早稲田大学校友会

多摩稲門会
  • トップページ
  • 多摩稲門会とは
    • 多摩稲門会とは
    • 会報 [杜の響]
    • 会則
      
  • 行事予定
  • サークル活動
    • 山歩きの会
    • 悠々歩く会
    • テニスクラブ
    • ゴルフクラブ
    • 早稲スポ・オッカケたい
    • 囲碁サークル
    • いねの会(カラオケ)
    • グルメ
    • 歴史に遊ぶ会
    • 俳句同好会
    • こそばの会
    • ライブ演奏同好会
    • この指とまれ
    • ボウリングの会
  • リンク
  • 入会お申し込み
  • お問い合わせ

Author Archive

What’s JAZZへの招待 vol.59

2021-11-07

~ 第1部モダンジャズサウンド 第2部クリスマスジャズ~

・日時:12月9日(木)昼の部: 13: 30開場、14:00開演

夜の部: 17:00開場、17:30開演

・場所:永山公民館 5Fベルブホール

・定員:144名 

・チケット:1,500円  前売り券11月4日(木)10:00から12月8日(水)17:00迄 関戸公民館7F ボランティア市民活動支援センターで。当日券は 会場受付で。チケットの半券に住所氏名記入お願いします。

・出演 : マリア・エヴァ(ボーカル)宅間(たくま) 善之(よしゆき)(ヴィブラホン) 金山マサ裕(ピアノ)菅井(すがい)信行(のぶゆき)(ベース)スインギー奥田 (ドラムス)

・主催 : What‘s JAZZ実行委員会、関戸公民館

・問い合わせ 山中康廣 y.y@abelia.ocn.ne.jp  

多摩ニュータウンの紅葉にひたる

2021-10-31

一年ぶりに「山歩きの会」を開催しますが、皆様方運動不足で足腰は弱まっているのではないかと心配します。今回は弱まった足腰を戻すため、近場の街のハイキングを企画しました。

街歩きを楽しみしながら、体力アップに心掛けましょう。ご検討の上、体調に合わせご参加下さいますようお願いいたします。

1.日時     11月9日(火)

・

2.予定    清水入り緑地、長池公園 (歩行2時間ほど)    

・

 ○ 集合(13:00)  京王相模原線南大沢駅改札口

・     徒歩開始 南大沢駅→清水入り緑地→長池公園→せせらぎ緑道→お月見公園交差点→日枝神社→京王堀之内駅  

・

○ 持ち物・装備 ハイキングスタイルでご参加下さい。飲料水、間食等 各自お好みで、帽子、タオル等、手袋等、雨具(折り畳み傘)

・

○ 雨天の場合は中止します。迷うような場合は、電話でお尋ね下さい。

 ・ 参加ご希望の方は、長張(tel 042-337-1792 携帯080-5544-6915 e-mail nagahari@ttv.ne.jp)にお知らせください。

第94回俳句同好会

2021-10-24

多摩稲門会のサークル、俳句同好会の第94回となる10月例会が15日午後、多摩市の関戸公民館和室で開かれた。投句、選句したのは8人だったが、1人が見学し、次回から参加する見込みとなった。今回はメンバーの2人が9月にバスで四国の札所を回り、秋遍路の句を投句、6句が選に入り、うち4句が特選となったことが特筆できる。また同会の有志が月例会の矢先に立川市の昭和記念公園を散策、コスモスを季語とした吟行句を投句したことも特徴だ。

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)。

・

札所まであと幾曲がり木の実降る―――川俣あけみ(又木◎、宮地◎、川面、                     辻野、松井)

コスモスに沈みつ浮きつ乳母車―――川俣あけみ(柴田◎、辻野、長張、又木、松井)

海亀の産卵の浜野分雲―――川俣あけみ(辻野◎、又木、宮地)

秋の蚊を経本でよけ読経せり―――川俣あけみ(長張◎、辻野、宮地)

ずんずんと雲抜けきたりけふの月―――宮地麗子(松井◎、柴田)

眉山前に亡き人の夢秋遍路―――辻野多都子(川面◎、松井)

杖の鈴鳴らし花野を広げけり―――川俣あけみ(辻野、又木、宮地)

忘れもの何かありさう穴まどひ―――松井秋尚(長張、宮地)

底なしの碧き空あり青蜜柑―――宮地麗子(川俣、柴田)

水引草木洩れ日つかみ掴み伸ぶ―――松井秋尚(川面、川俣)

秋桜ヘリコプターの音に揺れ―――川面忠男(川俣)

新蕎麦を打つ二代目の眉太し―――柴田香代子(長張)

車窓から釣瓶落しの富士の峰―――長張紘一(柴田)

子だくさん笑顔の数のりんご剥く―――柴田香代子(川面)

栗剥いて実より嵩張る鬼の皮―――長張紘一(柴田)

秋夕焼唯足るを知る心地して―――又木淳一(川面)

曼珠沙華こことあそこと遅れ咲き―――宮地麗子(松井)

刈田行くバスの遍路に甘露雨―――辻野多都子(川俣)

家々の囲む古墳や鰯雲 ―――川面忠男(川俣)

秋天や出航の波消えぬまま―――宮地麗子(又木)

(文責・川面)

第93回俳句同好会

2021-09-19

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」は9月17日午後、多摩市の関戸公民館の和室で第93回目となる定例句会を開き、8人が5句ずつ投句と選句を行なった。40句のうち6句が特選句となったが、その1句の〈元寇の武者は十九や青葉影〉は長崎県の壱岐を訪れた旅で詠んだ句ならではの力強さがあると鑑賞された。まだ若い身空で国難に殉じた若者を詠んだ句だが、〈青葉影〉という季語が効いているという評だ。現地には若者の銅像が立っているという。蒙古襲来を想起する句であり、現代の中国の脅威と重ね合わせると奥の深い句となる。ともかく格調のある句だ。

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選は◎で表記。

・

遺句集の生くる言葉の沁む身かな―― 川面忠男(柴田◎、又木◎、宮地)

秋澄みて小藪隠れの水の音 ―柴田香代子(川面◎、川俣、辻野)

高幡不動尊

敗荷や眼差し曇る美男像―― 川面忠男(長張◎、辻野)

翼あらば帰燕追ひかけ南溟へ―― 川俣あけみ(宮地◎、柴田)

だしぬけに彼岸花立つ不動尊―― 辻野多都子(松井◎、長張)

壱岐

元寇の武者は十九や青葉影―― 辻野多都子(川俣◎)

木々の音風に乾きて鰯雲―― 松井秋尚(川面、川俣、辻野、宮地)

草引きて膕(ひかがみ)洗ふ朝湯かな―― 辻野多都子(川面、川俣、又木)

吹かれきて溺るるもよし稲穂波―― 川俣あけみ(柴田、長張、松井)

鬼の子に心弱りを見透かさる―― 川俣あけみ(柴田、松井、宮地)

悠久の煤けたる梁秋の寺―― 長張紘一(川俣、松井)

杭のごと鷺立つ秋の川辺かな―― 宮地麗子(柴田、長張)

せいいつぱい今日を限りの残暑かな―― 宮地麗子(又木)

団十郎の朝顔渋き夜明かな―― 辻野多都子(松井)

毅然たる姿勢崩さぬ桔梗かな―― 松井秋尚(長張)

昼の虫小雨の草に幽かなる―― 川面忠男(辻野)

梨を剝く音小気味よくざらめきて―― 松井秋尚(又木)

警世の書を読み耽る夜長かな―― 川面忠男(又木)

琵琶をもて朗朗と天に南洲忌―― 又木淳一(川面)

会ひたき絵秋の小さき美術館―― 松井秋尚(辻野)

稲苅田ひかり真直ぐ差しきたり―― 川俣あけみ(宮地)

秋蟬の声聞き分ける法の山―― 松井秋尚(川面)

(文責・川面)

西村弘さんが『あの夏の日』を上梓

2021-09-12

多摩稲門会の会員、西村弘さんが『あの夏の日』(文藝春秋企画出版部)を上梓した。発行日は広島忌に合わせた8月6日。「ヒロシマ國泰寺梵鐘縁起」という副題の通り梅野五郎という鋳物師が広島の國泰寺の住職に頼まれて梵鐘を再建するといった内容だ。

西村さんはNHKのアナウンサーとして広島放送局に勤務していた1990年、大晦日のラジオ第一放送「ゆく年くる年」の取材のために國泰寺を訪れ、住職から梵鐘が昭和25年に再建された経緯を聞いた。その際、原爆投下後に犠牲者が流れていた川から水を汲み、その水を鋳型の上にかけたという話に感動、ノンフィクション作品にしようと考えた。再建当時の住職も梅野五郎も亡くなっていたが、関係者に取材しノンフィクションとして再現する材料を得て30年にわたりあたためてきた。退職後に務めた朗読講座の講師の仕事も終わり、ようやく執筆して仕上げたわけだ。

『あの夏の日』の表紙には梅野五郎の顔とまだ梵鐘の再建されていない國泰寺の写真が装丁されている。表紙裏に移転した國泰寺と再建された梵鐘の写真が載っている。 同書は第4部、第14章から成る。梅野五郎が原爆投下後の街を歩いた話は次のように生々しく描かれている。「なんとおびただしい死体が川面を流れている。呆然と立ち尽くした。この惨状は一体どういうことなのか。流れているのは、赤く膨れ上がった人間の死体だ。皆、丸裸に近い。それが水面を埋め尽くしている」。

梅野五郎は佐賀藩の士族だったが、17歳になって佐世保の海軍工廠に鋳物師として弟子入り。その後、広島に転じ30歳になって呉の海軍工廠の仕事を請け負うようにもなった。昭和13年、52歳の時に工場を建て、國泰寺に墓地を買って檀家になった。國泰寺は古刹。住職の第二十八世、福原英厳と親しくなり、梵鐘の再建を頼まれた。その際、「原爆犠牲者の供養にも、平和の鐘にもなるよう、心の仕事としてお引き受けいたします」と応えた。

クライマックスは「夕暮れに包まれた作業場の中で今、五郎には十四万の霊の声が聞こえる。あの水を求めた声だ。正に心の仕事だった。鋳型はまだ五郎の前で熱を発散している。それは外口径三尺、重さ二百五十貫、総高五尺五寸の國泰寺の鐘を包んでいる。己の魂を吹き込んだ國泰寺の鐘が月満ちた胎児の如くに生まれ出ようとしている」という場面だ。

西村さんの文章は簡潔、平易、明瞭で読みやすい。語るように書いているのはアナウンサーだった経験が活きているのだろう。

(文責・川面)

第92回俳句同好会

2021-08-22

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の第92回例会が8月20日に開かれ、8人が参加して5句ずつ投句と選句を行なった。〈初めての道迷はぬか門火焚く〉は夫の新盆を迎えた妻の心情が溢れた句であり、やさしさを感じたなどと高得点句となった。また京都の嵯峨野、大原といった平家物語所縁の地を訪れたり苔寺こと西芳寺、さらには建仁寺の吟行句もあり句材が豊かな句会となった。

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名、特選句は◎で表記。

*

新盆

初めての道迷はぬか門火焚く―――川俣あけみ(辻野◎、長張◎、宮地◎、 又木、松井)

処暑の風敗者勝者の去りゆきて―――川俣あけみ(又木◎、宮地)

手花火の消え入りさうな刻つなぐ―――松井秋尚(川俣◎、川面)

大原の苔むす墓域木下闇―――辻野多都子(川面◎)

苔の花辿れば京洛浄土かな―――辻野多都子(柴田◎)

空蝉を脱ぎ捨てる場所それぞれに―――長張紘一(松井◎)

地球てふ不思議なる星魂迎―――川俣あけみ(川面、又木、宮地)

夏おはり嫁に行くごと愛車去る―――長張紘一(柴田、辻野、宮地)

地平より空ある限り鰯雲―――柴田香代子(川俣、松井)

和音になり破調にもなり秋の蟬―――松井秋尚(柴田、長張)

川音の際立ちてをり夜の秋―――宮地麗子(川面、松井)

独り居の作り笑顔や夏果つる―――宮地麗子(柴田、辻野)

仏彫る木槌の音や白桔梗―――川俣あけみ(川面、又木)

茅の輪たつ嵯峨野の女の細面―――辻野多都子(長張)

黙祷をテレビに倣ふ原爆忌―――松井秋尚(又木)

足音に死にゆく蝉の飛び立ちぬ―――川面忠男(川俣)

今年また晴れて八月六日かな―――松井秋尚(川俣)

橋下を潜り行き交ふ夏燕―――長張紘一(柴田)

首筋をくすぐるような秋の風―――柴田香代子(松井)

三伏を大東京に籠り居て―――又木淳一(辻野)

片白草京の仏の池に満つ―――辻野多都子(川俣)

夏の雲時折り翳る書の頁―――川面忠男(辻野)

おはぎ買ふ作りし盆の遠かりき―――宮地麗子(長張)

椎の木の片蔭つづく果報かな―――又木淳一(長張)

盂蘭盆会この水の国木の国の―――川俣あけみ(宮地)

(文責・川面)

今年度多摩稲門会「年会費」納入のお願い

2021-08-15

会 長 尾ノ井光昭

残暑お見舞い申し上げます。

新型コロナウイルス感染症拡大の中、異例の形で強行された東京オリンピックも無事終了、日本人選手の活躍に一喜一憂した日々が終わりました。 皆様にはワクチン接種を終えられご息災でおられる事と存じます。

今年度の稲門会活動は前年同様、コロナ禍の下、殆ど実施できない状態で今日に至っており、会費を頂戴し何ら会員各位へのフィードバックが出来ず誠に申し訳なく存じます。偏に会員各位の安全安心を優先せざるを得ません。ご理解いただければ幸いです。

さて、今年度年会費の納入状況(事務局調べ)をご報告します。 8月6日現在、納付者82名、金額246,000円(予算対比73%)ほぼ前年同様の推移です。会活動の運営は皆様からの年会費収入が基本で運営されており、予算目標の達成には、少しでも多くの方のご協力が欠かせません。収支の好転により余剰金が出た場合は、 来るべき(50年)周年事業の為留保致します。

 恐れ入りますが、年会費¥3,000の納付が未だお済みでない方は、何卒ご理解賜りご協力下さるよう宜しくお願い致します。 尚、振込用紙は6月にお手元にお送りした「第42回総会議案書」と共に同封しております。ご不明の場合は事務局までご連絡下さい。

幹事長- 平松和己 ℡090-4364-7438

会計幹事-白井昭男 ℡090-5554-1821

第91回俳句同好会

2021-07-18

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の月例句会が7月16日午後、7人が出席、1人は選句を世話人に託してして開かれた。活動開始以来、休会はなく今回が第91回目、JRのダイヤが豪雨のため乱れがちになる中を京都方面に旅をした川俣あけみさんが〈荒梅雨や列車動けば旅人に〉をはじめ吟行句を詠み、投句の5句とも選に入ったのが特徴という月例会になった。松井秋尚さんの〈籐椅子の軋み主の在すごと〉をはじめ3句が特選句となったことも特筆できよう。

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名(特選は◎で表記)。

・

荒梅雨や列車動けば旅人に――― 川俣あけみ(辻野◎、柴田◎、長張、又木) 

籐椅子の軋み主の在すごと ―――松井秋尚(宮地◎、川俣、辻野、又木)

翡翠や集めし視線ごと水へ ―――松井秋尚(長張◎、川俣、宮地)

近づいて蟻の視線になつてゆく―――松井秋尚(川俣◎、川面)

絵日傘の似合ふその人路地へ消ゆ―――柴田香代子(川面◎)

息凝らし待てばふたたび螢の火———宮地麗子(松井◎)

梅雨深し小舟舫へる葦の陰 ―――川俣あけみ(又木◎)

拗り花縺れて断ちし恋のごと ―――辻野多都子(川面、長張)

山梔子の花嗅ぐひとりまたひとり―――松井秋尚(長張、宮地)

たましひや胸に寄り来る蛍の火―――川面忠男(松井、宮地)

信長の直筆の文蚊の唸り―――川俣あけみ(辻野、長張)

里山の陽を集めたる枇杷をもぐ――― 柴田香代子(川俣、宮地)

木道のおみな嫋やか花菖蒲――― 川面忠男(辻野)

写経する寺の一隅草刈女―――川俣あけみ(柴田)

かもの子の姿探しぬ水増して ―――宮地麗子(又木)

紫陽花に囲まれ媼無垢となり――― 柴田香代子(川面)

螢の夕逝きし人の名次々と――― 辻野多都子(柴田)

青柿の落ちて歩道に鎮座かな――― 宮地麗子(又木)

川床(ゆか)料理危ふき風の吹き始む―――川俣あけみ(辻野)

座して伏せ上目遣ひの雨蛙 ―――長張紘一(柴田)

蛍火や墓誌に当歳名もありて――― 又木淳一(松井)

老鶯の声のいよいよ響きけり――― 川面忠男(松井)

向日葵の立ちつくしたり川轟々―――宮地麗子(川俣)

高く舞ふ低きは雌の蛍かな――― 長張紘一(柴田)

誕辰の老いを忘るる四葩かな――― 又木淳一(川面)

笑まふ写真や五月雨の遺作展―――宮地麗子(松井)

 (文責・川面)

第90回俳句同好会

2021-06-20

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の6月例会が18日午後に開かれ、9人が投句と選句を行なった。この日は43句が投句され、各人5句ずつ選句したが、24句が選に入った。その中で〈羅(うすもの)や食細りたる日を重ね〉が高得点句となった。〈食細りたる〉は単に食欲が衰えたというだけでなく心理的なものを感じさせ、それが日々続いているという状況に羅という季語が合っているのだ。羅は一重であり、痩せた体の線が透けてみえると感じた選句者もいる。

選句結果は以下の通り。カッコ内は選句者名。(特選句は◎で表記)

-----

羅や食細りたる日を重ね —-川俣あけみ(近沢◎、又木◎、宮地◎、川面、辻野)

老鶯の声拾ひたる八合目 ――宮地麗子(長張◎、川面、柴田、又木)

ゆすらうめひと粒づつの日の淡き―― 松井秋尚(川面◎、近沢、長張)

朝曇り富士残像の在処(ありか)かな ――辻野多都子(松井◎、宮地)

クレマチス緑魔子てふ怪(け)し瞳 ――又木淳一(辻野◎)

苗植うる水面に雨の波紋舞ふ―― 長張紘一(柴田◎)

実梅落つる音を追ひけり目を密に ――川俣あけみ(辻野、長張、宮地)

登校の白き一列夏帽子―― 宮地麗子(柴田、松井)

揺り椅子にあづける背中若葉風―― 松井秋尚(川俣、柴田)

梅雨籠り男料理のやや辛め ――柴田香代子(川面、松井)

風涼し空の果てなる相模灘―― 宮地麗子(近沢、松井)

時の日の墨の乾きを待つ夕べ 川俣あけみ(又木、宮地)

たましひの遺る「津軽」や桜桃忌―― 川面忠男(辻野、又木) 

終電を見送る影や走り梅雨―― 柴田香代子(川面、川俣)

通院の坂の紫陽花色増せり―― 宮地麗子(川俣、松井)

学習の子等を待ちをる代田かな ――松井秋尚(川俣)

友の訃に箸のすすまぬ梅雨の夜―― 柴田香代子(宮地)

竹落葉竹の触れ合ふ音しきり―― 川面忠男(長張)

立葵僕とデュエットしませんか ――又木淳一(辻野)

古民家の花壇荒れたりはたた神-- 川面忠男(長張)

シャーベット皿ごと氷る行事食 ――近沢市子(柴田)

荷をおろし夕焼雲見る余生かな―― 宮地麗子(川俣)

一斉に放尿の子等ジギタリス ――又木淳一(近沢)

朝日浴び浄土拡ぐる蓮の花 ――川俣あけみ(又木)

塵捨てし跡の花壇や日日草 ――川面忠男(近沢)

(文責・川面)

第89回俳句同好会

2021-05-23

多摩稲門会のサークル「俳句同好会」の5月例会が21日午後開かれ、メンバーの9人全員が出席した。

今回の特筆は、亡くなった姉のことを詠んだ連作が1席、2席、3席と上位を独占したことだ。今回が第89回目となったが、連作でこのようになったのは初めてだ。姉を思う気持ちがこもった連作であり、メンバーの多くに伝わったのだ。 他にも亡き夫を悼む気持ちで四国遍路をして詠んだ句が選に入った。メンバーは高齢者が大半で愛別離苦に堪えざるを得ない人生のステージに立たされている。俳句は、日々明け暮れの詩であり、縁者を偲ぶ句には共感するのだ。 選句結果は以下の通り。(カッコ内は選句者名、特選句は◎で表記)

 *****      

薫風を着物に包み納棺す―川俣あけみ(柴田◎、松井◎、宮地◎、川面、辻野、又木)

葬列や雨に揺らげる山法師 ― 川俣あけみ(近沢◎、川面、辻野、又木)

青嵐命終近き姉の許(がり)― 川俣あけみ(又木◎、近沢、辻野)

朝の日を揃へて弾く山法師―  松井秋尚(辻野◎、川俣、長張)

青嶺出で青嶺に消えぬ山頭火― 辻野多都子(川面◎、又木)

呟きてなんじやもんじやの呪文めく―  松井秋尚(長張◎)

一幅の余白に夏の来たりけり ― 川俣あけみ(辻野、又木、松井、宮地)

喪心を杖に預けてバス遍路―  辻野多都子(川面、川俣、宮地)

往くあての無き日や独り春惜しむ―  宮地麗子(柴田、長張)

一匹の蜘蛛にたぢたぢ独りの餉―  川俣あけみ(松井、宮地)

大欅全身余すなく若葉 ― 松井秋尚(川俣、近沢)

不要不急論語読み解く五月かな― 又木淳一(川面、松井)

夏めくや風にのりくる木の香り― 柴田香代子(松井)

したたかにはじけ飛び来し木の実植う― 近沢市子(柴田香代子)

静寂な森や小啄木鳥の叩く音 —長張紘一(川俣)

四時間のおしん特集昭和の日 ―又木淳一(柴田)

剪定し透きたる畑の生気かな― 近沢市子(長張)

若竹や会へぬ間に孫伸び来たる —柴田香代子(近沢)

若葉風ノツクの飛球追ふ子らへ ― 川面忠男(川俣)

葉桜や友の忘れし杖の照り ―辻野多都子(長張)

先細る人の一生山笑ふ  ―長張紘一(柴田)

えごの花二筋真つ直ぐ引いて落つ― 松井秋尚(近沢)

城山の巻き道急ぐ竹落葉 ―川面忠男(川俣)

(文責・川面)

« Older Entries Newer Entries »

サークル活動

山歩きの会

テニスクラブ

ゴルフクラブ

早稲スポ・オッカケたい

囲碁サークル

いねの会(カラオケ)

グルメ

歴史に遊ぶ会

俳句同好会

こそばの会

音楽鑑賞会

この指とまれ

ボウリングの会

フォーラムのご案内

総会・幹事会

会報

多摩稲門会ブログ

会員からのお知らせ

▲ページトップへ
  • 多摩稲門会とは
  • 行事予定
  • 山歩きの会
  • 悠々歩く会
  • テニスクラブ
  • ゴルフクラブ
  • 早稲スポ・オッカケたい
  • 囲碁クラブ
  • いねの会
  • グルメの会
  • 歴史に遊ぶ会
  • 俳句同好会
  • こそばの会
  • ライブ演奏同好会
  • この指とまれ
  • ボウリングの会
  • 文化フォーラム
  • 総会・幹事会
  • 会報 [杜の響]
  • 多摩稲門会ブログ
  • 会員からのお知らせ
  • リンク
  • 入会申し込み
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • サイトマップ
Copyright(c) 2011 多摩稲門会 All Rights Reserved.