野多都子(松井)

神木の根元ほのかに赤まんま――― 宮地麗子(松井)

秋彼岸母のおはぎを懐かしむ――― 辻野多都子(川面)

遅足の多摩の横山爽やかに――― 又木淳一(川俣)

秋風を連れて公園までのバス――― 松井秋尚(宮地)

爽涼や写真撮り合ふ河童橋――― 川面忠男(又木)

妖怪にただなりたくてハロウィーン ―――又木淳一(辻野)

(文責・川面)

【2022年秋の東京六大学野球早慶戦観戦のお誘い】

2022-10-16

                     2022年10月16日

開催日時:2022年11月6日(日)

開催時刻:試合開始は13:00

集合場所:神宮球場入場券売り場5番前11時集合

入場料:¥2000…(バックネット裏席) 

連絡先:090-6719⁻8253(早稲スポ・オッカケたい竹内)

当日の連絡先:090-4226-8815(早稲スポ・オッカケたい吉川)

*

  10月14日(金)現在、東京6大学野球は、明治・慶應が勝点3でトップ、早稲田・立教が勝点2で、いずれもあと2校との対戦を残しています。早稲田は10/15,16日に対立教戦、11/5,6に対慶應戦を残していますが、9/25,26に明治に連敗しており、この4戦を全勝しても、明治の対慶應、立教戦如何での優勝となります。明治—慶應戦は10月15,16日に直接対決戦がありますが、この勝者が優勝に近づくことにはなります。

それらの結果に拘らず純粋に「花の早慶戦」を楽しみましょう。 観戦ご希望の方は上表の「連絡先・竹内」までお願いします。 このチケットは野球部関係者の方のご厚意によるものであり、参加者は基本的に先着10名までとします。

「イネの会」の旅に10人が参加

2022-10-09

多摩稲門会のカラオケサークル「イネの会」が10月3日から4日にかけて中部国立公園の上高地(長野県松本市)、奥飛騨温泉(岐阜県高山市)に旅をし、帰りには松本城に寄った。同会の世話人で松本出身の上條喜義さんが企画したもの。男女5人ずつ10人が参加し深まる秋を楽しんだ。

3日朝、JR八王子駅に集合後、特急「あずさ5号」で松本駅へ。貸し切りのマイクロバスで上高地の大正池に着いた後、活火山の焼岳、さらに前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳の連峰を眺めた。それから梓川に架かる河童橋まで1時間ほどの道程を歩いた。所々が木道になる。途中で熊出没の情報を知ったり、清流の岩魚を見たりした。白樺はシラカンバ、ダケカンバがあるが、上高地はシラカンバだという説明を読んだ。その先は梓川コースと林道コースに分かれるが、一行は梓川に沿う道を選んだ。川辺の薄が揺れ、その背後の前穂高岳が迫るような感じ。東京は残暑の日だったが、上高地は標高が1,500mで晩秋の気候だった。河童橋に着くと、付近は平日ながら観光客でにぎわっていた。

3日は岐阜県高山市の奥飛騨温泉に泊まった。「イネの会」の旅はカラオケがつきものだったが、ホテルのカラオケルームはコロナ感染対策として閉鎖されていた。そこで飛騨牛などの食事後は全員が一室に集まり、歓談に耽った。

翌日の4日はホテルに近い新穂高温泉駅からロープウエーに乗り標高が2,000mを超す高地へ。晴れていれば展望台から穂高連峰、北アルプスの山々が眺望できるが、あいにく霧がかかり何も見えなかった。長居は無用と早々に引揚げ、下りのロープウエ―に乗った。ホテルの駐車場に待っていたマイクロバスで松本市内へ。途中で信州そばの店に電話で10人の予約をし、松本城近くの店に寄った。天ぷらそば、天ざるそば、とろろそばなど各自好みのそばを食べたが、それらの味に満足したようだ。

その後は松本城を見たり土産物店に寄ったりして松本駅へ。観光の人力車に乗って駅まで行った人たちもいた。筆者は上條さんの案内で松本の古い街を歩いた。なわて通りは昔、露天商が多かったとのことだが、今では「カエル大明神」を祀り、「カエルの街」として親しまれている。その近くの中町商店街は「蔵のある町」で蔵造り風の店が並んでいる。一通り歩いて松本駅へ向かったが、どの街灯の柱にも花が飾られていることに気がついた。

(文責・川面)

第21回稲城稲門会「歴史散歩の会」のご案内

2022-10-09

~ 亀戸から錦糸町~

令和4年10月06日

幹事 : 須永

 コロナウイルス感染も一段落したようで、秋の散策シーズンが楽しめる環境が整ってきました。

稲城稲門会の歴史散歩の会は、昨年12月の隅田川東岸の森下~両国に続いて、今回もまた、皆様にはおそらくあまり馴染みのない隅田川東岸を訪ねて、亀戸を廻り、錦糸町を目指します。

徳川家康が江戸入りして東京湾の海岸線に沿って行徳の食塩確保に小名木川が造られましたが、隅田川東岸が江戸入りした明暦の大火後には、隅田川から引き込んで、深川の北に北十間川が開削され、直線運河の大横川・竪川・横十間川も開削され、本所と共に深川開発も進められて、武家も含めた住宅地が広がりました。大正時代には、工場地帯になっています。

そして現在では、錦糸町と亀戸は、東京の副都心の一候補とされていて繁華街が広がりますが、江戸の情緒と昭和の風情を感じさせる地域で、見所もいろいろあり、菅原道真を祀る東日本担当の亀戸天神社が威容を誇り、東京スカイツリーが地元を見下しています。 歩道橋の上り下りが1ヶ所ありますが、ほとんど平坦なコースをゆっくり散策したいと思いますので、多数の方々のご参加をお待ちしています。但し、マスクのご用意はお忘れなく。                                

記

日時     令和 4年11月05日(土)

  午後1時00分集合  午後4時過ぎ頃にコース巡り終了予定

集合場所  JR総武線 亀戸駅 北口改札  

          (稲城→新宿(総武線)→亀戸駅 所用1時間程度)    

コース     亀戸駅…亀戸駅前公園…亀戸水神宮…北十間川…福神橋…吾妻神社… 亀戸香取神社…亀戸梅屋敷跡…普門庵…亀戸天神社…龍眼寺…横十間川… 天神橋…亀戸銭座跡…錦糸公園…錦糸町駅

解散後の懇親会は、参加者数を勘案して錦糸町近辺で、¥3,000程度の予算で開催予定。          

 (懇親会不参加の方はその旨ご連絡ください)            

参加連絡先  稲城稲門会 須永  E-mail nql39687@nifty.com                    

(メール受信の方はこのメールにご返信ください)

TEL&FAX  042-331-9780

ご参加のご連絡は、開催日の1週間前(10月29日)迄にお願いします。      

当会もスタートして11年になります。先行きの幹事高齢化に備え、共同主催者とアシスタントを募集します、お手伝いいただければ幸いです。お気軽に、お声をかけてください。 以  上

箱根駅伝予選会応援中止の件

2022-10-02

多摩稲門会の皆様へ、

 先週のHPにて「求む・早稲田バカ」という見出しで 10月15日に立川で行われる箱根駅伝予選会の応援参加者を募りました。

ところが、

先程、関東学生陸連会長名で開催にあたりコロナ感染防止対策として、 各大学へ応援中止要請の通達文書が配信されました。

当日の沿道、会場の昭和記念公園での応援行為は一切出来ません。

但し、当日の地上波日本テレビ系列--9:25~11:25、ライブ配信されます。

予選会でのシード復活をかけた母校早稲田チームの熱い戦いを是非テレビでご観戦下さ い。

尚、現地応援のため、追っかけ隊の吉川、湯浅隊員及び関係者は 事前打合せ、現地視察を終え、さらに祝勝会の会場まで決めて当日臨む決意でした。 誠に残念です。

多摩稲門会

追っかけ隊長 竹内 二郎

会長 尾ノ井 光昭

「9月度ボウリングの会練習会」実施

2022-10-02

コロナが下火になったと思ったら今度は台風の直撃を受けた9月の第4土曜日、9月24日にボウリングの会練習会が永山コパボウルで行われた。外の陽気は「秋分の日」を過ぎて、雨のせいかめっきり涼しくなっていた。

ボウリング場内は熱気ムンムンの満員御礼。レーンを予約していなかったら確実に30分~1時間待ちになっていた。3連休の間の日で外は雨ということもあって若い人たちが多かった。ボウリングは手軽なレジャーとして若者たちの間で定着しているようだ。プレーヤーはマスク着用をし、大声を出さないように気をつけていた。コロナも一時の爆発的な感染より下火になったが、まだまだ油断はできない。

 今回参加者は4名。午後2時40分集合、3時開始で約2時間プレーを行った。

参加者は、尾ノ井光昭さん、藤原雅博さん、野宇進さん、そして稲垣の4名である。

今回は女性陣の欠席が寂しいところではあった。

1レーンに4名が入り、1人3ゲームずつ行った。藤原さんは最初から快調に飛ばし、200点越えを見せた。ストライクはもちろんスペアーも安定してクリアしていた。尾ノ井さんはストレートのボウルを投げ、コントロールも抜群だった。ストライクも随所で取っていた。野宇さんもいくつかストライクを取り、素直なボウルを投げていた。稲垣は下半身の不安定さが投げるボウルに投映し、1本2本の残りピンのスペアートライを外しまくり、不本意な結果となった。ボウリングのボウルの重さが重たく感じられ、ボウルスピードが遅くなっていることがわかった。現在14ポンドのボウルを使っているが(マイボウル)、13ポンドのボウルにしようと考えている。

ゲームは午後5時に終わり、永山駅近くにあるすし屋『銀蔵』で懇親会を行った。 個室で4人ゆったりと座り、“季節のコース料理”を堪能した。生ビールで乾杯の後、日本酒、焼酎、を酌み交わし、世間話や身の上話、近況報告などで盛り上がった。 多摩稲門会『ボウリングの会』は2か月に1回練習会を開くことになっていて、次は11月26日(土)に実施予定です。  

                    (世話人 稲垣友三)

「求む早稲田バカ」

2022-09-25

「早稲田学報10月号」では、このような見出しで早稲田愛に溢れたOB・OG達を紹介しています。

さて、正月三ケ日の楽しみはいろいろありますが、我々OB・OGの一番の楽しみは何といっても箱根駅伝です。現地での応援が叶わずともテレビ観戦は必見です。

しかしながら、今年の母校チームは立川で行われる予選会からの挑戦になりました。シード復活をかけた激しいレースが予想されます。多摩稲門会としても有志を募って現地での応援をしたく思います。いちずな早稲田愛を思い切り選手たちに注ぎませんか?

皆さんのご参加を立川でお待ちします。

詳しくは続報にてご案内します。

9月25日   おっかけ隊長 竹内二郎

多摩稲門会長 尾ノ井光昭

第105回俳句同好会

2022-09-18

多摩稲門会の「俳句同好会」の9月例会は16日午後開かれ、メールにより投句、選句した人を含め7人が参加した。サークルとして月に一度の開催だが、活動を開始してから休むことなく続き9月が第105回目となった。 投句、選句とも5句ずつだが、投句された35句のうち半数以上の20句が選に入った。当日の最高点句は〈宿坊の朝の緊りや新豆腐〉で〈緊り〉には「しまり」とルビが振ってある。大きな寺に泊まった朝の引き緊まった雰囲気が伝わる。寺は朝から勤行をし、僧の読経が響いていたのだろう。朝食は肉や魚ではなく豆腐、新しく収穫した大豆が原料だ。清涼感もある秋の句だ。 1人が特選句としたものの意味がよくわからないと評されたのが〈啄木よ我は野に寝て天の川〉。これは石川啄木の〈不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心〉という短歌を踏まえての句だ。野に寝て天の川を見たのは多摩稲門会の「こそばの会」というサークルの活動で新潟県の妙高高原に出かけた際のことだった。

・

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。

・

宿坊の朝の緊りや新豆腐―――川俣あけみ(川面◎、又木◎、辻野、宮地)

山荘の魚籠に挿さるる紅葉の枝―――川俣あけみ(長張◎、松井◎、川面)

芒原匿はれたるおもひ草―――辻野多都子(川俣◎、長張、宮地)

ゆきあひの雲流れきて篠薄―――辻野多都子(宮地◎、又木)

啄木よ我は野に寝て天の川―――川面忠男(辻野◎)

酔芙蓉町内の人皆老いて―――川俣あけみ(川面、又木、松井)

翡翠色のどんぐり拾ふ下山道―――宮地麗子(川俣、長張)

初秋刀魚戦火の民に詫びながら―――辻野多都子(川俣、又木)

白芙蓉素てふ熟語の二つ三つ―――又木淳一(辻野、宮地)

山頂は絹の雨なり葛の花―――宮地麗子(川俣、松井)

雨音をリズムに真夜の秋思かな―――川面忠男(川俣、松井)

はつとする色に露草抜け出でて―――松井秋尚(長張)

八月を少し残して新学期―――又木淳一(松井)

白と黄と縺れ高きへ秋の蝶―――松井秋尚(又木)

つぎつぎと生ゆる愛妹花芙蓉―――又木淳一(辻野)

濁音の声引き摺つてちちろ虫―――松井秋尚(辻野)

温暖化進む我が星雁渡し―――川俣あけみ(宮地)

雨多き庭にひときわ女郎花―――辻野多都子(長張)

萩のもと盗人萩も咲き誇る―――長張紘一(川面)

同胞の妹は彼方に秋彼岸―――又木淳一(川面)

(文責・川面)

第104回俳句同好会

2022-08-21

俳句の日という8月19日、多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の第104回目の句会が関戸公民館の学習室で開かれた。同日はお盆明けとあって御霊を送る俳句が投句されたのが例月と違った特徴だ。〈送り火の尽きて残れる地のほてり〉、〈五人乗する脚を太めに茄子の馬〉、どちらも特選句となった。

また8月15日の直後ということもあり、終戦日を季語にした〈吾が喜寿は令和四年の終戦日〉も当日の高得点句となった。戦後77年が過ぎた今年に77歳の誕生日を迎えた個人の感慨だ。メンバ-には同年齢の人もいて共感したようだ。終戦の年に生まれ、先の戦争を知らず、戦後の復興、高度成長時代に生きた世代だが、ウクライナ戦争が続き、中国が示唆する台湾制圧には日本も巻き込まれ怖れがある今日だけに実感が伝わる。終戦日という季語が効き、個人の感慨を超えて広がりのある句になっている。〈暑気払ひ戦の星を憂ひつつ〉も不戦を祈る句だ。

・

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。

・

送り火の尽きて残れる地のほてり―――川俣あけみ(又木◎、松井、宮地、辻野)

吾が喜寿は令和四年の終戦日―――又木淳一(川面◎、川俣、松井)

五人乗する脚を太めに茄子の馬―――川俣あけみ(宮地◎)

四十雀独りよがりの鳥語かな―――長張紘一(松井◎)

仰向けのひとつに降れる蝉時雨―――川面忠男(長張◎)

喪服脱ぎ檸檬一片口中に―――川俣あけみ(川面、辻野、宮地)

なぜ此にただ夕蝉の一人部屋―――又木淳一(川面、辻野)

風来たる奥の社の片かげり―――宮地麗子(川俣、長張)

茄子焼いて夫在りし昼思ひける―――辻野多都子(松井、宮地)

朝日差す無人スタンド秋茄子―――川俣あけみ(長張、又木)

刈られたる吐息ぞ強き草いきれ―――宮地麗子(川面、長張)

救急車去りて沸き立つ蝉しぐれ―――辻野多都子(川面、松井)

秋立つや雲みな鳥のかたちして―――宮地麗子(辻野、又木)

送り梅雨ぬるりと触るる柱かな―――辻野多都子(宮地)

暑気払ひ戦の星を憂ひつつ―――川面忠男(川俣)

里山をやには響もす草刈り機―――長張紘一(辻野)

片蔭の噂話の尾鰭かな ―――川俣あけみ(又木)

雑音に聞こえてきたる蟬時雨―――松井秋尚(長張)

秋暑し鍵まだ開かぬ会議室―――松井秋尚(又木)

秋立つや家居の庭に風一陣―――又木淳一(川俣)

煌めいて群がる蜻蛉田水満つ―――長張紘一(川俣)

(文責・川面)

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