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2020.10(第193回)拝島駅から玉川上水散策
2020-10-18
10月13日やっと夏と冬の間の季節を味わえる気候なった。
コロナ禍のなか、長過ぎた梅雨やその後の暑すぎる酷暑、また急な寒さの日々があり、天からの祟りではないかと思われる日々が続いていた。
集合は11時JR拝島駅改札口前、辻野多都子さん、中西摩可比さん、小林 勲さん、川面忠男さん、青木康成さん、林 譲さん、浅井隆夫さん、坂田洋介さん、長張紘一の9名の参加である。
高齢者は、不要不急の外出を控えるよう指導され、忠実に守る僕らには足腰の衰えはまさに深刻であるのだが・・・。今迄の山歩きではなく、体力の衰え勝ちの昨今、街歩きではあるが近場には十分自然に親しめ歴史を重ねた場所が用意されている。
拝島駅から直ぐに玉川上水に沿う遊歩道に出る。
上水は高い柵で遮断され、人の入出を拒んでいる。
今日の最終点であるモノレールの玉川上水駅まで長く続いていた。
江戸時代からの役目は薄れている上水を、市民の憩いの場所としてもっと開放すべきとの意見は出ないのか不思議に思う。
上水は川幅一杯に勢いよく流れていた。
少し白く濁っているが、浄水のための薬剤なのか解らなかったが、昔の記者魂か浅井さんが水道局に問い合わせし、羽村取水場近くの石灰岩採掘の粉が流れ込んでいるとの回答を得た。石灰は人には無害なのか。
上水の右岸・左岸に平行して歩道があるようだが、全てはそうでなかった。ガイドブック通りとはいかなく、案内役の僕としては大変不甲斐なかった。
美堀橋から昭和の森ゴルフ場内の上水に平行する車道を過ぎ、松中橋から上水に出た。
昼食場所は、砂川用水分水口付近に分散した。
江戸幕府財政再建の一環として、この一帯の新田開発のため、玉川上水から分水したとある。
南北に流れる残堀川は、下流の昭和記念公園の中を流れているが、東西に流れる玉川上水と直角にクロスする。上水が残堀川の下を立体交差する珍しい場所である。
すずかけ橋は残堀川に架かる橋で、上水はこの川の下にサイフォン効果で再び水路に戻る仕組みになっている。
残堀川は以前、立川断層の名残といわれた時期があった。昭和記念公園内の残堀川には流水を見たことがない。
御影橋から南下して上水を離れた。直に御影橋公園の大きなグランドがあり、野球試合が行われていた。グランド内の休憩場に入り集合写真を撮った。
更に五日市街道を右折する。街道筋の並木の名残であろう大きな欅が点々と保存されていた。
砂川新田開発者子孫の菩提寺の流泉寺の境内と、阿豆佐味天神社に立ち寄り再び街中を北上して上水の遊歩道に入る。
浄水に戻ると右岸が少し高まっている。水路の開削時の余分の土砂を堤に盛り上げたように思う。
滔々と用水は流れている。白く濁った流水は、この辺りでは少し澄んできた。
樹木の根張りに躓かない様、注意が必要な土手もある。コナラやクヌギの大木は、年季が入っていた。
樹木の繁みの間から突然モノレーの走る姿が現れ、西武拝島線とモノレール線の玉川上水駅前広場にでた。
モノレール線に乗り高幡不動駅経由で、聖蹟桜ヶ丘にある京王クラブで懇親会ができた。気候が安定していない中、今日一日、暑くもなく寒くもないハイキングを楽しむことができた。
長張 記 坂田氏 写真一部
稲門の16人、最後の「麗の集い」に参加
2020-10-11
多摩稲門会の16人が10月3日、多摩市関戸のヴィータホールで開かれたスナック「麗」のカラオケ大会に参加した。大会は「麗」が10月末で閉店することから「麗の集い 第7回カラオケ大会」をお別れの会として実行、これに同店を貸し切りの定例会場として利用していた稲門会のカラオケサークル「いねの会」、同会から派生した有志の会の「月曜会」が賛同したものだ。
大会は午前10時半に開始し、午後4時過ぎに終了したが、時折5分間休みドアを開けて換気、3密対策を図った。約60人が参加したが、「月曜会」のメンバーが午後2時過ぎ、続いて「いねの会」のメンバーが舞台に立った。「いねの会」はスタートして19年目、「麗」を会場にして13年になり、同じく「月曜会」も8年になるなどと筆者が説明し、月曜会の浪久圭司さんらメンバーらが歌う曲名を案内した。「いねの会」については辻野多都子さんが司会した。
例えば尾ノ井光昭さんの出番に際し「多摩稲門会の会長として尽力されています」と紹介、これを受けて尾ノ井さんが「名刺代わりに」と言って「男の名刺」を披露するといった具合だ。
湯浅芳衛さんが登場すると、辻野さんは永らく早稲・スポオッカケたい長だったと紹介した。湯浅さんは早稲田スポーツをこよなく愛する人だ。その日も東京6大学野球の早稲田大学と法政大学の試合を気にかけ、早稲田が2対0で勝って安堵したと報告した。
ほぼ予定通りプログラムが進んだ後、最後に「麗」のママの宮地麗子さんが登場し、「閉店を考えていたが、コロナが契機になった。ありがとうございました」などと挨拶した。「いねの会」から同会を起ち上げた田中亮介さんが会を代表して宮地さんに感謝の花束を贈呈した。
閉会後、出場者のうち13人が最寄りの鮨店に移動し、懇親した。その場で「いねの会」の会長、青木康成さんが自身をはじめ同会の幹事たちの役目は終わったと言い改めて「いねの会」の休会を宣言した。
(文責・川面)
【早稲スポ・オッカケたいより】
2020-10-11
新型コロナ禍のために、本欄への投稿は5か月ぶりになる。学生スポーツに限らず、あらゆるスポーツが閉塞感に陥っているのは誠に忌々しき事態だが、ここで愚痴を言ってもせん無いこと。少しずつではあるが、復活に向けた動きが出て来たような昨今ではある。
「早稲スポ・オッカケたい」の3大スポーツ、野球、ラグビー、駅伝について、この秋から冬にかけての、状況をご連絡したい。
① 野球
2020年東京6大学春季リーグは、各チーム総当たり1回戦だけの変則日程で行われた。「春季」と言っても、日程が8/10~18の酷暑の中で、法政が4勝1敗で優勝した。早稲田は3勝2敗で、立教と同率の3位だった。
秋季リーグは既に始まっており、早稲田は2勝2分けの勝率10割の1位。同じ10割の慶応は4勝0敗である。早稲田は明治、法政とそれぞれ1勝1分けだが、慶応の4勝は立教、東大との対戦だった。
この小文が掲載される10/11には、早稲田は東大戦を終えて4勝2分けになり、次の10/24,25の立教戦を勝ち抜いて、11/7、8の早慶戦を迎えることになる。
② ラグビー
関東大学対抗戦グループの試合が10/4から始まった。早稲田の第1戦は青山学院大である。昨シーズンは92-0、一昨シーズンは123-0で早稲田は勝っている。この相手に早稲田は手こずった。前半が終わって19-10、後半には一時6点差まで迫られた。
出場フィフティーンを見て驚いた。昨年、あの大学選手権で明治大を破って優勝した時の選手は4人だけ。FWでプロップ久保、小林、NO8丸尾(主将)、バックスではウィング古賀のみ。リザーブには誰もいない。FWで下川、相良、バックスで長田、河瀬といった優勝に貢献した面々が欠場しているのである。
スカパーの実況中継では、解説者が青学の健闘を称賛していたが、私はヒヤヒヤさせられた。このまま行けば、大学日本一はおろか、明治、帝京、慶応、筑波(この試合の前に、慶応に30-19で勝った)に負けて大学選手権に出られないぜ、と言いたくもなったのである。
③ 駅伝
今年(2020年)正月の箱根駅伝では、早稲田は7位だった。前年(2019年)が12位に終わり、2019年10月に行われた予選会でギリギリの9位で、辛うじて全20校の出場枠に滑り込んだ結果であった。
大学3大駅伝のうち、例年10月に行われてきた「出雲駅伝」は、新型コロナ禍の影響で中止になった。11月の「全日本大学駅伝」は名古屋市から伊勢神宮までの、比較的人口の少ない区間を走るのでOKだろう。例年、「箱根駅伝」は、有楽町―横浜―藤沢―平塚―小田原―箱根 といった沿道に多くの観戦ファンが集まるので、関東学生陸上競技連盟からコロナ対策が発表されている。出場校の応援団など集団による応援を行わない、周辺での小旗や大学新聞などの配布物は禁止する、開会式や閉会式、それに表彰式なども極力縮小するか行わない、などである。
さて、早稲田はどうだろう。全10区間のうち、今年は4年生が2人、2区と9区を走った。1区を走った中谷(現3年生)は1位の創価大に僅か17秒差で6位で2区の太田主将にタスキを渡した。中谷は今年は3年生になっても好調で、3000mに13分30秒台の記録を出したそうである。チームとしては、総合3位以内を狙っているようだ。決して大風呂敷ではないと思う。
{世話人 竹内二郎}
1000曲完唱の感謝と祝い
2020-10-11
多摩稲門会のサークル「いねの会」は休会となったが、会員の鷹尾清文さんが異なる唄を1000曲歌ったことを記念し、10月9日正午から多摩市関戸のカラオケスナック「麗」で感謝の集いを開いた。同会の12人が参加、5時まで1人当たり5曲を歌って楽しんだ。
「祝 鷹尾さん一〇〇〇曲完唱!」という書がマイクの後ろの壁に掛けられたが、稲積滋さんが書いたもの。「いねの会」は座る席が自由だったが、当日は抽選で決めた。マイクに近い席を1番とし時計回りで歌う順番とした。当日は「麗」のママの宮地麗子さんもお祝いとあって加わり1番となった。
「いねの会」を起ち上げた1人、白石徹郎さんがお祝いと感謝の言葉を述べて乾杯の発声をした。当日のカラオケ代は鷹尾さんが負担したばかりか弁当、酒からお土産まで用意したことに感謝したわけだ。鷹尾さんは日野稲門会の会員だが、地元のシニアクラブ、日野稲門会の「歌の会」、多摩稲門会の「いねの会」で10年以上の歳月をかけて1000曲を歌うことができたと感謝した。地域や近隣稲門会の交流の成果なのだ。
歌う番になると参加者ははじめに「1000曲達成、おめでとうございます」と言ってから歌った。唄も替え歌名人の青木康成さんが「還暦祝い唄」の〽今日はめでたい還暦祝い唄♪の「還暦祝い唄」を「1000曲祝い唄」と歌った。また稲積さんも鷹尾さんが松山の出身であることからご当地ソングの「夜明けのブルース」を選曲、〽ここは松山 二番町の店♪を〽ここは松山 鷹尾さんの店♪と替えた。さらに上條喜義さんは「乾杯」の〽君に幸せあれ♪を〽鷹尾さんに幸せあれ♪と替えて歌った。
鷹尾さんは何回も歌った唄があり、それらを合せると1600曲以上になる。9日は「下町の太陽」に続いて「山小屋の灯」を歌ったが、それまでに9回も歌っており、当日が10回目となった。また「旅の夜風」を櫻井和子さん、辻野多都子さんとデュエット、ご自身も楽しまれた。
最後に鷹尾さんが「我が人生で今日が最もいい日でした」と挨拶された。
終了後は場所を変えて夕食会に。11人が参加して歓談が尽きなかったが、名残惜しいお開きとなった。
(文責・川面)
カラオケを楽しむ
2020-10-11
2020年9月4日(金)いねの会の会場である「麗」において、会のメンバーである田中様、白石様、川面様、辻野様の態々のご参集とご厚意により目標1000曲を歌うことが出来た。
今年は新型コロナウイルス感染予防の為2月以降のカラオケは全て休止していたので想定外の達成となった。
72歳の春から始めたカラオケだが目標の達成には10年7ヵ月必要だったことになる。
カラオケの楽しみ方は人それぞれだろうが小生の場合は極論すれば質より量を追求するので「多くの曲を歌う」その為「早く覚える 」そして「直ぐ忘れる」を「良」とした。
目標設定以降は、歌ったことのない新曲を毎月10曲以上覚えるよう練習し、それに向って挑戦してきた。
手元にはカラオケ歌集、音楽ガイド、カセットCDもいくらかあるが、最近は殆ど利用せず、テレビの音楽番組やパソコンのユーチューブで曲を選び出す。
その曲の歌詞はインターネットで調べコピーしたり、歌謡曲集を見て、改めて歌詞カードを作成する。
次に、パソコンのユーチューブに曲名、歌手名を入力してその曲を何回も聴き、歌手の歌声に合わせて一緒に歌って練習する。
カラオケの一週間位前からは曲の旋律だけを聴きながら1人で練習を繰り返す。
更に、歌手の歌声と自分の歌声を比較して原曲に近づける努力をする。
練習で注意していることを挙げると、➀顔や咽喉を柔らかくする、②歌い始めのタイミングに注意する、③腹式呼吸で歌う、④息つぎは浅く短くか・深く長くか、⑤音程は低音か・高音か、⑥テンポは速いか・遅いか、⑦ 声を短く切るのか・長く引き伸ばすのか、⑧声を高く上げるか・低く下げるか、⑨声を震わせるところ、⑩こぶしを回すところ、⑩柔らかく歌うのか、力強く歌うのか、⑪女性の曲はキーを3、4上げて自分に合わせる 、⑫口とマイクの空間の取り方に注意する、⑬マイクのエコーを調節する、⑭マイクやスピーカーの音量を調節する。
詳しくは音楽の本を読み、ボイストレーニングをして身に着けるとよい。小生には出来ない事が多いが今後も努力を続け機会があれば仲間とカラオケを楽しみたい。 以上
鷹尾清文 記(日野稲門会)
多摩稲門会3氏が、多摩白門会(中央大学)「第10回作品展」に
2020-10-04
多摩稲門会3氏が、多摩白門会(中央大学)「第10回作品展」に初めて協賛出品しました。
日時: 9月22日(火)~27日(日)
場所: ベルブ永山、3階ギャラリー
出品者
①、荒井孝之 油絵 15号 「黄色いセーター」
②、由井濱洋一 油絵 12号 「輝く富士」 油絵 8号 「セザンヌ模写」 各写真あり
③、澤村 祥 アクリル画 30号 「2019ガーデン」 写真あり
第10回の記念として、白門会より招待を受け、上記3氏の出品 となった。
「コロナ禍」の感染拡大で開催をやきもきしたが、各担当者の熱意が 実り、開催に漕ぎつけた。
開場オープンの日には、尾ノ井会長より、白門会多摩地区学院長の小林誠一会長に、お祝いの「生花」をお渡しした。
来場者が心配されたが、阿部裕行市長を始め、6日間で420名を超えたと宮坂勇実行委員長より話があった。久方振りの盛況となった。
多摩稲門会、3氏の出品では、
荒井氏のはベテランらしく、女性のセーター姿が大きく描かれ、気持ちを 込めた優しい眼差しとなっている。
由井濱氏のは、「輝く富士」では、富士の山襞が立体的に、またリアルに 表現され迫力のある作品となっている。セザンヌ模写においてもディティールが 細やかに、繊細に描かれ、素晴らしい出来上りとなっている。
澤村氏のは、プロらしく、ペイントを力強く使い、色々な思いを伝える 抽象画となっている。氏は個展毎年銀座で催されている。
各氏とも良い作品を出され、来場者の眼を惹きつけたのではと感じて いる。
協賛は初めてのことで、戸惑うこともあったが、このような「作品展」を 応援出来てとても満足している。終わりに、長張副会長と益田幸兒 副幹事長には自動車での絵画の受け取り、返却を手伝っていただいた。 謝意を表します。
文責 平松 和己
拝島駅から玉川上水散策
2020-09-27
猛暑もやっと勢いがなくなり、秋の絶好のハイキング日和となってきました。
江戸幕府により原野だった武蔵野台地に、玉川上水が開削されました。さらに財政再建の一環として、その分水を引いて新田開発が促進され、流域は今日の発展をとげてきました。水路に沿った遊歩道が設置され、両岸には歴史を刻んだ緑濃いグリーンベルトが続いています。
秋の自然に親しみながら、体力アップに心掛けましょう。ご検討の上、体調に合わせご参加下さいますようお願いいたします。
1.日時 10月13日(火)
2.予定 拝島駅から玉川上水散策 (歩行2時間30分)
参考 聖蹟桜ケ丘駅10:13→10:16分倍河原駅10:28→10:39立川駅10:43→10:54拝島駅
○ 集合(11:00) JR拝島駅改札口
徒歩開始 拝島駅北口平和橋(:15)→こはけ橋(:20)→上水公園(:20)→昭和の森ゴルフコース(:10)→砂川用水分水口(:10)→天王橋(:05)→残堀川立体交差(:15)→見影橋(:10)→流泉寺(:10)→阿豆佐味天神社(:10)→宮ノ橋(:20)→玉川上水駅
玉川上水駅から多摩モノレールで、立川北駅・高幡不動駅・多摩センター駅
○ 持ち物・装備
ハイキングスタイルでご参加下さい。昼食、飲料水、間食等 各自お好みで、帽子、タオル等、手袋等、雨具(折り畳み傘)
○ 雨天の場合は中止します。迷うような場合は、電話でお尋ね下さい。
参加ご希望の方は、長張(tel 042-337-1792 携帯080-5544-6915
e-mail nagahari@ttv.ne.jp)にお知らせください。
「コロナ禍にめげず中華を堪能」
2020-09-27
82回目のグルメの会は9月23日、京王・小田急線多摩センター駅に近い中華料理店「桃里(とうり)多摩センター店」で開いた。参加者が男性4人、女性ひとりの計5人という少人数開催となったのは、いまだ収束しない新型コロナウィルス対策のため募集人員を7人に絞ったせいだ。今年1月の「ロブスターグルメの会」以降8カ月ぶりのお試しグルメの会。政府は感染防止に努める一方、経済活動再開との両立を目指しているが、多摩稲門会では依然、会員のコロナ禍に対する警戒心が根強いことを裏付けた格好だ。
お店の入口には消毒液が置かれ、マスクをつけての入場を呼びかけていた。
7月27日に傘寿(80歳)を迎えた川面忠男さんがビールで乾杯の音頭をとった時は、参加者全員が飛沫拡散防止のためにフェイスシールドをつけていた(写真上)。遅れて参加したひとりは、買って用意していたフェイスシールドを出がけに忘れたそうで、世話人も外して改めて乾杯した(写真下)。
広い店内を見回すと、他のお客はみなフェイスシールドをつけていなかった。テーブルが大きめでゆったり感、安心感があったせいだろうか?
まず、ボイル海老など4点の前菜盛り合わせが運ばれ、鶏肉やキクラゲの千切りなど五目入りのフカヒレスープ、牛肉とブロッコリーの炒めものが次々とテーブルに。これまで大皿に盛られて出された料理はお店の人が各人に取り分けてくれた。飲み放題の紹興酒や焼酎、ワインなどが続々と注文されると、いつもなら恒例のショートスピーチが始まる。しかし今回は、コロナ感染防止対策のためこれも中止とした。
順不同で全く自由な語り合いになったので、昔の思い出話や知人や有名人の生きざまなど話題は多岐にわたった。
最初はかなり静かだったものの、久々のグルメの会。それだけに次第に盛り上がってコロナ禍の日々を振り返る人が相次いだ。浪久圭司さんは38度を超す高い熱が続いたため、一時コロナ感染を覚悟したそうだ。しかし高熱の原因は腸炎と診断され、「胸をなでおろした」。櫻井和子さんは、「巣ごもり生活が続き、夫婦で食事の準備に追われた」。世話人はウォーキングで体力づくりに努めてきたが、各地のイベントが相次いで中止に。「体力が大幅に低下した」。
一方、川面さんと長張紘一さんはこの時期多摩稲門会のサークル「俳句同好会」に参加してきた。この会は、普段公共施設で開いているそうだが、コロナ禍で閉鎖中はメンバーが自宅を提供。これまで休会したことがないそうだ。
この間に、白見魚のネギ生姜蒸し、エビのチリソース煮が配膳された。締めは高菜とチャーシュー入りチャーハン。さすが多摩市内では最も定評があるお店にふさわしい味だった。飲み放題の制限時間が過ぎても議論は続いたが、杏仁豆腐が出されてようやくお開きとなった。開始後2時間余りが過ぎていた。
(世話人 浅井隆夫)
第81回俳句同好会
2020-09-20
多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の9月例会が多摩市の関戸公民館の和室で開かれが、今回が第81回となった。8人が出席し、あらかじめメールで投句されていた38句について選句とその理由を述べ、続いて忌憚のない合評となった。
今回から近沢市子さんがメンバーに加わり、次世代に繋ぐ可能性が視野に入ったが、それはさておき近沢さんには句作と選句、合評を楽しんでいただきたいと思っている。
今回は蝉を季語にした句が7句を数えた。蝉は夏の季語、立秋後は秋の蝉とか残る蝉という季語になる。蝉の声が聞こえなくなる頃ようやく秋めいてくる。9月はそういう季節感が変る月であり、蝉の句が多くなったのだろう。
句会の後、6人が京王線聖蹟桜ヶ丘駅前の「鳥はな」で懇親した。句会の後の生ビールの味は格別である。
選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)
斜里岳に雲の一刷き夏果てぬ 辻野多都子(近沢◎、松井◎、川面、又木、宮地)
訃報享く我も同じ残る蝉 川面忠男(川俣◎。宮地◎)
沼の色掻き消す雨や野分立つ 松井秋尚(川面◎、川俣、宮地)
姉に頼むせめてもの供花秋彼岸 宮地麗子(又木◎)
朝一輪白一凛の初朝顔 辻野多都子(長張◎)
窓を這ふ蝉に一会の別れかな 川面忠男(川俣、近沢、又木、宮地)
墓誌銘の刻字さやかや秋彼岸 又木淳一(川面、川俣、辻野、宮地)
からつぽの詩嚢揺るるや温め酒 川俣あけみ(川面、辻野、長張)
落ち蝉の狂へば響く魔笛かな 辻野多都子(川面、松井)
草むらへ蝉の片羽消えにけり 川面忠男(辻野、又木)
蜩に追はれ暮ゆく坂ひとり 辻野多都子(長張、松井)
幼らの爪染めし日々鳳仙花 辻野多都子(近沢、又木)
穂芒のまだ靡き癖なき姿勢 松井秋尚(川俣、長張)
蟷螂を背負ひたるままテレビ見る 長張紘一(近沢)
陽気なる人逝き急ぎ残暑かな 宮地麗子(松井)
芋の葉に先づ音立てて雨の粒 宮地麗子(長張)
抜きん出て風明かるうす女郎花 川俣あけみ(松井)
終電の音遠ざかり秋気澄む 宮地麗子(辻野)
いにしへを呼ぶ声となり秋の蝉 松井秋尚(辻野)
秋蝉の響く寄合コロナ談 川面忠男(近沢)
(文責・川面)
「いねの会」は休会へ
2020-09-20
多摩稲門会のカラオケサークル「いねの会」の9月例会が15日、多摩市関戸のスナック「麗」で開かれたが、同店を貸し切り会場にした「いねの会」は同日をもって休会となった。「麗」が10月末で閉店となる機会に2002年以来19年にわたり続けてきた活動にいったん終止符を打つ。
最後の日となった「いねの会」には会を起ち上げた田中亮介さん、白石徹郎さんら11人が参加した。他にも参加希望者がいたが、3密対策のため11人に限定したものだ。
正午にビールで乾杯後、昼食のカレーライスなどを食べながらマイクを回した。1番手の辻野多都子さんは「秋止符」を選曲、もの悲しく歌った。午後5時までに65曲が歌われたが、選曲は別れをテーマにしたものが少なくなかった。同じく辻野さんが〽今日でおしまい 店仕舞♪と「紅とんぼ」を歌った時は「泣けてくる」と言って麗のママが店の外に出てしまった。他にも「別れのタンゴ」、「さよならルンバ」、「惜別の唄」などが歌われた。
麗は10月3日、関戸公民館のヴィータホールで「麗の集い 第7回カラオケ大会」を催す。これはお別れの会だ。「いねの会」からは16人が参加する。その練習目的の選曲も少なくなかった。白石さんの「雨の函館」、小林勲さんの「こいさんのラブコール」、柴田香代子さんの「時の流れに身をまかせ」などだ。 この日はいつも以上にデュエット曲が楽しまれたが、田中さんと辻野さんの「すみだ川」、青木さんと辻野さんの「わが愛を星に祈りて」は「第7回カラオケ大会」に供えての練習だ。 菊澤光江さんが「季節の中で」を歌うと、「新しい唄に挑戦していますね」と尾ノ井光昭さんが感心して言った。菊澤さん、柴田さんは持ち歌を増やしている最中だけに「いねの会」の休会を残念がっている。
1人当たり6曲を歌ったが、最後の番となった尾ノ井さんは時計の針が5時目前になったことからで早稲田の第一応援歌「紺碧の空」を選曲し全員で歌った。それでお開きとなったが、別れがたかったのか店をいったん出てエレベーターに乗った人たちがまた店に戻り、「蛍の光」を歌った。